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すた☆みな バッジ画像
2024/01/12 10:02

『僕らの世界が交わるまで』 「身近にある気持ちのほつれ」

🎦『僕らの世界が交わるまで』 2024年1月19日(金)より、
TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

人生初の「試写会」に参加し、鑑賞した作品。

(c)2022 SAVING THE WORLD LLC. All Rights Reserved.

監督はジェシー・アイゼンバーグ、今作が初監督。脚本も手掛けた。監督は俳優でもある。代表作として2010年に公開されたSNS(フェイスブック)が生まれた秘話などを題材としたデヴィッド・フィンチャー監督作『ソーシャル・ネットワーク』で主役を務めた。ジェシー・アイゼンバーグと言えば『エージェント・ウルトラ』の印象が強い

                 

(c) 2015 American Ultra, LLC. All Rights Reserved.

製作はあの「A24(エートゥエンティフォー)」

「A24」は2012年に設立したアメリカのエンターテイメント企業。映画製作、テレビ番組製作や出資、配給を行っている。今作は「A24」で製作された。

「A24」という名前の由来は創業者の一人でもあるダニエル・カッツがイタリアの高速道路アウストラーダA24)を運転している時に思いついた。

「A24」の特徴。
・低予算
・新規なクリエーターの発掘
・監督主導で制作
・個性的
・芸術性とエンターテインメントとのバランスの良さ
今作品でも感じたが「色彩」「画が綺麗」な印象を受ける。

邦画で「A24」に類似する個性的で新進気鋭を感じる作品を制作していた日本アート・シアター・ギルド(ATG)という映画会社があった。商業的な作品よりアート系で若手映画監督の排出などを行っていた。

                「A24」配給(米国) 映画『ルーム』 

(C)ElementPictures/RoomProductionsInc/ChannelFourTelevisionCorporation2015

作品への思い。

今作はジェシー・アイゼンバーグ監督が手がけた※Audible版のラジオドラマに基づいた物語。

SNSでフォロワー2万人登録あるが少し浅いフォークソングを世界中へオンラインで披露する高校生のジギーと家庭内暴力等で被害に遭った人々のためのDV(ドメスティック・バイオレンス)シェルターを懸命に運営している母親・エヴリンの物語。

監督が映画製作への思いをインタビューで次のように答えた。

「2人は家族だから愛し合うべきなんだけど、価値観や倫理観がまったく違う。そんな2人がひとつ屋根の下で暮らしたらどんなことになるのだろう? そういうことを探求してみたかった」。

※Audible(オーディブル)とは、プロのナレーターや俳優、声優が朗読したオーディオブックやポッドキャストを聴くことができるサービス。(Amazonより引用)

ストーリー

DV被害に遭った人々のためのシェルターを運営する母・エヴリンと、ネットのライブ配信で人気の高校生ジギー。社会奉仕に身を捧げる母親と、自分のフォロワーのことしか頭にないZ世代の息子は、いまやお互いのことが分かり合えない。しかし彼らの日常にちょっとした変化が訪れる。それは、各々ないものねだりの相手に惹かれ、空回りの迷走を続ける"親子そっくり"の姿だった……!(公式ホームページより引用)

キャストについて

母のエヴリン役:ジュリアン・ムーア 
映画『アリスのままで』でアカデミー主演女優賞を受賞。世界三大(カンヌ国際映画祭・ベルリン国際映画祭・ヴェネツィア国際映画祭)映画祭のすべての女優賞を受賞した名優。 

(c)2022 SAVING THE WORLD LLC. All Rights Reserved.

息子のジギー役:フィン・ウォルフハード
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』へ出演する若手俳優。

(c)2022 SAVING THE WORLD LLC. All Rights Reserved.

父のロジャー役:ジェイ・O・サンダース
『JFK』 (映画)、『デイ・アフター・トゥモロー』、『グリーン・ランタン』などに出演するオフ・ブロードウェイ出身の俳優。

 

すたみなの感想とみどころ。

母と息子の「気持ち」の隔たりと互いの自己愛の強さ、独善的な他者への想いなどが交差した模様をリアルに捉えている新しいヒューマンドラマ。

印象に残るシーンでは妻と息子の「あふれ出る想い」を見守る父。そんな父の「大切な日」を忘れてしまい、互いに擦り付けをする。父はつらいよ。。

作品のみどころはエヴリン役ジュリアン・ムーアの演技が素晴らしい!

シェルターで暮らすカイルを想うが余りにある意味狂気じみた独善を台詞や行動とともに表情や心理状態をうまく表現している。

この作品で描かれている親子関係(子が高校生)を対象とした鑑賞会を開催して、それぞれの親と子の在り方などを再見するきっかけになるのではと思った。試写会は配信だったので公開されたら劇場で観たい作品。

 

『僕らの世界が交わるまで』
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2024年1月19日(金)より、
TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
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© 2022 SAVING THE WORLD LLC. All Rights Reserved.
配給:カルチュア・パブリッシャーズ

 

🎦作品に関する情報

公式ホームページはこちら

X(旧Twitter)の公式はこちら

 

映画『僕らの世界が交わるまで』本予告編

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