久々ソーイングで、60年代のフランス映画のヒロインの衣装を想う!
★★はじめに
昨年は5月連休明けに♪サロン・フランセのコンサートを実施したので、GW中は銀幕風(表パープル/裏シルバー)のコンサート用のミモレ丈ドレスを作っていたが、今年は3月にコンサートが終わったので、1年ぶりにGW中は買っているコットン生地で夏のワンピースを作った。
確か“シネマのヒロインの衣装”がテーマのソーイング本を買っていたので、改めてチェック。「シネマがお手本のソーイングBOOK」(2019 )には、 1960年代のファッションのカトリーヌ・ドヌーブやオードリー・ヘップバーンの衣装が掲載されているので、素敵なワンピースのデザインをピックアップし画像を閲覧してみた。古い順から、3つのフランス映画とヒロインの衣装を紹介する。
●「勝手にしやがれ(A bout de souffle)」(ジャン=リュック・ゴダール,1959) のジーン・セバーグ
ラストシーンで撃たれて死に際にあるベルモンドから、「お前は本当に最低(dégueulasse)だ」と言われてしまう・・・。映画の興奮が高みに達すると共に、マーシャル・ソラールのジャズの演奏にぴったりの冷静さとアンニュイさが残る。
衣装はかわいいピンクのボーダー柄のため、映画の印象とは異なり、やや甘く感じる。(やはり、色を想像できるモノクロ映画っていいなあ・・・・。)
筆者が紙面を撮影 |
●「昼顔(Belle de jour)」(ルイス・ブニュエル監督、1967)のカトリーヌ・ドヌーヴ
「シェルブールの雨傘」で世界的な人気を得て4年後のケッセルの文学作品の映画化の作品となるが、上流階級の夫人らしい髪型とサンローランの気品あるデザインの衣装。リトルブラックドレスには、いろいろなデザイナーのものがあるが、このデザインもシンプルで素敵。この頃のドヌーヴは、最も美しかった様に思う。
筆者が紙面を撮影 |
●「タイピスト(Populaire)」(レジス・ロワンサル監督、2012)のデボラ・フランソワ
新しい映画ながら、1950年代のフランスの田舎街が舞台となる作品。監督からは、『麗しのサブリナ』『パリの恋人』『昼下りの情事』『マイ・フェア・レディ』に出演しているオードリー・ヘプバーンの立ち振る舞いを研究する様に指示されたとのこと。
筆者が紙面を撮影 |
●関連の投稿記事
・タイトル通り、ロマン・デュリスの人気作品「タイピスト! (Populaire)」