75分の恋愛劇「パリの恋人たち」
今回とりあげる「パリの恋人たち(2018年)」は映画監督フィリップ・ガレルの息子で俳優として活躍するルイ・ガレルが主演・監督をつとめた作品です。
「ドリーマーズ(ベルナルド・ベルトルッチ監督、2003年)」、「グッバイ!ゴダール(ミシェル・アザナヴィシウス監督、2017年)」など優れた作品に多数出演するルイ本人のほか、実生活の伴侶レティシア・カスタやリリーローズ・デップと豪華キャストを配し、75分の尺にウィットに富んだ恋愛劇を凝縮。コンパクトながらみごたえが充分となっています。
原題はL'homme fidele(忠実な男)
邦題「パリの恋人たち」は少し平凡な印象(ゴメンナサイ)でしょうか💦
原題「L'homme fidele」を直訳すると「忠実な男」となります。
本作で描かれている男女3人(1人の男性+2人の女性)の関係は、かなり女性主導です。
主人公アベル(フィリップ・ガレル)はとことん恋人マリアンヌ(レティシア・カスタ)、そして第二の女性イヴ(リリー・ローズ・デップ)の意のままに動いてゆきます。彼は流されているわけでもなく、なぜだかそのようにことが運ばれてゆくところがとても面白いストーリーです。

さすがパリジャン✨パリジェンヌ
ある朝、アベルは恋人マリアンヌから妊娠していること、そしてその父親はアベルの友人ポールだと打ち明けられます。アベルは逆上もせず、ふたりはお互いを思いやりながら別れるのでした。
数年後、亡くなったポールの葬儀でアベルとマリアンヌは再会。ふたりの関係が再燃しそうなムードに、少年に成長したマリアンヌの息子ジョゼフは穏やかでありません。

(c)2018 Why Not Production
そこへポールの妹でアベルに恋焦がれるイヴも出現し、マリアンヌに宣戦布告。
女性たちのいうがままになるアベルですが、頼りない男というわけでもなく、知的で思いやりがあって、むしろちゃんとしっかり大人の男✨
さすがパリジャン‥!と思えてくる不思議な脚本となっています。
そして彼らのいきつくところは…?!
さすがパリジェンヌ、と女性にも感服しきりです✨

(c)2018 Why Not Production



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投稿を表示ロゴかえたんですね。春めいてます!