難解だけど見終わった後誰かと語りたくなる映画 ~哀れなるものたち~
昨日観てきました!
🎬哀れなるものたち (R18+)
原題:Poor Things、142分
2024年第96回アカデミー賞では作品賞を含む11部門にノミネート。一言で言うと。。
「なんか凄いものを見せられた」という感じです。
監督はギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督。(その他の作品はこちらをクリック)
主演:エマ・ストーン、マーク・ラファロ 、ウィレム・デフォー
予告編を見たときも、なんだこの映画は?と心がザワザワする感じがあったのですが、本編を観たらもうザワザワしっぱなし!なんでしょうか?この世界は。不思議ワールド全開です。
科学者のゴドウィン・バクスター博士によって、自分の胎児の脳を埋め込まれ蘇生したベラは、体は大人の女性だけど、脳は子供。そんな彼女の成長記録を、時にコメディに、時にシリアスに描いていきます。けっこう笑えるシーンもあり、近くのオジサンが何度も大笑いしていました(笑)
脳の成長は著しく、猛スピードで大人になっていくベラ。
監禁状態の生活から自由を求めて、弁護士のダンカン・ウェダバーン(こいつがとんでもないポンコツ男でコメディそのもの)の誘惑に乗り、外の世界へ飛び立つベラ。
それまでの映像はモノクロだったのに、自由に外の世界に出たとたんに映画はカラーになります。
ベラの解き放たれた自由な心を表すような斬新な世界が広がります。
ダンカンにより女性としての性の目覚めと喜びを知ったベラは、更に自由を求めて行きます。
その過程での彼女の一言一言にはハッとさせられる重みがありました。
今まで誰もタブーとして口に出さなかったことを口にするベラの自由奔放さが瑞々しいのです。
かなり成長した後のベラの言葉は難解で、正直理解出来なかったのですが(;^_^A、彼女が自分に目覚め、自由に目覚め、自立した女性を目指していく様には共感しました。
ベラ役のエマ・ストーンの体を張った渾身の演技には魅了されました。(すべて無修正です)
「ラ・ラ・ランド」以来、大好きな女優さんですが、この映画でイメージが変わりました!それでも大好きであることには変わりないです。
ぜひとも、主演女優賞を受賞して欲しい💛
舞台の時代は1800年代のヴィクトリア時代なのですが、ベラの衣装とか、風景とか、近未来を連想させるものになっています。これはベラから見たら、この世界はこう見える(そぜさんの説をお借りしました)ということなのでしょう。
ベラの危険な美しさに魅了される男たち。でもベラは愛とは何かを知りません。ベラが大切なのは自分。そして自分を作ってくれたゴッド博士。本当の自由と平等に目覚めたとき、彼女は男たちの支配から女性としての本物の自立を勝ち取り、観客はいつの間にかベラの魅力の虜になっていきます。
なかなか難解ではありますが、見終わった後に誰かと話たくなる映画です。
142分とかなり長丁場ですが、眠くなることは1ミリもなかったです(笑)
自分の中でなかなか消化するまでに時間がかかりましたが、ヨルゴス・ランティモス監督作品では、今まで見た作品の中では一番分かりやすいし(笑)、好きかもです💛
ただいま全国の劇場で絶賛上映中です!
上映館はこちらでチェック!!
余談:後ろの席にいた若いカップルが、映画が終わった後もなかなか席を立とうとせず、顔を見合わせて(たぶん)、溜息をつき、あー、疲れた~と言っていました(笑) カップルで見るとこれは緊張して(❔)危険かもしれません(^_-)-☆
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投稿を表示魔女さんお得意の ‘新作牽引レビュー’ に拍手を送ります。
>本編を観たらもうザワザワしっぱなし!
私は魔女さんのレビューに、ザワザワしっぱなしでした。(笑)
アカデミー賞で11部門ノミネートですか。
期待できますね。
2024.02.06
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投稿を表示2回鑑賞してもまだ回収できず😅
でも私の映画史に革命を起こした作品なので必ずコラムにします😊
いやぁ、本当に凄い映画でしたね。
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投稿を表示コラム興味深く拝見しました♪。
1日でそこまで自分は飲み込めなかったのですごいです👏。ランティモス監督はあまり見てこなかったので一通り観てから総括したいです🫠
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