タイピスト

古き良きフランス映画、一人の若い女性が片田舎からタイプ打ちを競うコンテストで勝ち抜いていく物語。あこがれの秘書になるため保険会社に就職するが、すぐにク『タイピスト』は、古き良きフランス映画の魅力が詰まった一作だ。物語は、片田舎から出てきた若い女性が、タイプライター早打ちのコンテストで頂点を目指す姿を描いている。憧れの秘書になるために保険会社に就職するものの、すぐに解雇を言い渡されてしまう。唯一の特技であるタイプ打ちの腕を活かし、世界選手権で優勝することが解雇を免れる条件となり、彼女は上司とともに世界チャンピオンへの道を歩み始める。
世界大会では、韓国の選手が優勝候補として残っている描写が印象的だった。物語の舞台となる時代は、朝鮮戦争が終わった直後であり、韓国にとっては非常に困難な時期だったはずだ。そんな中で、国際舞台に立つ韓国人選手の存在は、希望や回復の兆しを象徴しているようにも感じられた。