ちょぴり80年代風味のファミリー&スパイアクションとミニオンたちを楽しむ『怪盗グルーのミニオン超変身』
■怪盗グルーのミニオン超変身
〈作品データ〉
イルミネーション・エンターテインメントの「怪盗グルー」シリーズ第4弾のアニメ映画!グルーはある夜高校の同窓会に参加し、そこでグルーの高校時代からのライバルのマキシム・ル・マルを逮捕するが、しばらくして脱獄されてしまう。そこでグルーは妻と3人の子供たちと一緒に名前と身分を偽って新しい街に隠れて生活することに。グルー役の声をスティーブ・カレルが演じ、他クリステン・ウィグ、ピエール・コフィン、ミランダ・コスグローヴ、スティーヴ・クーガンが出演。
・7月19日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
・上映時間:95分
・配給:東宝東和
【スタッフ】
監督:クリス・ルノー、パトリック・デラージ/脚本:マイク・ホワイト
【キャスト】
スティーブ・カレル、クリステン・ウィグ、ピエール・コフィン、ミランダ・コスグローヴ、スティーヴ・クーガン
原題:Despicable Me 4/製作国:アメリカ/製作年:2024年
公式HP:https://minions.jp/sp/
〈『怪盗グルーのミニオン超変身』レビュー〉
『ミニオンズ フィーバー』が2022年公開だから感覚的には2年ぶりだが、『怪盗グルー』シリーズとしては『怪盗グルーのミニオン大脱走』から7年ぶりの新作になる『怪盗グルーのミニオン超変身』。
相変わらずの安定感があるクオリティーで、グルー・ファミリーによる(主にグルー中心だが)スパイアクションとミニオンたちのドタバタコメディで楽しみつつ、80'sポップスでほんのり80年代の空気も味わえる。
グルーにまた新しい家族が、それも赤ちゃんなので、全体的にピクサーの『インクレディブル・ファミリー』に寄った感もある。中盤までは敵のマキシムから逃れるために隠れている新しい生活に家族が馴染むかどうかの話とスパイ機関に連れて行かれたミニオンたちの中から5匹を選抜して「メガミニオン」に変身させるエピソードと、グルーと隣の家に住むポピーとのスパイアクションなど群像的なコメディーに仕上がっている。赤ちゃんのジュニアは『ボス・ベイビー』みたいになるのかと思いきや、あくまでもグルーにだけ憎たらしい赤ちゃんの範囲でおさまっていて、程よいコメディーではある。
お待ちかねの「メガミニオン」は、メガとは言っても巨大化ではなくて、目から光線を出すとか何でも食べるとか軟体能力など様々な能力を見せ、『X-MEN』というよりはどちらかというと「サイボーグ009」に近い。あと、中盤からマキシムがメカを使って暴れたり、ドタバタなアクションシーンがあるが、一見サム・ライミ版の『スパイダーマン』っぽくも見えるが、メカ自体は日本のタツノコプロダクションの「タイムボカンシリーズ」のメカのようにも見え、わずかながら日本のアニメの影響も感じた。あと、カルチャー・クラブやティアーズ・フォー・フィアーズ、ヴァン・ヘイレンなど80'sのポップスやロックの使用が目立つあたりは子供と一緒に見に来る親の世代を意識していることが伺える。
ストーリーをもう少しシャープにまとめたり、メガミニオンたちももっと見たかったが、ファミリー映画としては大人も子共も楽しめる上質な作品で、ピクサーにも負けずとも劣らないクオリティーである。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示一緒にみる親世代を意識してくれているような80’sポップス、うれしいです☺️
たしかに、メガミニオンたちの活躍はもう少しみたかった感もありますね!
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示昨日子供と観てきました!
安定の面白さでしたね。
最初はポピーによる長女イジメストーリーかと思いましたが良い方向にいきましたね。
あえての鶴瓶グルーと中島美嘉奥様吹替が良い感じでした。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示