
芋煮会、やってみてぇ〜!
芋煮会、最強説。けっ!

監督:岸善幸
脚本:宮藤官九郎
時間:139分
テーマが盛り沢山!
クドカン脚本が冴えわたる作品
震災もので、移住ものの飯テロで、コロナ禍だし、喪失と再生でもある。この再生は人の心だけでなく、地方再生にもかかってます、はい。
脚本は、クドカン。だから、笑ったり泣いたり、そりゃのもう大騒ぎ。感情移入させるのに、笑いって重要だと改めて感じる。

田舎に来た釣りバカシティボーイ
役場で働く百香(井上真央)は、東北の田舎町で父(中村雅俊)と同居。今は、コロナ真っ只中。百香には、もう一件の一軒家があるようで、そこには誰も住んでいない。役場の空き家問題の担当者となった百香は、まず手始めにその一件、ネットで貸し出す事に。すると何よりも釣りを愛する青年、西尾(菅田将暉)が申し出た。というか、すぐ内見に来た。というか、即住む事になった。田舎に都心部の人が来ると、まるでその人自体が病源のように見られる時代、あったあった〜。久しぶりに濃厚接触って聞いたわ。地元vsよそ者、の構図はわかりやすく、皆のヒロイン百香を巡る争いもドタバタと楽しい。

脇役がまた素晴らしい
金髪の三宅健は新境地だし、居酒屋の店主がハマり過ぎてる竹原ピストルには、カラオケまで歌わせてますぅ〜🎶次第によそ者が田舎の皆と馴染んでいく中で、ここはやはり震災の話を避けては通れない。百香の義理父役の中村雅俊さんのネイティブばりの方言は、聞き取るのも大変な程ナチュラルな訛り。それだけに味があって良かった。

そんな中での芋煮会。あんなに感情爆発させるパワーがある会なのかぁ。確かにお酒も入るし、そりゃ言っちゃダメなやつまで言わせちゃって、本当凄いなぁ。震災に関しては、私も部外者。東北の方々に対して、思い出して涙する人にどう接したら良いのか、わからないのは西尾同様あった。それに対して初めて答えを貰えたような気持ちになったのは、この作品を観る価値に値したと思う。また、ここは非常に琴線に触れるシーンだ。更に、色々抱えた大人の感情とちょい恋愛入ってくるのも、今回私は嫌いじゃなかった。夜の埠頭に車を停めて、あの歌声を聴いてるのを見たら、いくら芋煮会の力を借りていても難しいだろうというのも同時に感じた。
まとめ過ぎないラスト
だからこそ、あのままトントン拍子で終わるより、ラストはリアルだったと思う。随分と泣かせてくれるわねと思ったけれど、こんな終わり方も良いんじゃないかしら。

北海道だと調子こいた時の事は【おだつ】って言いますが、東北だともっと濁って言うんだね。ところで芋煮ってさ、豚汁と違うの?


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投稿を表示私、毎年の様に町内会で芋煮会運営させられてるよww
我が町内会は子供とお年寄りしかいないので、喉を詰まらせない限りは平和だけど、男っ気溢れる集まりだとそんな状態になるのねww😂😂😂