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私の好きな映画

かこ
2023/11/11 19:19

アクションと笑いに溢れた青春映画

今まで私が品川祐と聞いて思い浮かべていたのは、お笑いコンビ品川庄司のボケ担当、品川祐さん。今回コラムを書くにあたり、品川さんの実体験を綴った小説を、自ら監督、脚本を務め映画化した『ドロップ』を鑑賞。わたしの中で映画監督としての品川ヒロシが確立しました。

ちなみに、作家や映画監督として活動する際は
名前表記が祐からヒロシに変更されるそうです


という事で今回紹介させて頂く映画は

『ドロップ』

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(C)2009「ドロップ」製作委員会

➖あらすじ✍️➖
私立のお坊ちゃん校に通う中学生のヒロシは、不良に憧れて公立の狛江北中学校に転校する。口だけは達者なヒロシはさっそくイケメンのカリスマ不良、達也に気に入られ、彼らの仲間に入れてもらう。以来、ケンカに明け暮れながらも仲間たちと友情を深めていくヒロシ。そんな彼を、姉の恋人で元不良のヒデは何かと目をかけてくれていた。そんな中、達也の恋人ミユキへの恋心が抑えがたくなっていくヒロシだった(allcinemaより引用)

 

\\私が注目したポイントはこちら💡//
☑︎不良に憧れるヒロシ
☑︎リアルな痛さが伝わるアクション
☑︎お笑いへの愛情
☑︎不良と純粋
☑︎別れと次のステージ

☑︎品川ヒロシ監督新作映画『OUT』が
いよいよ公開!期待することは?

 


🎬 不良に憧れるヒロシ


「公立に転校して不良になりたいんだよね。」

そう言って不良に憧れる主人公ヒロシは、髪を赤く染めてドロップアウトした。
意気揚々と公立狛江北中学校へ転校したヒロシに早速目を付けたのがリーダー達也をはじめとする不良グループでした。
ここで不良グループの人物紹介、全員面白すぎる人たちで必要不可欠です。


達也(水嶋ヒロ)は目が合えば即ケンカを仕掛ける。「ケンカするのに理由はあるか?」「人はそんな簡単に死なない」が口ぐせ。
ケンカ相手に「来いよ」と手のひらを上に向け人差し指で軽く手招きする姿がわたしは好き。

ルパン(綾部祐二)は名前のとおり、ケンカはせずに盗みのプロ。バイクは秒で盗むらしいが宝石は試みたものの、まだ盗んだ事がない。

ワン公(若月 徹)ケンカ中に噛み付いたら絶対に離さない。劇中の相手の鼻に噛み付くシーンはまるでスッポン!ワン公なのに。

森木(波岡一喜)見た目からして渋すぎる!
渋いのにいつも瓶ラムネを飲んでいる。そこは中学生らしいのだが、いざとなればその瓶が武器になりそうな予感。

このように濃いキャラの不良たちにヒロシは会ってすぐにケンカを仕掛けられ、即仲間になったのだから不思議!

不良は殴って相性を確かめているようですね。ヒロシと達也たちの相性は抜群でした。

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(C)2009「ドロップ」製作委員会

🎬 リアルな痛さが伝わるアクション


監督自らアクションマニアを公言している通り本作はケンカアクションが見もの。


とにかく痛い!痛そうではなく、痛い‼︎‼︎
「人は簡単に死なない」という達也の持論のせいか、お互い死ぬ寸前のところまで攻めます。
素手や金属棒で殴るのは当たり前、テーブルのガラスの破片に相手の頬を押し付けたり、車で相手アジトに突っ込み、人に当てるなど、俳優さん達は演じるのが大変だったのではないでしょうか?

特に、最強不良グループ"鬼兵隊"に所属する加藤(レイザーラモンHG)と赤城(増田修一郎)との対決は、演技とは思えないほど迫力があって見応えありました。


🎬 お笑いへの愛情


本作はお笑い芸人さんが多数出演されています。印象的なのがレイザーラモンHGさん、宮川大輔さんのおふたり。

宮川さんは最初、(後に出てくる)ヒデくん役での出演を希望されたそうですが、年齢的に無理があったので宮川さんのために新たな役を作り、あて書きをしたそうです。

レイザーラモンHGさんは先ほども触れたとおり、鬼兵隊所属の加藤役。殴る蹴るの暴行シーンはもちろんのこと、鍛えているのでサラシ姿が様(サマ)になっていました!
 

そしてしつこいくらいのボケとツッコミが展開されます。まるでコントを見ているようです。でも、その一連の流れをやらないとケンカに進めないところが面白かったです!
ヒロシ、達也、ルパン、ワン公、森木のテンポのいいコントのような会話にも注目です。

不良映画にあえてお笑い要素を加えたことで、アクションシーンとのメリハリが生まれ、監督の世界観を上手く落とし込んでいると思いました。

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(C)2009「ドロップ」製作委員会

🎬 不良と純粋


本人たちは極悪非道の不良のつもりが、ときどき真面目さや純粋な優しい感情も出てくる。

仲間への思いや、みゆきへの恋ごころ、その他にも色々あります。その気持ちを素直に表現するがヒロシ。優しくされて好きになった達也の元カノみゆき(本仮屋ユイカ)に告白したり、ガンプラをプレゼントしたり、中学生らしい可愛い恋愛模様も見られます。

究極は素直すぎて、敵対する相手の懐に次々と入り込み、仲間にしてしまうところ
そんなヒロシを「いちいち面倒くさい奴だな」と呆れながらも認めるのが達也なのです。
本作を観るとケンカや争いは本当に面倒くさいと思ってしまう。
「ケンカする為に毎日会うなら仲良くしたほうが楽しいじゃん?」と言うヒロシが可愛らしくて愛着が湧きます。 

ヒロシもほかの不良たちもみんな本当はいい奴なのです。


🎬 別れ、そして次のステージへ


実はヒロシ、辛い別れも経験します。兄のように慕うヒデくん(上地雄輔)が仕事現場で転落死してしまうのです。
このヒデくん、ヒロシの姉ユカ(中越典子)の彼氏でヒロシのことをよく知る人物、常にアドバイスをくれる頼れる存在でした。

大切な人を失うことの恐怖。
皮肉なことに辛さを経験しないと気付かないことも多々あります。

 

ヒデくんの死をキッカケに慣れ親しんだ狛江を出て新たなスタートをきるヒロシ。
そんなヒロシに、俺を倒してから行け!とケンカで勝負をつけようとする達也。
元々ケンカで仲間になった2人、それはヒロシへの礼儀でもあり、これからも仲間だ、という達也なりのメッセージなのです。

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(C)2009「ドロップ」製作委員会


その他にも、わざと潰したペタンコの学生カバン、ガンダム、BOØWYのポスターなど当時を感じられる懐かしいアイテムが満載でした。


🎬 新作映画『OUT』いよいよ公開!


そして何と!達也のその後を描いた『OUT』が11月17日から公開されます。
達也を演じるのは「おちょやん」など数々のドラマでも活躍する倉悠貴

かつて“狛江の狂犬”と恐れられた超不良の井口達也は少年院を出たばかり、つぎ何か問題を起こしたら即OUT‼︎ もう後がない達也がどう更生していくのか、とても気になります。

それにやはり楽しみなのがアクション
ドロップよりリアルに描かれているという事で、これは見逃せない作品となりそうです。

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(C)2023「OUT」製作委員会

アクションに加えて私の注目するポイントは、登場人物で今回主題歌も担当するJO1のメンバー與那城奨、大平祥生、金城碧海

JO1と言えばハイレベルなダンスとボーカルが有名ですが、吉本興業にも関係が深い彼らがお笑いとアクションにどう絡んでいくのか、とても興味深い!期待しています。

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(C)2023「OUT」製作委員会

🎬 まとめ


不良やヤンキー映画とは無縁だと思っていた私ですが、無縁どころか映画なら「ビー・バップ・ハイスクール」TVドラマなら「スケバン刑事」「不良少女とよばれて」「ごくせん」など鑑賞済みで、今でも印象に残る作品ばかりという事を『ドロップ』を観て思いだしました。

時代によってヤンキーや不良のカタチは変わるけど、ヤンキー映画はいつの時代にも存在し、人々の心に深く刺さるという事なのでしょう。


 

映画『OUT』は11月17日(金)から公開
 

わたしも今から楽しみです🔥

 

読んで頂きありがとうございました😊

 

 

 

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