SweetもBitterもふんだんに🤎「17歳の肖像」
そろそろバレンタイン💘
できればハッピーな恋愛映画がいいなと思いつつ・・
今回取り上げるのは甘さも苦さもふんだんに感じる物語「17歳の肖像(ロネ・シェルフィグ監督、2009年作品)」です。
SweetもBitterもありというと、それこそチョコレートみたいでしょうか🤎
本作冒頭に「リン・バーバーの思い出に基づいて」とクレジットがあります。実在の同名ジャーナリストの自叙伝が原作で、主人公ジェニーは、少女時代のリン・バーバーをモデルとした女の子です。
ストーリー
1961年、ロンドン郊外。女学生のジェニー(キャリー・マリガン)は、名門オックスフォード大も実力圏内といわれる優等生で、勉強漬けの毎日。
ある日、そんな彼女の生活をガラリと変える出会いが訪れます。大雨の帰宅途中、どこか洗練された大人の男性ディビット(ピーター・サースガード)が声をかけてきたのです。同世代の男の子と違い、物腰が柔らかく話術に長けた彼に、ジェニーは見る間に惹かれてゆきます。初めてのクラッシック・コンサートやナイトクラブ、ひいてはパリ旅行✨etc.など、ディビットが導く世界には魅力がいっぱい。ジェニーは学業一本の日々と決別すべく、彼からのプロポーズを夢見心地で受け入れるのですが・・
原題は「An Education」
一人娘で優秀なジェニーは、両親から多大な期待を背負って生きてきました。その期待に応え勉強もそつなくこなす一方で「フランス人になってパリに行く」という願望を友達に語るなどします。ここでいう「フランス人」とは、憧れのフランス映画をみて、仲間と芸術談義をするような人物。・・そんな夢を漠然と描いていたのです。
突如現れたディビットは、そうした夢を叶えてくれる男性かのようでしたが、彼にはいくつもの秘密が・・
16歳のジェニーは自分でも気がつかぬうちに、良くも悪くも学校では到底学べないような人生教育にさらされていました。そして真実を知った17歳の彼女は「年を取った気分、愚かなまま・・」と呟きます。けれどもここで終わるジェニーではありません。

ブルー&グレーの色調
本作のいくつものシーンに使われている、ブルーとグレーがかけ合わさった色調が印象的。ロネ・シェルフィグ監督の「ワン・ディ 23年のラブストーリー」、「人生はシネマティック!」などでも同様に感じました。同監督の持ち味でしょうか、美しいです✨


可憐な実力派 キャリー・マリガン✨
16~18歳のジェニーを演じたキャリー・マリガンは撮影当時23歳くらいにしてはあどけなさを残していて、とても可愛い😍
序盤までジェニーの服装・雰囲気は地味な女子高生風。ディビッドに誘われることが頻繁になるにつれ、ディビットの仲間・ヘレンのスタイリングでドレスにヒール、アップスタイルのヘアで登場し、見違えるようなレディに✨ その変身もみどころです。
少女の見事な成長ぶりを演じ、米アカデミー主演女優賞にノミネートもされたマリガン。本作の演技には、実力派女優の片鱗をみてとれます。
転んでもただでは起きないジェニー。
底力のある彼女のキャラが大好きで、特に若い女の子にはみてほしい作品です!
