オススメNetflix映画「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」
精緻なダークファンタジーアニメ
「ピノキオ」は19世紀末に出版されたイタリアの児童文学で、ディズニー製作のアニメ映画や実写版がよく知られていますね。
本作「ピノッキオ」の製作年はディズニー実写版と同じく2022年。ディズニーのものとはまた異なる趣の作品です。「シェイプ・オブ・ウォーター(2017年)」で米アカデミー監督賞をはじめ4部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督らしいダーク・ファンタジー全開!
各キャラクターの人相や風景にはどことなく不吉な雰囲気が漂いつつも、懐かしさやあたたかみを感じさせる不思議な映像世界となっています。
「命」・「戦争」にもおよぶテーマ
命を吹き込まれた木の人形ピノッキオ(声:グレゴリー・マン)は生まれたばかりの子どもと同じく、ものの扱いや善悪の判断ができません。無知なピノッキオはさまざまな誘惑や苦難にあいながら、モラルを学び成長していきます。
そんななかピノッキオは、幾度か「死」を経験・・・!😨 そして人生をリセットするかのように生き返り、父親ゼペット(声:デヴィッド・ブラッドリー)や町の人々を驚かせます。 生きものはいつか「死」を迎えるー「死あるからこその命」という真理に反して生き返る彼が、命のかけがえのなさを知ったとき、大きな選択を強いられることとなります。その選択とは・・?!
従来の「ピノキオ」でも描かれてきた教訓的要素に加え、本作は「命」や「戦争」についても触れる内容となっており、オリジナリティとスケールの大きさを感じます。
紆余曲折のリアルな絆ストーリー
ピノッキオとゼペットの親子の絆ははじめから強かったわけではなく、ストーリーが進むにつれ強固になっていきます。その変容もさることながら、
ファシストである市長の息子キャンドルウィック(声:フィン・ウルフハード)、
カーニバル一座でこき使われていた猿のスパッツァトーラ(声:ケイト・ブランシェット)、
ピノッキオが彼らそれぞれと育む友情もみどころ。
キャンドルウィックは市長(声:ロン・パールマン)に、スパッツァトーラはカーニバルの長・ヴォルペ伯爵(声:クリストフ・ヴァルツ)に各々の環境で支配され苦しめられていました。ピノッキオの存在は、彼らが心を解放するきっかけとなります。特にスパッツァトーラとの関係は思いがけない展開が胸アツ✨
ピノッキオを見守るコオロギ・クリケット(声:ユアン・マクレガー)の最後の訴えにも、思わず涙・・! 「良い子って・・なるほど😌」と考えさせられる作品でもあります。

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投稿を表示こんな素敵な作品がネトフリにあるのですね!
声優がなんだかめちゃくちゃ豪華!しかもデル・トロの作品となると、めちゃくちゃ気になります!
ご紹介ありがとうございますっ!