JAZZに惚れる*。 ♪♬+゚
春先の上映の時にはチャンスを逃してしまっていたのですが。。。
東京国際映画祭のお陰でBLUE GIANTが再上映されると知り、地元の劇場では高音響での上映が決定され、これは行くしかない!と観てきました♬
《あらすじ》
ジャズに魅了されテナーサックスを始めた宮本大は、高校卒業を機に上京する。そしてある日、訪れたライブハウスで同い年のピアニスト、沢辺雪祈に出会う。大は雪祈を勧誘し、バンドを結成。そこに大の情熱に影響されドラムを始めた高校の同級生、玉田も加わり、トリオとなる。彼らは日本最高のジャズクラブに出演し、日本のジャズシーンを変えるべく挑戦を始める。
《劇伴音楽》
JAZZ映画というと王道の音楽を使われることが多い気がするけど、今作はピアノ担当のJAZZピアニスト上原ひろみさんががほぼ全曲書き下ろし、演奏・プロデュースまでしているという。
しかも彼女の呼びかけにより、ジャズ、クラシック界のトップクラスのミュージシャン30名以上が演奏に参加。
世界一のジャズプレーヤーを目指す宮本大のサックスを演奏するのは、国内外の有力奏者を対象にしたオーディションで満場一致で選ばれた馬場智章。仙台出身の大とは高校で同級生だった玉田俊二のドラム演奏は、millennium paradeのメンバーでありくるりの活動にも参加する石若駿が上原のラブコールにより参加。
こう聞くとかなり贅沢な音楽をこの作品で聴けたのかと再度感動が芽生えてきます。
かつて人気を博したセッションはドラムがメイン、今回はこのトリオだからこそ魅せてくれる音楽に出会えたと思います。
《BLUE GIANTとお笑い》
ステージに立ってお客さんの前でパフォーマンスをする。それってお笑いのグループで『M-1グランプリ』優勝を目指す雰囲気に近いんだろうなと思います。この反応は全然予想していなくて意外だったんですけど、ふと考えてみると、お笑いをする中でもきっと「お前のアドリブつまんないよ」とか、「もっと自分をさらけ出せよ」「なに恥ずかしがってるんだ」みたいなやり取りをしているんだろうと思います(笑)。意外だったけれど、すごく納得できる要素だなと思います。
(Real Soundサイトより監督の話を引用)
まさかお笑いにつながるとは思っていなかったけど、確かにステージに立つということはこういう言葉って飛び交うんだなと過去の自分の記憶を振り返りながら思い起こしました。
(私はお笑いではなく、演劇だったけど。。。)
《若者へのメッセージ》
『BLUE GIANT』は、特に若くてジャズを知らない子たちに「ジャズってこんな音楽なんだ」ということを伝えられたらいいなという思いでスタートしました。
ー中略ー
若者は誰しも「全力で何かに打ち込みたい」という気持ちを多かれ少なかれ持っていると思うのですが、「ジャズは、それを具現化できる激しい音楽なんだぜ?」って。「激しさ」にもいろいろあると思うんですよ。「ルックスが激しい」とか、「ノイズが激しい」とか。いや、ジャズだってすげえ激しいぜ? ということを提示したかったんです。
ジャズってどうしても「大人の音楽」「おしゃれ」と思われがちなところがあると思うんですけど、若い人たちがTシャツとジーンズでガンガン演奏してもいい。ぼく自身も、そういう若者たちのジャズが見てみたかったんですよね。
(KOMPASSサイトより監督の話を引用)
いろんな音楽や文化が溢れているからこそ、自分で自由に触れて好きなものを楽しむことができる。
その中でJAZZも広まっていってくれたらいいなと思います。
こんなにも心を突き動かされ、何かに打ち込む姿に出会えるなんて感動以外の何ものでもありません。
年齢は関係ない!これから私も何かに全力で打ち込んでみよう!と考えている今日この頃です。
皆さんもぜひ!この作品を観て、心を鷲掴みされてください!!