村松健太郎
2024/01/24 16:58
アカデミー賞11部門ノミネート!!『哀れなるものたち』
昨日発表された第96回アカデミー賞で11部門(作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、撮影賞など)ノミネートされた異色のダークファンタジー。
昨年のヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞後も勢いを落とさずに賞レースの中心作品になっています。
邦題の”哀れなる”、原題の”POOR”という言葉からイメージが固定されそうですが、これは一種のミスリードで何とも言えないブラックユーモア&ダークファンタジー映画になっていました。
松尾芭蕉の”おもしろうてやがて悲しき”という表現を思い出しました。
「女王陛下のお気に入り」に続いての競作となったヨルゴス・ランティモスとエマ・ストーンはよほどウマが合うのか、次回作の「Kinds of Kindness」でもコンビを組みます。
”21世紀のフランケンシュタインの怪物の物語”と言った趣の映画で、すべてのシーンが見逃し厳禁という密度の濃さで、正直見終わると大変疲れました。
際どい描写も多くR-18指定までいってしまいましたが、そこまで露悪的ではないので、自然と受け入れられるようになっているのは監督の演出の巧さでしょうか?
賞レースを賑わしているエマ・ストーンはもちろんですが、奇妙な保護者を演じるウィレム・デフォーがまた最高でした。この人、なぜかアカデミー賞にだけは縁がないんですよね…(今回も同作からはマーク・ラファロの方がノミネートされました)。
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投稿を表示ますます見たくなりました。先日ムビチケで購入したので近日観てきます!
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