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DISCASレビュー

奈々瀬詩織
2024/08/09 22:47

悪夢との葛藤、運命との戦い

 

もしも、過去に戻って間違えた選択をやり直せるなら?
あなたなら、過去のそのターニングポイントに戻ってやり直しますか?
家族を守れるなら、自分が狂気にまみれても後悔しませんか?
今回は、そんな映画のお話をしたいと思います。
こちらが、その予告動画です。

 

 

この作品は、つのだじろう先生のホラー漫画『恐怖新聞』を元に作られた映画「予言」です

都市伝説のように、語られている事があったのです。
”未来を予告する恐ろしい新聞がある”と。

この映画のキャッチコピーは”これがあなたの運命だ。”
この作品で語られるのは、一体どんな運命なのか?!

 

 

【あらすじ】
大学講師の里見は、妻の綾香と娘・奈々と共に車で帰省中だった。
その途中で急な仕事の為に、立ち寄った電話ボックスで、古い新聞の切れ端を見つけた里見。
その新聞に書かれていたものとは?
里見の立ち向かう運命とは?!
 


【作品情報】
製作:2004年。
監督:鶴田法男。
脚本:高木登・鶴田法男。
原作:つのだじろう。
出演:三上博史、酒井法子、堀北真希、山本圭、吉行和子、小野真弓。
主題歌:『うたかた』荘野ジュリ。
配給:東宝

 



 

 

 

【about】

この作品は、あらすじを詳しく紹介してしまうと、鑑賞時の面白さが8割は損なわれてしまうので、最小限の情報の紹介に留めました。

【原作では?】

原作では、中学生の鬼形礼の元に、毎日恐怖新聞が届くようになり、それと共に礼が次々と怪異現象に遭遇するようになる。
そして、礼は恐怖新聞から何とか逃げようとするが、なかなか逃げられず、その運命と戦う。
というストーリー。

恐怖新聞は、未来を予告するだけではなく、読んだ人の寿命が縮まる恐ろしい新聞。
だから、礼は命がけの戦いをするのです!
「未来を予知し、1日読むと100日寿命が縮まる恐怖新聞」
礼は、とんでもない新聞に出会ってしまったのです。
まだ中学生なのに!!



 


 

【原作ファンにも嬉しいポイントが!!】


映画では、原作を上手く現代的にアレンジしていて、鬼形礼もちゃんと登場する!
という所が、原作ファンにとって嬉しいポイントでした。
予告動画にあるように、公開当時は『感染』と同時上映されました。
同時上映って、懐かしい…。

そしてこの作品は、「とにかく激シブのJホラー」です!!
ポップな作品ではありませんっ!!(何故か熱くなる、、笑)
だが、それがいい。
カフェラテより、ほうじ茶…そんな感じ(どんな感じだ?w)
さすが、Jホラーの父・鶴田法男監督の作品ですね!(勝手言ってすみません)


 



【俳優さんが素晴らしい】

また、出演されている俳優さんが素晴らしく、更にこの作品の渋さをマシマシしてます!
主演の三上博史さんの鬼気迫る演技が凄くいいですし、脇を固める吉行和子さん、山本圭さんが更に渋みを増してくれています。
そして、今は女優業を引退された堀北真希さんの姿を見る事が出来るので、今となっては貴重な映像とも言えます。


 



【家族の物語】

「リング」の記事でも書いたのですが、この映画も里見とその家族の姿を描いています。
その家族の為に、三上博史さん演じる里見が繰り返す「その時」が胸に刺さる…。
家族を救う為に、身も心も削ってしまう父の姿。
そんな姿が、胸を打つ作品です。
この作品は、ただのホラー映画ではなく、家族愛の映画とも言えます。
とても良い作品なので、是非観て欲しいです!


サブスクにはありませんが、tsutaya discasにはあるので、一度手にとってみて欲しいです。
激渋で、激重で、忘れられない作品のひとつになるかもしれません。

 

 

 

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2 件の返信 (新着順)
U子
2024/08/10 23:58

つのだじろう先生と三上博史のパンチの強さにやられましたww
これは見たい!!!!


奈々瀬詩織
2024/08/11 00:25

U子さん、これはなかなかパンチが効いてますよね!!
好みに刺さったら嬉しいです。😆

じょ〜い小川
2024/08/09 23:27

懐かしいですね。
公開二日目ぐらいで『感染』と一緒に連続で見て、見終わった後、客席の観客の大半がぐったりしてましたね。

個人的にも『予言』の方が良かったかな。


奈々瀬詩織
2024/08/09 23:49

じょ~いさん、コメントありがとうございます!
これは、ちゃんと2作連続で観たら疲れると思います…。
私も、『感染』より『予言』の方が好みです!

じょ〜い小川
2024/08/10 00:31

『予言』は原作が「恐怖新聞」だから良かったというのもありますね。
原作を古本屋や文庫本版で全部読みましたが、初期は回によってはUFOの回とかもありましたね。

奈々瀬詩織
2024/08/10 01:05

私もそう思います。
UFOの回とかありましたね。
エクトプラズムなんかの怪異現象も題材にしていて、原作が凄く良いんですよね。

じょ〜い小川
2024/08/10 01:18

題材もいいんですけど、話の転がし方もいいんですよね。
人面疽でドッペルゲンガーを使うとか
時代劇風味の笑う髑髏とか
あと、すんごい強欲な爺さんの埋蔵金探しの回も良かった。

それとスキーの変な民宿の話は後に「金田一少年の事件簿」で短編小説版にもありましたね。オマージュだったのかな?