ロックが不良の音楽だった時代!
Rockとは!?
今やロックが学校の音楽の教科書に載り、
巷にごく普通に流れている。
しかし・・・
昔、ロックは不良の音楽だった!
それを感じさせてくれるバンドのライヴ・ドキュメンタリーが、これ!!
映画「 ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター 」
ロック史に残る、あの強烈なリフが聞こえてくる。
♪ ジャカジャ~ン ジャ、ジャ~ン ジャカジャジャカジャ ジャ、ジャ~ン
大ヒット曲「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」で幕を開ける。
ミック・ジャガーが黒のTシャツ、タイツ姿に赤いマント。
胸にはミックの生まれた7月「獅子座」のオーム・マーク「Ω」。
まるで悪魔のような出で立ちで歌い出す。
もう、強烈な衝撃、ストーンズのステージから目が離せなくなる。
どんどん引き込まれていく。
何かいけないもの、観てはいけないものを観ているような錯覚に。
強力な磁場を持つ5人。
ミック・ジャガーとキース・リチャーズの二人を軸に、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツ、そして、ブライアン・ジョーンズの後釜、ミック・テイラー。
この半年前には前メンバーのブライアン・ジョーンズが、自宅プールで死体となって見つかっている。
麻薬騒ぎもあり、重くダークなイメージのストーンズ。
黒人の音楽ブルーズを愛してやまない5人が奏でるサウンドとパフォーマンスは、強烈な不良性と凄み、そして病的なまでの存在感を突きつける。
舞台は1969年に行われた、ストーンズのアメリカン・ツアー
ハイライトはカリフォルニアのオルタモント・スピードウェイで行われたフリー・コンサート。この年の夏には「ラヴ&ピース」を謳った世界最大のロック・フェス「ウッドストック」も開かれている。
しかし、オルタモントのライヴでは、ストーンズの演奏中に警備を担当していた
バイク集団“ヘルス・エンジェルス”によって黒人観客刺殺事件が起きてしまう。
ストーンズの凄みもさることながら、その衝撃的事実にさらに驚かされるのだ。
私が初めて観たのは1971年、中学2年の時。東京・有楽町「スバル座」で、
近日公開作品として予告を観たのが切っ掛けだった。
予告だけで体中に電気が走った。それほどの衝撃だった。
な、な、何なんだ、これは!凄い、凄すぎる!
これが、ローリング・ストーンズなのか~!!
ロードショー公開になって即、観に行き、当時は入れ替え制無しだったので続けて
2回観た。
以来、ストーンズは私の人生の一部にさえなってしまったのだ。
やはりロックは危険な香りがしなけりゃ面白くない。
みんなで明るく楽しく合唱できるのなんてロックじゃない。
福沢諭吉は言った「文明の進歩は異端から生まれる」。
なら、「音楽の進歩」も同じだ。異端なロックは既成の価値観を壊し、体制にツバを吐きかける・・・危険で、とても危ないものだった。
そんな危険な魅力を不良性と共にまき散らしらしていた当時のストーンズ。
あらためて言うが、「ストーンズ」と言ってもジャニーズのじゃない!
オリジナルメンバーは、たった2人になってしまったが、
今なお現役で活動を続ける世界最古のロック・バンド、
ザ・ローリング・ストーンズ!
元来、ロックが持っていたデインジャラスな香りをこのライヴ映像でぜひ味わって欲しい!!