新たなジャンルか?ビザールラブストーリー映画!
好きな人には、正義のヒーローでいて欲しいのか、自分だけのダークヒーローでいて欲しいのか
監督・脚本
酒井麻衣
上映時間
108分
公開日
10月11日
(not) HEROINE movies(ノットヒロインムービーズ)』の最新作
過去作でも数々のヒロインにはならないかもしれないけれど、絶対に見過ごせないストーリーを持った女の子達が描かれてきました。
私は『わたし達はおとな』が一番好きなんですが、新しいジェンダー作品として素晴らしかった『そばかす』などチャレンジングな作品を出して来た印象があります。
今回はどんな恋愛かと思っていたら、まさかまさかのそっち系かい!と個人的には大好き展開。でも超展開かと言えば、しっかりとした伏線もあり。とは言え、かなり衝撃的ではありました。
野良猫系あざと女子が出逢ったのは?
チャチャ(伊藤万理華)は、いわゆる不思議ちゃん。ただ本当に天然ボケでゆるふわ女子ならいいの。何故かわかる、恋愛体質な側面、誰よりも野心家で狙った男を必ず堕とす。それが垣間見えたり、そんな予感がするから同性からは嫌われるのです。だってさー、同じ男の人好きになったら、大概の男子は私よりあの野良猫を選ぶから。そんな時言うのよ『泥棒ネコ!』ってね。
掴みどころがないぞ、料理男子樂
同じシーンを樂(中川大志)目線でなぞって振り返る。この樂が放つ言葉は辛辣だけど的を得ていて、チャチャを容赦なく傷付けただろう。
『天才ぶって変人ぶってるのイラつく』
『生きたいように生きてる人って、嫌われる』
これ現代社会の真理かも。根っこは嫉妬や妬みなんでしょうか。好きな人に言われて平気で居られる訳がないですよね。だから、何となく片想いしてるの気付かされちゃったチャチャなんだろうな。
見てきた世界が違っても結ばれる?価値観の違い
樂のシーンでは、チャチャからでは見えてなかった世界が見えてくる。それは樂が気になっていた人、同じビルで英会話を教えているピオニー(ステファニーアリアン)しかし、彼女にはチャランポランな彼氏の護(塩野瑛久)がいる。この存在が樂の本当の姿を露わにする。ジャンルレスとはこの事よ!
最初はチャチャの天然小悪魔、ここでいう野良猫的な魔性を楽しめば良いのかと思って観ていたのに。でも樂の本性を現させたのは、他の誰でもないチャチャだ。生きたいように生きようと決心した後の樂の行動に、思わず震撼する。いやいや、この男サイコパスやん!凄くぶっ飛んでるのは、こっちだったー!!
悪役はあなたを救う為に世界を犠牲にする。
この言葉の意味が最後に見えてくる。そして、最後まで樂の言葉は正直で、チャチャを傷付けた。それでも良いからそばに居て欲しいと言う女はいるだろう。けれどチャチャはそんな事はしなかった。
だから彼女の未来は明るく、きっとまた恋をして真のヒーローは現れるに違いないだろう。
『チャチャ』
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10 月 11 日(金)より新宿ピカデリー他全国公開
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©2024「チャチャ」製作委員会
配給:メ~テレ、カルチュア・パブリッシャーズ 配給協力:ラビットハウス
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投稿を表示私はそれでもそばにいて欲しいと言ってしまう女だわ笑
やっぱりこれ好きな予感!
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