骨太の社会派ドラマ、見応えありでした 🎬フロントライン🎬 *少しネタバレしています
🎬フロントライン🎬

- 監督 関根光才
- 音楽 スティーヴン・アルギラ
- 制作国 日本
- 脚本 増本淳
- メインキャスト
結城英晴(ゆうき ひではる) | 演 - 小栗旬 | DMATの指揮官 |
立松信貴(たてまつ のぶたか) | 演 - 松坂桃李 | 厚生労働省から派遣された役人 |
真田春人(さなだ はると) | 演 - 池松壮亮 | 船内に乗り込むDMAT隊員 |
仙道行義(せんどう ゆきよし) | 演 - 窪塚洋介 | 船内に乗り込み現場を指揮するDMAT隊員 |
羽鳥寛子(はとり ひろこ) | 演 - 森七菜 | 客船のクルー |
河村さくら | 演 - 美村里江 | 6歳の息子と乗船した乗客 |
上野舞衣(うえの まい) | 演 - 桜井ユキ | 中央テレビの記者 |
轟 | 演 - 光石研 | 上野の上司で報道責任者 |
宮田 | 演 - 滝藤賢一 | 病院の医師 |
感染症専門医 | 演 - 吹越満 | YouTubeで世間を煽る |
骨太の社会派ドラマで、とても見応えがありました。
2020年2月、横浜港に停泊していた豪華客船ダイヤモンドプリンス号からコロナ感染患者が確認され、まだコロナが陸に上がっていなかったあの時、日本中が乗員乗客の安否と政府の対応を固唾を飲んで見守っていたことを思い出しました。
得体の知れないウィルスから乗客と乗員を救い出すべく派遣されたDMAT(災害派遣医療チーム)と厚生労働省の責任者の奮闘を、事実に基づき、余分なことは省いて時系列に沿って描いていきます。

面白くなってきましたよ、と人の不幸ですら面白可笑しく報道するマスコミの在り方も描かれています。それに躍らせれていた私たちも反省すべだと、つくづく思わされる描写でした。
自分たちのやってきた事が正しいことだったのか、疑問に思える記者を桜井ユキが熱演。

役人の立松(松坂桃李)は一見クールで嫌なやつなのかと思いきや、相当なキレ者で、無理難題を結城(小栗旬)に押し付けるが、自分もやるときはやる仕事の出来る男として描かれています。
結果、『おまえは偉くなれよ。お前のような役人が上に立てば、俺たちは頑張れる』と、結城に言わせます。あのシーンはなんかジーンと来ました。

医療チームは、皆一様にその正義感は素晴らしくかっこいいです。彼らがいたからこそ救われた命が沢山あったことを知りました。小栗旬はもちろん良かったけど、窪塚洋介演じる仙道が最高でした。お金とか名誉とか、そんなものであの仕事は出来ませんね。あと、出番は少ないけど、患者を受け入れることを決断する病院の院長を演じた滝藤賢一の存在も忘れてはなりません。あの決断は容易ではなかったことがわかります。『いろいろ教えてくれよな』と、船内で医療にあたってきた真田(池松壮亮)に笑顔で言うシーン。この後に起こることを私たちは知っているだけに、この言葉の重みはずっしりと感じました。
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森七菜は【国宝】にも出ていて、こっちにも主要キャストで主演、売れっ子ですね。自分たちも感染するかもしれない中で、乗客を最優先して行動するクルーたちのその姿には胸を打ちました。

そして、家族の絆も描かれていました。夫が危険な任務につくことに抵抗はあったけど、夫は医者だから止めても無駄とすべてを受け入れて帰宅を待つ真田の妻。今さらながら、医療従事者の方々には本当に頭が下がる思いです。

物語は、船から全員無事下船させて、スタッフ一同ほっとしたところで終わりますが、その後世界はパンデミックで激変したことを観客は知っているだけに、爽やかなラストを見ても複雑な気持ちになることは言うまでもありません。
それでも見ておくべき映画だと思いました。
ただいま、全国での映画館で上映中です🎥

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投稿を表示ダイヤモンドプリンセス号の件が映画化されるなんて、当時は想像もしてませんでした😳 なんとなくコロナが過去のものになりつつありますので、こういう作品も大事ですね…!
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投稿を表示すごい豪華なキャストですね。今聞くとそんなことあったなぁ、と当時のニュースを思い出しますが。
実際に船の中ではなにが起きていたか、
わからない部分も多く、観てみたいなと思いました。