メリークルシミマス❓ 『テリファー聖夜の悪夢』
皆さんこんにちは
椿です!
さて、もういくつ寝ると~クリスマスぅ!
ですね!!
クリスマスには大切な人と映画を観て、聖夜をムフフと過ごすっ
いいですねぇ~💛
羨ましいっ~
どうせ、どうせな私は、今年もぼっちの
「メリークルシミマス」deathよ!
そんなわけで、是非、リア充な皆様方には、素敵なクリスマスを送っていただきたい、と、昨年のクリスマス特集では、『クリスマスを独りで過ごす貴方に贈る クリスマスホラー映画5選』をコラムらせていただきましたっ。珠玉、いや、玉石混合のクリスマスホラー映画をご紹介させていただきました⇒こちらをクリックいただきますと、過去記事に飛びます(よろしかったらご覧ください)
しかぁし、今年のクリスマスは映画館にて、素敵なクリスマス映画をご覧いただくことができます!
そ・れ・が・・・
『テリファー 聖夜の悪夢』
で、ございますですわよ!
本作はスラッシャーゴアスプラッター映画の第3弾(3本のシリーズとは関連のない、ビギニング的?な作品として『テリファー0(ゼロ)』を含めると4作目)!ホラーアイコンの新顔「アート・ザ・クラウン」による大虐殺を画面いっぱいに繰り広げられた、どろりとした血のりと肉片とはらわたをスクリーンにぶちまけた凄まじい映画です。
【あらすじ】
前作(『テリファー 終わらない惨劇』)でアート・ザ・クラウンを倒し、命からがら逃げきったシエナとジョナサンの姉弟は、あの凄惨な事件から5年たった今も、あの時の恐怖に苛まれ、精神的な病と闘っていた。そして、まだ、アート・ザ・クラウンは生き延びていて、再び自分たちのもとへ現れるのではないかと不安に感じながら・・
退院し、叔母夫婦のもとに世話になることとなったシエナ。姪のギャビーは彼女に心酔している。叔母の家族の愛情に触れ徐々に精神の落ち着きを取り戻しつつあったシエナだったが、アート・ザ・クラウンの影を感じ、また不安定となり家族をも脅かす。
今は大学生となり別々に暮らしていた弟のジョナサンへも警告を発するが、早く事件を忘れたい彼は、姉のいうことを取り合わない。しかし、大学の寮のルームメイトの彼女が5年前の事件を追及しているYoutuberで、しつこく事件のことを話せと付きまとってくるので、ジョナサンも過去の事件に激しく苦しむ。
と、シエナが住んでいる町のショッピングセンターで、クリスマスイベントに訪れていた親子連れを巻き込んだ大爆発事件で、アート・ザ・クラウンが自分たちを追いかけてきたと悟ったシエナは、迎え撃つ決心をするのだが・・・
この『テリファー』第一作目は、日本では劇場公開されずビデオスルーに終わった作品でした。あまたあるB級からZ級まで、様々な作品の中の1本的な扱いで、当時「ギコギコしちゃうぞぉ♪」といった吹き出しに、白塗りのピエロ男がニヤついているDVDのパッケージに「あっ、いつものやつかぁ~」という安ものホラー映画感がありありと出ていたので、存在は知りつつ、ずっとスルーしていました。当時の円相場で約1000万円の製作費で作られた本作、正直、あっ、また見て時間を無為に過ごしてしまったぁ、と後悔させてくれる雰囲気ありありだったのです・・。
ところが、ある日SNSを観ていたら「これは面白い!」と、本作をほめちぎっているレビューを発見し、レンタルしてみたところ!なんだこれ!!!めちゃ面白いやん!!と、ホラー大好きっこクラブである私、テリファーに開眼してしまいました。
そして昨年、続編『テリファー 終わらない惨劇』が公開。こちらは日本でも劇場公開されました。しかも、製作費は前作10万ドルから25万ドルに大幅アップしただけでなく、上映時間も138分と大幅スケールアップ!
つまり、前作が大ヒットした証であり、全世界のホラーファンから熱烈な続編要望のあったということを示しているものですね。
この手のスラッシャー映画で2時間越えというのは、そうないとは思うのですが、時間が伸びたことでダラダラとタレる作品になってしまうのでは?と思いきや、前作がダミアン・レオーネ監督が、あれもこれも受け持ったインディーズ映画みたいな作品だったのですが、この2作目も同じテンショで監督が臨んだため、多くの予算を手に入れてさえ、監督が何役もつとめることで、、その多くの予算の大半を残虐シーンにつぎ込めるとあって、その残虐シーンの凄まじさやクオリティの高さ(?)がボリュームアップ!決してダレることがなく思い切った切り株シーンを堪能できる作品となりました。
【3作目 ここに注目】
①前2作で予習した方がよい
まだ『テリファー』シリーズをご覧になっていない方は、是非、前2作をご覧になってから、本作をご覧になることをお勧めします。
1作目、2作目とキャラクターがつながっているので、過去2作を観ていないと、なぜあらかじめ、この登場人物はアート・ザ・クラウンを知っているのか?恐れているのか?といったことがわからなくなりそうです。もちろん、知らなくても全然見ることは可能ですが、知っている方が絶対に面白く見ることができます。
今回も主役を張っているシエナとジェイソンですが、2作目からの引き続きで、アート・ザ・クラウンの宿敵でもありますので、どんな人物像なのか?彼らとクラウンの闘いがどんなものだったかを知ってから見た方が理解度は数倍深まります。
また、クラウンのパートナーである顔面崩壊の不気味な女性は、1作目の冒頭からいきなり登場する、クラウンの犠牲者の女性で、2作目ではラストにとんでもない登場の仕方をして、今作ではいっきなりクラウンのパートナーとして登場頻度も多く、クラウンともども気色悪さを醸し出してくれます。なぜ、被害者から一転、クラウンの仲間になってしまったのか?この辺の謎も、少し解明されます。
演じるのは3作品とも、サマンサ・スカフィディさんで、素顔はラテン系っぽい美女なんですが、クラウンにあんなことされちゃってからに・・・
②ファンタジックスプラッタホラー
『テリファー』シリーズは単なる凡百のスラッシャーホラー(猟奇殺人鬼のホラー)とは一味違う面白みがあります。「ファンタジックスプラッタホラー」とでもいいましょうか?
1作目はまだまだ普通の(といっても、血肉まみれの度合いはすさまじいですが)スラッシャースプラッター映画として見ることができるのですが、2作目になって、上映時間が2時間を超えると、いきなり作風が斜め45度上を行く様相に変わります。
シエナの夢の中で、「クラウンカフェ」(アート・ザ・クラウンがキャラクターになっているカフェ)での、謎の怪しい人々(子供のような大人など?)が妙に陽気な歌を歌いながらクラウンに血祭りにあげられるというシーンを決行長々と使ったり、精神を病み亡くなってしまったシエナの父が、生前シエナをモデルにした、鳥の羽の生えた戦士の絵をもとに、彼女がハロウィンでその服でコスプレしたり。で、その戦士の絵が、将来、クラウンとの対決を示唆するもので、闘いの重要なアイテムになったりするのです。つまり、シエナが戦士となりクラウンを対決することを父親はあらかじめ知っていた、ということになるわけですが、今作で初めて登場するシエナの父親は一体クラウンの何を知っているのか?などの謎がちりばめられ、物語に深みが与えられています。(作っている方はさほど、そんなことは考えていないのでは?という心無いウワサもありますが・・・(;^_^A)
「ファンタジック」なホラーの系譜としては、『ポルターガイスト』や『IT/それがみえたら終わり』、あと、とにかく不可思議といえば『ファンタズム』のシリーズなんかが、『テリファー』に近いかもしれません。(そうでもない?)
③切り株映画の神髄!
この手のスラッシャー映画ではおなじみの、セックスすることしか能がないようなおバカティーンたちが血祭りにあげられるシークエンス。いわゆる「死亡フラグ」の立っているキャラクターたちが存在しますが、彼らが多く登場し、殺人鬼の魔の手に堕ちるわけです。
が、ことアート・ザ・クラウンは老若男女関係なく、平等に、目に入るもの皆血祭りにあげてしまいます。このような作品でも、一応コンプライアンスというか、超えてはならない一歩といいますか、大人には容赦ないけど子供には危害は加えない?ような作品が多いのですが、クラウンはさすがにクレイジーで、子供だろうが顔面叩き割ったり、首チョンパしたり・・・
特殊メイクアーティストでもあるダミアン・レオーネが監督なだけあって、CGに頼らない、昔ながらのスプラッター映画華やかしきころに花形だった特殊メイクの技法を、さらにブラッシュアップして、見るも無残な肉体破壊の地獄絵図をフィルムに叩きつけてきます。
観る者に吐き気を催させるようなギコギコ、グチュ!!なリアルに立体感と生物感を伴って破壊された肉体がスクリーンに踊るさまを、お確かめください・・・
④家族愛
『テリファー』シリーズでは、結構、家族愛を感じるシーンが必ずと言っていいほどあるような気がします。鬼気迫る妹からのSOSに応じる姉、父親を亡くし不安定の子供たちと、それに悩まされる母親、父親と子供たちの愛情、憎まれ口を叩かれながら彼らを守ろうとするシッターなど・・
その関係性を、わりに丁寧に作っているような気がして好感が持てます。(気のせいだよ、気のせい!とっこみが・・・)
で、クラウンに容赦なくその関係性はぶち壊されてしまうのですけど・・・
⑤アート・ザ・クラウンの魅力
人気のホラー映画でシリーズ化される作品の特徴として、個性的なホラーキャラクターの存在が挙げられます。『13日の金曜日』シリーズのジェイソン・ボーヒーズ、『ハロウィン』シリーズのマイケル・マイヤーズ、『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガー、『悪魔のいけにえ』のレザー・フェイスなどなど、70,80年代に登場したキャラクターが2020年代ですら、スクリーンに登場してくるほど印象深く大人気ですよね。
21世紀に入ってからも、なかなかに印象に残るホラーキャラクターはおりますが、『テリファー』シリーズのアート・ザ・クラウンほど、強烈な魅力を放ったキャラクターは、そうは居ないのではないでしょうか?
白と黒でだぼだぼのピエロスーツを身にまとい、まるでパンダ?かのように、口や目の周りを黒く塗りつぶして、鋭い鷲鼻、頭の上の小さなシルクハット・・。
昔、禁煙用の薬品だったかのテレビCMで、たばこの形をして、鷲鼻の悪魔のような顔をしたキャラクターがおりましたが、まさに、あれと同じ顔(笑)
一目見ただけで忘れなくなりそうな顔に姿。
そして、一切セリフをしゃべらないし、掛け声すら出さない。口から何か音を発することがなく、すべてパントマイムで陽気に動く。大げさなマイムが滅茶苦茶かわいい!(いや、近くにいたらめちゃ怖いけど・・)
ほかのスラッシャーキャラクターがマスクで自分の顔を隠しているところ、クラウンは、自分の顔に白粉(おしろい)メイクを施しているので、表情がまた豊かで、そこがまたかわいい。
目を大きく見開いたり、ケタケタ笑ったり。人を馬鹿にするように笑うときはかなりムカつく表情だし、時折見せるムッとした表情なんかは、笑ったりおどけたりする時の表情と打って変わり、ゾッときます。殺したりするときは、異様にテンションが高く、見てるこちらも、やっている残虐さに目を背けつつ、あまりに愉快すぎて笑ってしまうのですが、厳しい表情を見せるときは何を考えているのかわからず、そのギャップが強烈な印象を残します。
そして、殺傷能力が極めて高いところがかっこよい。肉切り包丁にナタ、金づちのようなスラッシャーの定番アイテムや、鎖にナイフやクギなどをくつけたものを振り回したり、糸鋸、チェーンソー、液体の劇薬、ピストルにショットガン、本作では爆弾まで駆使して殺戮を繰り返す。しかも、一撃必殺の武器も使うには使うけれど、半生殺しで、まだ生きている状態の中、顔の皮をギコギコべりべりしちゃったり、四肢をもいでしまったり、口の中にパイプを突っ込んでそのパイプにねずみを・・・(自粛!!!)とにかく拷問のやり方が、よくこんなこと思いつくなぁ、ってくらいの酷さのバリエーションが豊富なのです。と、いうことはホラー映画としての見せ場のつるべ打ち。
拷問を受ける方からすれば、「まだ死んだ方がマシ・・」と思わせてしまうくらい・・
演じるのは3作ともデヴィット・ハワード・ソーントン。(『テリファー0』は違う人)マイムに裏打ちされた見事な芝居を見せてくれます。
⑥名作ホラーのオマージュ
自主制作的なホラー映画の監督さんは、70,80年代の名作ホラーにオマージュをささげる人って多いですね。シーンをまねたり、登場人物に有名なホラー監督の名前をつけたりとか・・・。
本作では、よく、テレビでホラー映画を観ているシーンが出てきますが、大抵テレビに映るのは、ジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』。まぁ、本作は名作のほかにパブリックドメイン扱いされているというのも理由の一つかもですが・・。
そして、この第三作には、おそらく監督の趣向でお声をかけたのだと思いますが、ホラーなレジェンドが出演しています。
一人はバーで殺されてしまう人物を演じたクリント・ハワード。あの名監督、ロン・ハワードの弟。カルトホラーの迷作『デビルスピーク』で主人公を演じたほか『新死霊のしたたり』などのジャンル映画から大作まで幅ひろく出演。
そして、もうお一人は!!特殊メーキャップアーチストの神様!!80年代の多くのホラー映画のメーキャップを担当し、俳優としても活躍したトム・サヴィーニがショッピングモール爆破事件でインタビューを受ける人物役でカメオ出演。特殊メーキャップ出身のダミアン監督としては、彼に出演してもらえたことは夢のようだったのではないでしょうか
⑦そして、クリスマス映画
そうなんです、過去作はすべてハロウィンで起きた出来事。
ところがです!このアート・ザ・クラウン、何を思ったか、僕もサンタのようにみんなに喜んでもらいたい~と、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のジャックにでもなったつもりか、主戦場をハロウィンからクリスマスに変更。真っ赤なサンタの衣装に身を包み、血塗られたクリスマスをお祝いしてくれますよ~っ
アート・ザ・クラウンからのクリスマスプレゼント!是非ご鑑賞あれ!!
アート・ザ・クラウンからの贈り物??
もらって困る入場特典(うちわ?)
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投稿を表示最近0と1を観ましたがヤバいですね!でも面白いです。金切ノコギリがトラウマ。1作目の冒頭とラストが繋がっていて、お〜となりました。
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投稿を表示アートちゃんは、喋らないのに可愛いんですよね!
間違いなく、新たなホラーアイコンとして人気者になります。
私も、過去作を復習してから観たいです✨
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投稿を表示作品への愛と熱量いっぱいの記事をじっくり拝見→色々想像😱💦作品をみたかのような気持ち⁉️になりましたです
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投稿を表示アート・ザ・クラウンをチョコレートの製品みたいといった事を(笑)
テリファーに人気がある要因が記事を読んで感じました!(^^)!
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