私の好きな映画

Stella
2025/04/23 22:25

ジャック・タチの再来! エリア・スイレマンの作品は独特の映像美❤

◆◆「天国にちがいない (It must be heaven)」(2019)

  イスラエルに住むパレスチナ人監督エリア・スレイマンが、自ら新作の企画を手に世界を旅する映画監督を演じた風刺コメディ。イスラエルのナザレに暮らすこの映画監督がふと思い立ち、新作映画の企画を売り込むべく訪れたパリとニューヨークで目の当たりにする不条理な日常の風景が軽妙かつエレガントな筆致で描かれていく。カンヌ国際映画祭で特別表彰と国際映画批評家連盟賞を受賞し、これまでにも話題を呼ぶ作品を制作した監督であるが、作品を観るのは今回が初めて。

 

◆シーンの特長

・とにかく左右対称がやたら多く、広角で取られている。

・主演の本人も、ほぼセリフはない。

・歩道には人がいない(だが、戦車だけが走ったりしている)

 (c)2019 RECTANGLE PRODUCTIONS - PALLAS FILM - POSSIBLES MEDIA II - ZEYNOFILM - ZDF - TURKISH RADIO TELEVISION CORPORATION
 (c)2019 RECTANGLE PRODUCTIONS - PALLAS FILM - POSSIBLES MEDIA II - ZEYNOFILM - ZDF - TURKISH RADIO TELEVISION CORPORATION
 (c)2019 RECTANGLE PRODUCTIONS - PALLAS FILM - POSSIBLES MEDIA II - ZEYNOFILM - ZDF - TURKISH RADIO TELEVISION CORPORATION

 ❤❤印象のあるシーン

❤小鳥との対話:

 左右対称ではないが、ジャマする小鳥に怒り、外に出す・・。

 

❤モントルグイユ通りのカフェ:

 警官が外の設備の点検にくる。


◆◆所感

・これは、ジャック・タチを洗練させた、21世紀版のテイストである。

・静かに、くつろいで観れる。

パリのシーンはとにかくおしゃれで、監督の衣装も決まっている。

 

  【参考】「プレイタイム(Playtime)」(1967)

 ジャック・タチが膨大な時間と製作費をかけて挑んだ野心作で、全編を高画質の70ミリフィルムで撮りあげたフランス映画史上屈指の大作コメディ。半年以上もの時間を費やしてパリ東部に建設した巨大セット「タチ・ビル」の近未来的な都市を舞台に、就職の面接を受けるためにやって来たユロ氏とアメリカ人観光客バーバラのすれ違いや出会いをユーモラスに描く。公開当時、一部の批評家や映画ファンからは熱烈な支持を得たものの興行的には大失敗し、タチを破産に追い込んだ。

(c) Les Films de Mon Oncle - Specta Films C.E.P.E.C.

 

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2 件の返信 (新着順)
桃田享造
2025/04/24 10:43

ほんと、ジャック・タチみたいですね!面白そうです♪

Black Cherry
2025/04/24 00:12

面白そうですね!ビジュアル的にはどことなくウェス・アンダーソンぽいセンスを感じます💗