Stella
2024/08/14 12:51
「アパートの鍵貸します(The Apartment)」(1960)
●はじめに
高度成長をする古き良きアメリカ映画を代表する「アパートの鍵貸します 」は、わかりやすいビリー・ワイルダー監督の作品になる。
●ストーリー
出世の足掛かりにと、上役の情事のためにせっせと自分のアパートを貸している会社員バド(ジャック・レモン)。だが、人事部長のシェルドレイクが連れ込んで来たエレベーターガールのフラン(シャーリー・マクレーン)は、バドの意中の人だった。鍵やテニスラケットなど小道具を上手く使い、サラリーマンの悲哀と恋物語を鮮やかに描出している。主人公バドのやるせなさを見事に体現しているレモン、ほのかな恋心を抱かせるマクレーンの可愛らしさ、これがなければ、いかにワイルダーとは言え、ここまでの名作とはならなかったであろう。
●映画鑑賞のきっかけと「シネマ厨房の鍵貸します」
この作品を観たきっかけは、あまり覚えてはいないが、2010年頃にフードアナリストの勉強をしていた頃に、この書籍「シネマ厨房の鍵貸します」(1995)をきっかけにみた様に記憶している。
過去の書籍なので、とっくに処分したのだけど、今回、中古本を破格で入手することができた。
関連する映画は少し鑑賞してはいるが、タイトルと料理だけ記憶しているものもある。フレンチ・トーストの「クレーマー・クレーマー」は、最近になって鑑賞した作品。
●●テニスラケットでスパゲティを作る・・・!
テニスラケットでスパゲッティをゆでる陽気なジャック・レモンのことを記憶しているのだけど、今回、改めて鑑賞すると、けっして陽気な場面ではないからこそ、この演技とかが光るし、もう、何ともファニーすぎる。
コメントする