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私の好きな映画

じょ〜い小川
2024/07/03 19:29

ムロツヨシが大暴れのシン忠臣蔵!『身代わり忠臣蔵』

■身代わり忠臣蔵

(c)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会

〈作品データ〉

「超高速!参勤交代」シリーズの原作などで知られる土橋章宏の時代小説「身代わり忠臣蔵」をムロツヨシ主演で映画化した時代劇コメディ映画。吉良上野介の弟・孝証は家を追い出された僧侶だが乞食同然の生活の日々。ある日、孝証は吉良家家臣に呼ばれて、赤穂藩藩主・浅野内匠頭に斬りつけられて重症を負った吉良上野介の身代わりになる提案を受けることに。主演のムロツヨシは主人公・孝証と吉良上野介を一人二役で演じ、他永山瑛太、川口春奈、林遣都、北村一輝、柄本明、尾上右近、森崎ウィン、星田英利、廣瀬智紀、濱津隆之、野村康太、入江甚儀、野波麻帆、寛一郎、本多力ら板垣瑞生、橋本マナミ、加藤小夏が出演。

・2月9日(金)より丸の内TOEI他全国ロードショー

・上映時間:119分

・配給: 東映

【スタッフ】

監督:河合勇人/原作・脚本:土橋章宏

【キャスト】

ムロツヨシ、永山瑛太、川口春奈、林遣都、北村一輝、柄本明、尾上右近、森崎ウィン、星田英利、廣瀬智紀、濱津隆之、野村康太、入江甚儀、野波麻帆、寛一郎、本多力ら板垣瑞生、橋本マナミ、加藤小夏

公式HP:https://migawari-movie.jp/sp/

 

〈『身代わり忠臣蔵』レビュー〉

これまでテレビドラマや映画で散々やってきた忠臣蔵、赤穂浪士を吉良上野介の弟と周辺の家臣視点で描いたムロツヨシ主演映画『身代わり忠臣蔵』

(c)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会

ムロツヨシのコメディ演技を存分に使い、時にテレビドラマ「親バカ青春白書」で見せたようなヒューマンドラマの一面も見せるムロツヨシ100%の新解釈・忠臣蔵に仕上がっていた。

(c)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会

要するに姿形が対象人物にそっくりな人がそっくりの対象人物の偉い人に入れ替わったコメディ。これを大胆に「忠臣蔵」で活用。入れ替わり元が暴君体質な殿様であるあたりはイ・ビョンホン一人二役の韓国映画『王になった男』に通じ、コメディ&ヒューマンドラマの演出も近いものがある。

ムロツヨシの爆発的な面白さはテレビドラマ「今日から俺は!!」でも見てたが、しんみりとする人間臭いヒューマンドラマな一面は「親バカ青春白書」で見られたやつで、ムロツヨシを100%使っている。

(c)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会

吉良家家臣・斎藤宮内役の林遣都や大石内蔵助役の永山瑛太、桔梗役の川口春奈などはムロツヨシワールドにずっぽりハマり、爆発的な笑いをサポートしている。また、遊郭や女性と戯れるシーンが多いあたりは井原西鶴の「好色一代男」の元禄文化らしく、そこを大胆に盛り込んだ新解釈の忠臣蔵と考えれば楽しめる。 

(c)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会

元の「忠臣蔵」があるからどうまとめるのかと思いきやこれまた大胆な収束で、あっけらかんと楽しめる大江戸コメディ。考えてみれば『超高速!参勤交代』や『引っ越し大名!』の土橋章宏原作・脚本だから安定感がある。ムロツヨシを100%楽しむ作品としては十分で、今後も量産してほしい。

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