私の好きな映画

名優のいた場所

わたしは映画俳優は演技力よりもアクションができる人のほうが重要だと思っています。

さらに言えば、クローズアップに耐えるマスク、無言の表情が引き立ってこそ、

主役を担えるスターだと思っています。

 

S・マックイーン、C・イーストウッド、C・ブロンソンなど

彼らはセリフを言ってないときが最も魅力的にスクリーンに投影されていると思うのです。

 

日本の俳優で沈黙が映える俳優は高倉健がそのひとりだと思います。

 

演劇は全身で表現を基本としますが、映画はカメラがどう捉えるか、

そのショットに映えてこそ、映画スターと考えます。

 

コーヒー好きの健さんがよく通った喫茶店に展示されていた写真です。

京都市内にあるお店でいまも営業されています。

健さんが通った店って、調べたらかなり閉業されているところが多く、

京都ではこのお店だけではないかな?と思います。

 

これは高倉健さんがこのお店に寄贈したポスターです。

多分、東映時代なので4、50年は経っているいるのではと思います。

フランスを代表する俳優、ジャン・ギャバンです。

高倉健さんが尊敬する俳優として、三船敏郎さんとこのジャン・ギャバンを

挙げられています。

 

このことは多くの書物があるので、関心あればお読みいただければと思います。

 

コメントする
1 件の返信 (新着順)
さっちゃん
2025/05/31 18:09

>クローズアップに耐えるマスク、無言の表情が引き立ってこそ、
 主役を担えるスターだと思っています。

 カリントウェストウッドさん、至言ですね。演劇は観客が俳優から離れているから全身での演技を要求される。しかし、映画はカメラが捉えた映像が全て。それゆえ、アップで沈黙の表情が観客に訴えられる俳優でなければスターになれないというのは双方の芸術の本質を見事に表しています。
 ジャン・ギャバンもそういう点では台詞のない場面でも存在感のある俳優さんですね。特に高齢になってからの演技には痺れます。『現金に手を出すな』でも老境に向かう悲哀と、対照的な諦めの悪さ(これは誉め言葉です。)が生き抜こうとする一人の男を表現していました。