4Kの🐏たち
ホームシアターに命をかける男、タロ映画館のタロです🥹✨
今回はあの名作すぎる名作、『羊たちの沈黙』の国内未発売4Kブルーレイの画質・音質評価 をひとつ。
やはり、ホームシアター の大画面やオーディオ機器では、画質や音質の良し悪しがより明確に表れ、テレビなどでは気づかない点を多く感じ取れます。
⚠️すこしマニアックとなりますが、こういうのもたまには!
『羊たちの沈黙』(The Silence of the Lambs)
💿4K UHD ブルーレイ
ドルビービジョン/HDR10
4Kネイティブ DI
画角比率1.85:1
平均ビットレート約88Mbp/s MAX約105Mbp/s
オリジナルネガから撮影監督監修のもとスキャン+リマスターされた現段階で存在する最も高画質・高音質と位置付けされた円盤。
果たして⭕️タロの評価は🤔
*120インチのスクリーンにプロジェクター投影での
視聴。ドルビービジョンではなく、HDR10環境。
当時劇場で観たわけではないのと10年前程前に観たきりなの1991年の作品としてバイアスのないフレッシュな目で鑑賞。
タロカメラマン(今更ながらタロ、プロカメラマンでもあります🙇🏻♂️)として少し専門的な用語を交えながら簡潔に。
フィルム撮影であるため、当たり前のようにフィルム粒子*ざらつき感 は健在。(ご存知の方はご存知、オッペンハイマー等のクリストファーノーランもフィルムで全作品撮影している)フィルムはこれらの粒子が今でいうデジタルの画素にあたる。
今の技術で軽減できなくはないが"つるん"とした画となり、映画ファンからは嫌われる傾向にある。フィルムグレインとも、呼ばれる粒子は最近の作品では皆無。結果、奥行き感や映画の雰囲気が損なわれたと言われているのも現状。結果、デジタル撮影にあえて後からフィルムノイズを付け足した作品も最近は多い。ターミネーター2 の4K版がこのノイズリダクションを多用しすぎたため、円盤売り上げに響いてしまったのも現状。
このフィルム粒子とは撮影にあたり、カメラの露出設定を誤ったり、高感度のフィルム(ISO/ASA)を使うと目立つ傾向にあり、フィルム撮影はデジタル撮影より技術が必要とされる。一度撮影したフィルムは失敗したらやり直しが、きかないことや、その場ですぐ撮影結果を確認できないためほぼ1発どり感覚で入念にカットを撮るためそれだけフィルム作品は構図からなにからよりしっかりしているとも言える。
本作のオープニングは高感度フィルムを使ったのかと思われ、フィルムノイズが目立つ。最近のデジタル撮影作品に慣れているとこのコバエはなに?という人も多いだろう。
ただ、黒文字のタイトルにキャストがデカデカと表示された映像はフラッシュバック的要素の意味合いをもたらし、ストーリーに意味合いをさえももたらす。画質的には決して良好とは言えないが、オリジナルネガに忠実であることがうかがえる。(もちろんHDR10とドルビービジョンで見え方は変わる)
ちなみにタロのプロジェクターはHDR10のみ対応のため、ドルビービジョン対応テレビで観た方がこの辺は暗くなりすぎずにフィルム粒子は目立たないのかもしれない。HDR10はほとんどの場合ドルビービジョンより劣るため..理由はまた別投稿にて。
繰り返しにはなるがこの円盤はオリジナルの35mmフィルムからのスキャン・リマスターとなり、オリジナルに敬意を払いあからさまなフィルムの痛み、汚れ等の補正以外、色味・解像度を無理に上げていない。リマスターという名で再販される作品の多くの欠点はシャープネスを極端に上げ、一見パキッとした画に仕上げるがこれぎあらゆるノイズやフリンジ(色収差)、バンディングなどの元となるため本作では下手に手が加えられていないのが好ましい。とはいえ、解像度は十二分にあり、ジョディフォスターの化粧の乗り、しわひとつまですべて分かるほど。目の充血など含め..
その分、#フォーカスプラー (ピントを合わせる技師)がピントを外しているのが明確にわかってしまうほど。これはカメラマンからの観点からしてもなんともワクワクする。最近のカメラは精度もあがりよりピントが合わせやすくなっているのであから様にピントが外れている作品は少ない。
カメラが切り替わるとピントが合っていたり、合わせようと頑張っているのが手に取るように分かる。そんなところまでこのネイティブ4Kのディスクでは安易にわかってしまう。*ネイティブ4Kとは素材が4Kであることを指す。4Kと書かれていても必ずしも4Kで元の素材が用意されたものではなく、ブルーレイのフルハイビジョンに近い画質(2Kと呼ぶ)からのアップコンバージョン(アプコン)が多く、簡単に言ってみれば後処理で4Kに無理やり解像度を上げているものが実はほとんどである。*CGを使った作品のほとんどが実はこの手法(CGを4Kでレンダリングすると時間と費用がかかりすぎるため)4Kカメラで撮影しても、その映像をクロップした時点で4Kで無くなるのも忘れてはいけない。
音質について。
元の音源に忠実なのがすぐわかる。もともとステレオ公開されたものを5.1にしたものではあるが、無理にサラウンド効果を使用せずフロントステージメインの音源となっている。個人的にはもう少し低域にパンチは欲しかったが、時折サブウーファーがゆったりと部屋を揺さぶる音造りが心地よい。台詞の抜けも抜群で、口内の舌の動きまでも分かるほど。
4Kではない通常のブルーレイとはまた別途時間を置いて比較をしたいと思うが、この4K版で不満と思う人はまずいないと思われる。レクター博士の白衣もHDRで白飛びせず、目や歯の白さのグラデーションなども自然かつ気持ちよく階調してくれている。もちろん黒つぶれもない。
このように丁寧にネイティブ4Kリマスターされたものこそ4KとHDRが発揮される。
もちろん、この円盤が完璧とは言えないが、元の作品に極限まで忠実に再現しているのかと思われるのでタロは大満足。あとは国内版のリリースを待つのみ。
それにしても、#ジョディフォスター 美しすぎません???
#羊たちの沈黙 #ハンニバル #thesilenceofthelambs
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投稿を表示最後のジョディー・フォスターヤバいっすね。笑
全部持ってかれました笑
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