名探偵コナンかマクレーン刑事か
やはり運が悪いのか?こんなに事件に遭遇するのはコナンかマクレーン刑事しかいないと思っています。
さて今回のコラムは、年末年始に一気見したいシリーズ映画についてです。
私が選んだ作品はブルース・ウィリス主演
『ダイ・ハード』シリーズ
1988年に公開された第一作から始まり、2013年まで5本に渡り繰り広げられたアクション映画です。
シリーズ全体のポイントとしては、
・魅力的な主人公ジョン・マクレーン
・ド派手で痛快なアクション
・敵への容赦ない仕打ち
・クリスマスが舞台設定などがありますが、
シリーズを改めて一気見した全作レビューを簡単に紹介します。
ダイ・ハード(1988年)


舞台:ナカトミビル
事件:テロリストによる人質事件
クリスマス。高層ビルに居合わせたマクレーン刑事がたった一人で戦いに挑むアクション映画です。
限られた空間でテロリストと戦う姿は、後のシリーズの礎となりました。今とれば王道のアクション映画だと思いますが、映画的でわかりやすくて面白い!そして主犯ハンス・グルーバー(アラン・リックマン)の怪しげな雰囲気は一度見たら忘れられません。
タンクトップと素足のマクレーンに、スーツ姿のハンスがやられるシーンはスカッとします!
ダイ・ハード2(1990年)


舞台:ワシントン、ダレス国際空港
事件:空港占拠事件
“クリスマスの悪夢”再び、今度は空港が舞台です。ワシントンに護送される麻薬王の奪還を図る傭兵部隊によってダレス空港は機能を停止、上空で待機する旅客機全てが人質となってしまいます。
前作を上回るスケールとアクション、雪の中の銃撃戦など壮絶な戦いが印象的。
また登場人物も濃い!全裸で太極拳をする者、マクレーンを信用しない頑固で鉛の頭を持つ者など様々。
「一度でいいから普通のクリスマスを過ごしたね。俺はまた去年と同様、パイプの中を這いずり回ってる」と愚痴を言うマクレーンが好きです。
ダイ・ハード3(1995年)


舞台:ニューヨーク
事件:爆弾テロ事件
ダイ・ハード感は薄まりますが、シリーズのなかで筆者が一番好きな作品。ニューヨーク市街地を舞台に、マクレーンは爆弾テロ事件に巻き込まれます。
サミュエル・L・ジャクソン演じるゼウス(サミュエル・L・ジャクソン)とマクレーンのユーモア溢れるコンビが最高です。
シリーズの中でも特にコメディ要素が強く、謎解きをしながら敵に近づきます。
そしてなんと!ダイ・ハード1の敵だったハンスの兄が登場してマクレーンを追い詰めます。彼の狙いは弟の仇を討つためか、それとも?

ここで一息☕️
一部の登場人物が重複するパート1〜パート3は一気見オススメです。
ダイ・ハード4.0(2007年)


舞台:サイバー空間、ワシントンD.C.
事件:サイバーテロ
アメリカ独立記念日の前夜。ワシントンDCのFBI本部に、何者かが全米のあらゆるインフラを監視するシステムにハッキングを仕掛けてきたとの情報が入ります。
舞台はサイバーテロへ。IT時代の到来を背景に、マクレーンが最新の技術と戦う姿が描かれます。今回マクレーンと運良く?ペアを組むことになるのが、若き天才ハッカーのマシュー・ファレル。アドバイスが高度のため、全く理解できないマクレーン刑事、シリーズが進むに連れてテロも進化していく一方で、変わらないのが彼のアナログ感です。
敵からも「デジタル時代の鳩時計」と嘲笑されてしまいます。マクレーンの娘も登場します。
ダイ・ハード/ラスト・デイ(2013年)


舞台:ロシア
事件:核ミサイルをめぐる陰謀
ロシアが舞台。ロシア政財界や軍隊が絡む巨大な陰謀に、息子であるジャックと共に戦う物語です。シリーズ初の海外ロケであり、親子関係も描かれます。
武装ヘリとの対決やカーチェイスが、相変わらず迫力満点で見ものです。
そして今回は親子関係にも焦点を当てているので、マクレーンとジャックと同様、敵も親子。2組の共通点はギクシャクした親子関係で、実はそこから物語のどんでん返しが始まります。身内とは言え別人格、話してみないと本心はわからないですね。
「なんでいつも厄介ごとに首突っ込んでるの?運が悪いだけ?」
「それはいつも答えが出ないんだよ」
筆者も知りたいことを息子のジャックが質問してくれてありがたい、が、やはり答えは出ず!結局は運が悪いだけだと思いますが、シリーズを続けて欲しかったです。

いかがでしたでしょうか?
このほかにもシリーズを通してテクノロジーの変化やグローバル化、多様化する社会などが見られます。
そんな中でも、常にアナログで愚痴や不満をボヤきながらも、我が道をいくマクレーンが最高にカッコいいと思います。
(少しだけ共感できる部分もあるので)
この年末年始に『ダイハード』シリーズ、おすすめです。
読んで頂きありがとうございました!

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投稿を表示ご無沙汰しております。さっちゃんです。
歳末からずいぶん経ってのコメントになりますが『ダイ・ハード』第1作がやはり印象深いですね。実は私の娘は高校生の頃からアラン・リックマンの大ファンでして、シリーズ第1作でブルース・ウィリスなのかジョン・マクレーンなのか分かりませんが「敵!」と一言で決まってしまいました。その頃は彼女のリクエストで『シャンプー台の向こうに』とか借りたものです。
閑話休題。話があさっての方向に逸れてしまいました。第1作と第3作の監督は同じマクティアナンですが3作目が今度もクリスマスかと期待させて真逆の夏というのも、この監督らしいと思いました。この人は伏線の回収もうまいですね。1作目のマクレーンが裸足でナカトミ・ビルの中を駆け回ることになるのが冒頭の旅客機内での隣の乗客との会話であったり、パウエル(レジナルド・ヴェルジョンソン)の過去の傷とそれをラストで克服する件とか最初は何ということなく見たり聞いたりしていたことが後の場面で意味を持つという、これは脚本の手柄かもしれませんが。
あと、マクレーンとハンスとの終盤の対決が『真昼の決闘』へのオマージュであったことに気づいたのは確か、何度目かのテレビ放映のときだったと記憶しております。あとで思い出すと奥さんが人質になっていたり状況を同じにしてますね。
ということで、やはり1作目の印象が強いので、そちらに重点を置いてしまいますが、2作目のレニー・ハーリン監督もなかなか頑張っていた印象があります。前作と同じクリスマスにまたもや事件に巻き込まれる不運な刑事ジョン・マクレーンの活躍をテンポよく描いていて、なおかつ途中でのどんでん返しもあったりしてハラハラドキドキで楽しく観られます。当時、フレームがプラスティックなので「ハイジャック・スペシャル」などと話題になっていたオーストリア生まれのグロックG17をテロリストに持たせるなどマクレーンのベレッタM92FSとの対比を見せたのも面白いと思います。ただ、途中でマクレーンが敵から奪ったMP5が空砲と実包を弾倉を交換するだけで使い分けていましたが空砲には特殊なアダプターが必要なので、あのようにワンタッチで交換することはできないはずです。
第3作では1作目のリーダー、ハンスの兄サイモン(ジェレミー・アイアンズ)が敵役としてマクレーンの前に立ちふさがるのですが、グルーバー兄弟を演じているのが二人とも英国人であるというのが可笑しいところです。
今回の敵、サイモンが率いるギャングというかテロリストというかは元東ドイツの特殊部隊で銃器や爆発物の扱いに長けている凶悪な集団で、彼らに対抗するのが2.5インチのちっちゃなリボルバーしか持たないマクレーンと巻き込まれてマクレーンをサポートする破目になった電気屋の店主ゼウス(サミュエル・L・ジャクソン)というでこぼこコンビ、さて、どうなりますことやら。
しかし、そこを補って余りあるのがマクレーンの観察眼。敵のトラックの運転手が持っていたコインの束から彼らの目的地を割り出したり、サイモンが投げてよこした頭痛薬から最終的な集合場所を見抜いたりとか、そういった特徴となりふり構わぬ暴れ方が局面を打開することになります。
あー、ずいぶん長くなってしまいました。済みません。4作目と5作目は劇場に足をは運んだのですが記憶があまりありません。何だか敵役に魅力が足りないのではないかと思います。というわけで勝手気ままに書き散らしましたが1作目から3作目までの印象でした。
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投稿を表示自分も、最近ダイ・ハード第一作目を10年ぶりくらいに見返しました!ほんとに面白いですよね!
ハンス達がビル乗っ取り工作をするシーンで、不穏な劇伴にクリスマスソングのメロディがこっそり仕込まれてた事に気付いて、粋だなあと思いました😲
ハンスも狡猾で印象的な悪役だったんだなあと気付きました。
彼の最期、皮肉たっぷりでした。
マクレーンの凄い所って
キレてやけくそになってるのに実は機転も効いてて、状況を打開してしまうのが、カッコいいですよね!