Black Cherry
2024/07/05 09:41
くせになる不思議感✨ 「セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年)」
これ、とっても不思議な作品です。
3時間超えの大作を見終わっても・・いったいなにについてのストーリーなのか簡潔には語れない、そんな感じです。
でもだからこそ、映画という媒体をつかって表現したのかもしれません。
監督は「美しき諍い女(1991年)」などで知られるヌーヴェル・ヴァーグの要人ジャック・リヴェット。1950年代からフランスの映画批評紙「カイエ・デュ・シネマ」に係わり、エリック・ロメールのあとを継いで編集長も務めたお方です。
主人公はなかなか美人だけどクネクネと動くセリーヌ(ジュリエット・ベルト/写真左)と髪の毛くるくるのジュリー(ドミニク・ラブリエ/右)、若いふたりの女の子たち。
ふたりの関係性をはじめ、いまだにわたしのなかでは謎が多いのですが・・
「謎でも良いな」と思ってしまえる点も不思議です。
ミュージカル、ミステリー、ファンタジーな要素もあり・・二人の女子がふざけているようなシーンもけっこうあり。
なのでとっちらかっている感もありつつ、それも含めて50年前の作品であることを思うと、かなり斬新だったのではないでしょうか。
さまざまな意図があってつくられたものなんだろうと・・色々想像(考察?)をめぐらせるのが楽しい作品でもあります。
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