命の尊厳と友情がすべてを超えていく!「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」
こんにちは☀
rin2です。
すっかりお久しぶりの投稿になってしまいましたが、先日、スペイン映画「 ザ・ルーム・ネクスト・ドア」を観てきました!

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作家としてアメリカで活躍するイングリッドは、自身のサイン会へ来た友人から、もう何年も会っていない友人のマーサが、癌で入院中であることを知らされます。
これをきっかけに、再び会うようになった2人。
治療の効果もなく、徐々に身体が弱っていく中で、マーサはイングリッドに、
・尊厳のある死を望んでいること
・闇ルートで安楽死の薬を購入したこと
・自分で決めた「その日」に、隣の部屋にいてほしい
・このことは誰にも言わず、自分の死後も薬の存在は知らないと貫き通してほしい
という話をします。
最初は拒絶するイングリッドでしたが、何度か対話を重ねた後、2人は郊外の森の中に借りた家へ出発して…
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2025年に絶対に観たい作品として、ウォッチリストに入れて、公開を待ちわびていた作品✨
決して激しい展開のあるお話ではないけれど、人間の倫理や法律、尊厳といったものをグサッと突きつけてくる、色々考えさせられるお話でした。
イングリッドが感じる恐怖や葛藤も、マーサの死に対する複雑な思いも、2人の心情が本当にリアルに描かれていて、観ていて時々苦しいほどでした。
「毎晩部屋の扉は開けたままにしておく。朝起きて私の部屋の扉が閉じていたら、『その日』がきたと思ってほしい。」と話すマーサ。
あまりよく眠れないのか、毎朝早く起きて、緊張しながらマーサの部屋の前へ向かうイングリッドの緊迫感には、思わず息を呑む。
森の中の家に着いてからも、極力普通に過ごそうと心がける2人。
とはいえ、目的が目的なので、2人とも、あくまで普通を「心がけている」にすぎないのが見え見え。
相手に気を遣っているのか、自分を落ち着かせようとしているのか…
その微妙な感じもまたリアルで、観ながら、物語の世界にじっくりゆっくり浸っていきました。
もし、自分が不治の病になったとして、どのように死んでいきたいか?
もし、友人から自分の死に寄り添ってほしいと頼まれたら受け入れられるか?
大切な人の尊厳と法律、どちらを守るか?
様々な人間関係や人生がある中で、人生の最後に何を考え何を遺していくのか…
観たあとも余韻の中で、色々考えずにはいられない作品です。