村松健太郎
2025/08/05 07:41
久しぶりの白石モキュメンタリー『近畿地方のある場所について』
白石晃士監督の久しぶりのモキュメンタリータッチ作品。『ノロイ』や『オカルト』と言った初期監督作品を想起させる空気感が嬉しい一本。ただ、それだけで終わらず後半にはパワフルな展開が見られるなど最近の作品の空気感も感じることができます。そういう意味では白石監督の一つの集大成と言えるかもしれません。
モキュメンタリーには”俳優の無名性”が求められる中で主演の二人ははっきりとした一線級の主演型俳優ということで、フィクションであることは明らかなのですが、挿入される多種多用な映像資料の出来があまりにもよくて、ついつい二人の有名性を忘れてしまいます。
© 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会
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