【3分でわかる賞解説と注目作紹介‼️】第96回アカデミー賞 ノミネート作品発表
こんにちは!
そぜです。
『今日何観よう?』のお手伝いができるように
お茶の間や映画館からつながる良質映画を厳選紹介しています。
もう既に映画ファンであればご存じの方が多いと思いますが
アメリカ時間1月23日に第96回アカデミー賞ノミネート作品が発表されました!
前評判の高かった『オッペンハイマー』は主要部門含む最多の13部門ノミネートされる一方で
同時期公開された『バービー』はほぼ確実視されていた監督賞「グレタ・ガーウィグ」と主演女優賞「マーゴット・ロビー」がノミネートから外れるという波乱も。
ノミネート作や俳優を観るといずれも粒ぞろいですが、
その中でもなんと
『君たちはどう生きるか』:長編アニメーション賞
『パーフェクトデイズ』:国際長編映画賞
『ゴジラ-1.0』:視覚効果賞
がノミネートされる快挙🎊。
これらは私の2023年のベスト映画3選の邦画部門で紹介した作品でした
ぜひ当日は全作オスカーを獲って日本旋風を巻き起こしてほしいですね。
いずれも日本の文化・風習を代表するような作品なので、
全てオスカー受賞して今年は海外から一気に日本に押し寄せて
・渋谷の公衆トイレや日比谷のゴジラ像に人が群がり、
・愛知のジブリパークもますます予約困難に
のインバンド需要を引き起こす起爆剤となって欲しいものです。
さて今回はそんなみどころたっぷりの第96回アカデミー賞を
そぜ独自の視点から紹介していきたいと思います!
目次
1.そもそもアカデミー賞って何?
2.今回ノミネート作品の注目作
3.日本映画ノミネート作
4.主要部門賞ノミネート作品
5.まとめ
そもそもアカデミー賞って何?
別名「オスカー」とも言われるアカデミー賞。
知名度や映画界への影響度では他の映画祭を圧倒していますが
そもそもどのような賞なのかここであらためておさらいしておきましょう。
・米映画の業界関係者を中心とした団体、映画芸術科学アカデミーが主催する映画賞
・1929年に第1回が開催、今年は96回目 授賞式は現地時間3月10日に開催
・授与されるトロフィー「オスカー像」から転じて、「オスカー」の別名でも知られている
・対象作品は授賞式前年の1年間、ロサンゼルスの映画館で7日間以上公開されたもの
・選出基準は映画芸術科学アカデミーの会員による投票(約9500人)。日本人会員には渡辺謙も
あくまでアメリカ映画を中心としたイベントなのがこの映画祭の特徴です。
誰でも応募できるカンヌ国際映画祭や、
全世界の映画を対象としたベルリン、ヴェネチア映画祭とは違い
少し対象が狭く、かつ選出は会員による投票ということもあり、
観客評価というよりはプロの批評家たちによるセレクションのため、
年によっては大ヒット作がなぜか選ばれなかったりといった
世論とは違ったノミネーションになることも。
まあ他の映画祭も固有の特徴がありますし、これらをひっくるめてアカデミー賞!
と理解しておくとよいでしょう。
そぜおすすめの注目作ガイド
アカデミー賞は世界で一番有名な映画の祭典だけあって賞の数もノミネートされる作品も膨大です。
今回も24部門約35作品と全て観るのは物理的にも時間的にも厳しいと思います。
そこで現在の世論と合わせて是非注目したい作品(公開時には是非観たい)を4本紹介します。
注目作その1.オッペンハイマー
-圧倒的前評判!主要部門含む13部門で最多ノミネート-
★製作国: アメリカ イギリス
★上映時間: 180分
★監督: クリストファーノーラン
★キャスト: キリアンマーフィー エミリーブラント
★日本公開:2024年予3月29日
原爆の父"ロバートオッペンハイマーの半生を描いた伝記映画を
無冠の帝王クリストファーノーランが満を持して世に出した大作。
現地世論では「バービー」亡き今(失礼)、盤石過ぎる支持率で前評判ではノミネートされた賞ほぼオスカーを獲るのではと言われるくらい抜きんでているようです。
とはいえ、いつも結果を裏切るのがアカデミー賞。結果は蓋を開けてみないと分かりませんね。
ただ個人的にはおそらく近年世界で一番有名な未冠の監督「クリストファーノーラン」に
是非オスカーを獲って欲しいところです。
テーマ性で日本未公開でしたが2024年3月29日に公開決定。
世界的には興行的にも大成功を収めている本作ですが日本での反応も注目したいです。
注目作その2.哀れなるものたち
-鬼才ヨルゴスランティモスの世界観が会場を飲み込むか期待!主要部門含む11部門でノミネート-
★製作国: イギリス
★上映時間: 141分
★監督: ヨルゴスランティモス
★キャスト: エマストーン マークラファロ
★日本公開:2024年1月26日
今回2番目に多い11部門ノミネートされたのがギリシャの鬼才ヨルゴスランティモス監督の本作。
原作はスコットランドの作家アラスター・グレイのゴシック小説。
ヴィクトリア朝時代を舞台に、天才外科医の禁断の手術によって蘇った女性ベラが、
時代の偏見から解き放たれ、驚くべき成長を遂げていく冒険を奇想天外に描くストーリーです。
もうポスターからして世界観がやばいですね。
色々なパターンのポスターはいずれも美術館に展示されてもおかしくないようなクオリティとクリエイティビティ。今回の作品でもビジュアルは異彩を放っています。
日本公開はいよいよ明日!
しっかり前売りチケット獲ったので近日世界観を堪能してきます。
注目作その3.キラーズオブフラワームーン
-主要部門含む10部門でノミネート-
★製作国: アメリカ
★上映時間: 206分
★監督: マーティンスコセッシ
★キャスト: ロバートデニーロ レオナルドディカプリオ
★日本公開:上映中
スコセッシ節が詰まった重く深いアメリカ実話史。
私も2023年マイベスト映画洋画部門3位だったものすごい圧の傑作でした。
当初は賞レース最有力視されていた本作ですがいずれもオッペンハイマーに獲られ、
そこから一気に差をつけられた感じがしますがそれでも大逆転は十分ありえます。
レオナルドディカプリオとロバートデニーロの新旧スターが
スコセッシ映画で共演したのも初めてでそれは見ごたえありますよ。
御年80歳のノミネート作品の常連マーティンスコセッシ監督に
「ディパーテッド」以来の監督賞オスカーを獲って欲しい想いもあります。
当日の実質クリストファーノーランとの対決に注目したいですね
注目作その4.落下の解剖学
-5部門でノミネート。注目作で唯一脚本賞ノミネート
★製作国: フランス
★上映時間: 152分
★監督: ジュスティーヌトリエ
★キャスト: サンドラ・フラー スワンアルロー
★日本公開:2024年2月23日
フランスのカンヌ国際映画賞で最高賞を獲ってから一躍主役に躍り出た作品で
先日行われたアカデミー賞の前哨戦ゴールデングローブ賞でも「外国語映画賞」と「脚本賞」を獲っています。
ポスター見た時「ファーゴ」か「ウインドリバー」かと思いましたよ。
個人的にアカデミー賞で一番注目しているのは「脚本賞」なんです。
過去自分の観た印象とギャップがある賞がある中で脚本賞は面白い内容にフォーカスした部門であり、毎回すべらんなーと思いながら安心して観れるので今回の本作ノミネートは超注目しています。
日本公開は2月23日はアカデミー賞に間に合うので必ず見ておきたいと思います。
第96回アカデミー主要部門賞のノミネート作品
作品賞
『American Fiction(原題)』
『落下の解剖学』
『バービー』
『The Holdovers(原題)』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『オッペンハイマー』
『パスト ライブス/再会』
『哀れなるものたち』
『関心領域』
脚本賞
『落下の解剖学』
『The Holdovers(原題)』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『May December(原題)』
『パスト ライブス/再会』
監督賞
ジュスティーヌ・トリエ『落下の解剖学』
マーティン・スコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』
ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』
ジョナサン・グレイザー『関心領域』
主演男優賞
ブラッドリー・クーパー『マエストロ:その音楽と愛と』
コールマン・ドミンゴ『ラスティン: ワシントンの「あの日」を作った男』
ポール・ジアマッティ『The Holdovers(原題)』
キリアン・マーフィー『オッペンハイマー』
ジェフリー・ライト『American Fiction(原題)』
主演女優賞
アネット・ベニング『ナイアド ~その決意は海を越える~』
リリー・グラッドストーン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ザンドラ・フラー『落下の解剖学』
キャリー・マリガン『マエストロ:その音楽と愛と』
エマ・ストーン『哀れなるものたち』
助演男優賞
スターリング・K・ブラウン『American Fiction(原題)』
ロバート・デ・ニーロ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ロバート・ダウニー・Jr『オッペンハイマー』
ライアン・ゴズリング『バービー』
マーク・ラファロ『哀れなるものたち』
助演女優賞
エミリー・ブラント『オッペンハイマー』
ダニエル・ブルックス『カラーパープル』
アメリカ・フェレーラ『バービー』
ジョディ・フォスター『ナイアド ~その決意は海を越える~』
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『The Holdovers(原題)』
視覚効果賞
『ザ・クリエイター/創造者』
『ゴジラ −1.0』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『ナポレオン』視覚効果賞
『ザ・クリエイター/創造者』
『ゴジラ −1.0』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『ナポレオン』視覚効果賞
『ザ・クリエイター/創造者』
『ゴジラ −1.0』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『ナポレオン』
いかがだったでしょうか。
アカデミー賞はその年の賞レースの大トリであり、最終戦でもあります。
長い映画祭を駆け抜けてきてまさに今第四コーナーを曲がってきた各ノミネート作品達。
ここからの関係者によるロビー活動笑含めて誰がオスカーを手にするのか楽しみです!
第96回アカデミー賞は現地時間3月10日(日本時間3月11日)開催です!
読んでいただきありがとうございました。
尚、過去のアカデミー作品賞歴代受賞作に対して『果たしてどれが一番面白い作品か?』
という究極の疑問に真正面からぶつかった記事も人気ですので宜しかったら読んでいただきアカデミー賞へへの興味を持っていただけると嬉しいです☺️
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