ミッキーマウス演じる「魔法使いの弟子」など 交響曲とアニメのオムニバス作品「ファンタジア(Fantasia) 」
■はじめに
予定していた3月9日のフランス語の歌唱や映画に登場するシャンソンやフランス音楽家のピアノ独奏等のコンサート(♪サロン・フランセ Vol.3)が無事終了した。先週の祝日20日に、コンサートのメンバーである若手ピアニストの星野さんのピアノ連弾(4手)コンサートに参った。
なかでも、ポール・デユカスの「魔法使いの弟子」がとりあげられ、魔法使い、箒(ほうき)、水の3つのテーマを示す楽譜上の音形の説明もして頂いた。合わせて、映画「ファンタジア」の説明があり、そういえば何度か鑑賞したいDVD候補にしていたけど、鑑賞に至らない作品だった・・・。
★ 3/14に投稿させていただいた通り、4月21日は星野さんと一緒にフランス映画と音楽のイベント(♪シネマ・フランセ)を行う予定です。
■「ファンタジア(Fantasia)」(1940)とは?
8つの異なる時代を8つのクラシック音楽にのせて描くディズニーのファンタスティックなアニメーションによるバレエ劇。全編にわたっての音楽演奏は、レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団が担当した。
当時としては斬新な立体音響を採用した。収録曲はバッハの『トッカータとフーガ』、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』、デュカスの『魔法使いの弟子』、ストラヴィンスキーの『春の祭典』、ベートーベンの『交響曲/田園』、ポンキエルリの『時の踊り』、ムソルグスキーの『はげ山の一夜』、シューベルトの『アベ・マリア』。
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■本アニメ映画の感想
この作品は戦前のアメリカ作品なのだ・・。デュカスの『魔法使いの弟子』は、弟子役のミッキーマウスは他の音楽作品よりも目立ち、指揮者と握手したりしてラブリーだった。
個人的には、ポンキエルリの『時の踊り』はさわりしか知らなかったので、改めて、踊るアニメ作品としても興味深い作品だった。
2年間程、植物画を勉強していた関係で、アザミ等の頭状花や、めしべ等の花のパーツが描かれているので、気になって観ていた。全般に、星、シャボン玉等を含めて愛らしい動画パーツが使用され、タイトル通り、夢見心地(ファンタジック)になる。
次の機会に、クインシー・ジョーンズも登場する「ファンタジア 2000」(1999)も観たい。
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■[参考]フランス人作曲家のご紹介シリーズから
SNSでの作曲家紹介シリーズ(2020・21) 2020年6月から1年間、フランス等の主な作曲家のメモリアルに合わせ、Facebookで、月4名位の作曲家と作品の紹介を継続していた。その中の10月のポール・デュカス(またはデュカ)の投稿と画像を引用する。 【10/1 『魔法使いの弟子』だけではないポール.デュカス(1865年10月- 1935年5月)の誕生日】 パリ生まれのフランス人作曲家のデュカス先生は、中年期にパリ音楽院の教授になり、また作品への完璧さへの追及心により、多作ではないが質の高い複数の作品を残したストイックな作曲家として重要な存在と改めて認識した。音楽院の弟子には、著名なメシアンやデュリュフレがいる。 デュカス単独のCDは多くないが、A.ルーセルの弟子のJ.マルティノン指揮のCDをゲットし『交響曲 ハ長調』(1895 - 1896年)を聴いた。有名な交響的スケルツォ『魔法使いの弟子』(1897年)の前作に当たる。 オペラ作品では3幕の『アリアーヌと青ひげ』(1907年)が有名で、台本はメーテルランクで『ペレアスとメリザンド』に次ぐ20C初めの重要なフランス抒情劇とされる。その後、ペルシャ神話に基づく、妖精ペリが主役のバレエ音楽の『ラ・ペリ』(1912年)も制作しているが、単独でファンファーレの曲も演奏される事が多い。 ★ どの曲も、一度聴くと👂に残る。 |