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椿五十郎 バッジ画像
2024/12/03 17:52

映画館への思い

皆さんこんにちは

椿ですっ

 

よし、これからポカスカジャンと記事を書くぞ!!
と、どこぞで宣言したはずなのに・・・もう11月も残すところ数時間・・(;^_^A
結局やるやる詐欺で、ちっとも記事の更新ができなかった・・・。反省しきりでございます。

 

しかし、11月のお題・・
書く書く詐欺にならぬようなんとか書かねば!

 

ということで、今月のお題から「映画館で観れたことを誇りに思う映画」に挑戦したいと思います。

ただ、ですね・・
私、これからしたためようと思うのは、もしかしたら求められているテーマとはちょっと逸脱しているかもしれないのですが、あらかじめ申し添えます。


映画館で映画を見る歓び

 

皆さんは、映画館で映画をご覧になりますか?
もちろん「ハイッ!」とお答えになる方が多いとは思うのですが、忙しかったりで時間が作れない方もいらっしゃるでしょうし、2000円も払って、自分の好みでない映画に出会ってしまったらがっかりという方もいらっしゃるでしょうし、そもそもが、大勢の空間で映画を見ることが好きではない、という方もいらっしゃるでしょう。
それに最近ではサブスクが充実しているので、劇場公開間もない作品が配信に乗ることも多く、ますます映画館への足が遠のくことが考えられます。

 

では、椿はどうか?といえば、映画猛者の集うDiscover usのシネマニストの皆さんに比べたら全然劇場には通えていません。大体毎年70~80前後です。しかも、気に入ってしまうと同じ映画を何度も観に行ってしまうので、映画の数はさらに少なくなります。
まぁ、それでも、普段あまり映画に接することがないような方から見れば、「異常」かもしれませんね(笑)


映画館の思い出

 

椿にとって、映画館とは「夢の世界が広がる空間」です。まぁ、これは椿に限らず、映画ファンの皆さんなら、こう思われている方は多いと思います。

私がまだ紅顔の美少年だったころ( ´艸`)、映画好きの父に連れられ、劇場で映画を見る、というのは家族にとって大きなイベントでした。

 

私の記憶の中で、うっすら残っているのは、

『キングコング(1976)』

まだ、幼稚園の頃かと思いますが、家族でこれを観に行ったのです。
ところが、です・・・。
なんと劇場が超満員!当時は(といってもそんなこと覚えていられるような年齢ではありませんが)指定席無し、立ち見OK、入れ替え無しの劇場も普通にありました。
怪獣映画の元祖である『キングコング(1933)』のリメイクである本作はカラーでよみがえったキングコングが、着ぐるみと表情豊かに作り上げることのできるコングマスクでのリアルな描写が話題となり、アメリカでも日本でも大ヒットを飛ばします。

そんなわけで、観に行った際に超満員のため劇場に入ることができず、次の上映を待っても劇場に入ることができない、ということで、観に行くことができませんでした。
ウェンウェン!!と大泣きした記憶と、ビルの上で、戦闘機をわしづかみにした、このポスターデザインだけははっきり覚えています。

 

そんな椿が、たぶん初めての劇場体験は

『宇宙からのメッセージ(1978)』となります。映画のご紹介は、拙文

『皆さんの初映画館映画ってなに?? 椿はこれ!【バッチもんか!?金字塔か!?これぞ”和製スターウォーズ!” 『宇宙からのメッセージ』】』⇒ここをクリック

をお読みいただけますと幸いです。

 

そう、私は宇宙空間で大戦艦と美しい帆船の宇宙船が戦うバトルを、正義の味方と大悪人が剣で戦う姿を、宇宙に広がる大ロマンの世界を、映画館という空間で目の当たりにして、すっかり「映画」というものに夢中になっていったのです。


映画館でできたすごい体験

①3D映画

 いまでこそ、4DXやIMAXで体験できる映像は、裸眼で立体的に楽しめるような構造になっていますよね。また、チョイ前までの3D映画は、サングラスみたいな眼鏡で立体を楽しんでいました。

3D眼鏡

 

ですが、もっと昔の3D眼鏡と言ったら、赤と青のセロファンのついた、「小学〇年生」なんていう雑誌の付録のについてくるような紙製のものがほとんどでした。同年代の方なら、納得いただけると思います。

これをかけると、当然、セロファンの色で、映画自体のカラーは非常に不鮮明にはなるのですが、人間というものは不思議なもので、見てるうちに全然気にならなくなる。それどころか、やはりスクリーンから飛び出してくる首や矢、海中に浮遊する、食いちぎられた魚の頭や飛び出す水しぶきにいつの間にか夢中になっているのです。ちょい前に一時期はやった3Dは、3Dを楽しむために作られたものではないのがほとんど。今でも問題になっている「映画泥棒」対策として、裸眼や撮影したものでは画像がブレてわからなくするために、わざと3D様式にした、と言われています。ですので、映画を見ると、なんで3Dにしたのか、いまいちわからない作品が出回りました。3D効果は限定的で、これなら普通に2Dで見た方が見やすいよ・・、そう思った映画がたくさんあります。
ところが、です。80年代の3D映画というと、びっくらかしに3D効果を多用した映画が結構ありました。それが・・・

『ジョーズ3(1983)』

『13日の金曜日 PART3(1982)』

ともにタイトルが人気シリーズの3作目ということもあり当時のタイトルは『JAWS 3ーD』『13日の金曜日 PART3-D』と3Dが強調されていました。
映画の内容については、特にそれをリアタイで劇場で見たから、といって誇れるものでも何でもない、特にJAWSについては、巨大なサメに全然生物感がない、というか巨大なハリボテみたいで、まったく緊張感がなく、評判はかなりよろしくなかったと記憶します。
ですが、この2作は3Dで観客をびっくりさせよう、という気がアリアリで、飛び出してくる矢や水しぶきをよけたり、サメに食いちぎられた魚の頭が眼前にゆらゆらと浮遊しているので、あちこちで、自分の目の前を手で触って、魚の頭がないか確認するしぐさが展開されました。

映画そのものよりも、3Dを楽しむ。そんな楽しみ方ができたことはちょっと今、誇らしく感じます(笑)


②立体的映像

3D映画でなくとも、眼鏡を掛けなくとも、立体的な映像におののき、足すくみ、圧倒されたことがあります。それは

『クリフハンガー(1993)』

シルベスター・スタローンがレニー・ハーリンと組んで作った山岳サスペンスアクション。前半の登頂シーンや滑落シーンなど、カメラが舐めるように谷間を映すさまが、本当に高い所から崖底をのぞき込むような感覚に襲われ、血の気が引くような思いをしたのを思い出しました。高所恐怖症の人にとっては、かなりきつい映画だったのではないかと推察します。

(c)2022 FALL MOVIE PRODUCTIONS,INC. ALL RIGHTS RESERVED.


 同じような作品で近年の作品である

『FALL/フォール(2022)』

なんかも、見ただけで足元がすくむような映画ですね。ただ、これは劇場では見ていなかったのでちょっと後悔しています。なにせ、配信でテレビ画面で見ただけでも、ゾワゾワする感覚があったので、これを実際映画館で観たらどんなにかすごかったろう、と想像してしまうと本当に残念でなりません。

 

もし『クリフハンガー』も『FALL/フォール』も再上映される機会があったら、絶対観に行きます!

 

そして、再上映といえば、リアタイで劇場で見て衝撃を受け、今年、再上映が成され、それを見て、あまりの大迫力に大のけぞりした作品があります。

 

これは本当に、劇場で見たことを誇りに思える作品だし、もしまた再上映があるなら、強くお勧めしたい・・・。それが、これ!!

『ゼロ・グラビティ(2013)』

はい、マジすご映画なので、画像もおっきいです!!

宇宙空間で作業中の作業員。手慣れた、極めて平和に行われていた作業。ところが他国の宇宙衛星の爆発がおき、その破片などが彼らの作業中を襲い、男女2名の作業員を残し全員死亡。残る2人は、酸素の少ない中、なんとか宇宙船に戻り無事に戻ることができるのか!?というサバイバルサスペンス映画。

これが今年、9月に埼玉は所沢のショッピングモール内にオープンした「Tジョイ エミテラス所沢」のDolby Atmosが擁された1番スクリーン(この劇場では最大キャパ数である360人収容)にて鑑賞して参りました。

Tジョイ エミテラス所沢

オープン前より何かと期待値の高い映画館でしたが、その期待に違えず、さすがの巨大で美しいスクリーンと、轟音と音圧に包まれる感じを体感できる音響と、映画への没入体験というのはまさにこのこと!と実感させられました。

この劇場のこのスクリーンの効果を最大限生かせる映画として、オープンから二週間ばかりでしたでしょうか、『ゼロ・グラビティ』を上映するという、劇場運営側のセンスの良さには脱帽のほかありません。逆に言えば、この劇場の持てる効果を最大限に活かすことのできるおそらく唯一の映画が、この『ゼロ・グラビティ』であったといえましょう。

(c) 2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

『ゼロ・グラビティ』初見時は、3Dで、IMAXでは見ていませんが、それでも宇宙空間に放り出される主人公と同じような感覚に陥るふわりと宙に浮くような、足元の心もとないようなぞわっとした感じは味わえましたし、破壊された宇宙船の破片が、まるで自分のもとに飛んでくるかのような恐怖感は十分味わえました。
ところが、最新のスクリーン、音響効果を擁したこの劇場での、本作体験は、そうそうできるものではありませんでした。

もう、のっけからのオープニングタイトルでの、画面全体がまぶしい光に包まれ、何の音とも表現できない鋭利で巨大なグォォォッツという音から体すべてが圧倒されるのです。しかし、本当に「ものすごい」という表現しかできない、すさまじい音にもかかわらず、驚きはあれぞ、不快にはならない、雑味のない巨大な音に包まれる様に溶け込みながら、ぶちのめされるのです。

(c) 2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

そしてポップスか何かを聞きながら、宇宙空間に浮遊して作業している作業員がだんだん近づいてくると、そのポップスの音も近づいてきて、まさに、自分の目の前を作業員が浮遊しながら通過していく。音響効果で、そう聞こえる、という感じではなくて、自然に、その空間に人が浮遊していく、そんな感じを体感できるのです。
そのあとは事故の巨大な爆発音や耳殻をつんざくような轟音に驚愕させられるかと思えば、本当に「無」の宇宙空間の中に一人取り残されるかのような恐怖感・孤独感を味わえます。
まさに「映画館」でなければできない、宇宙浮遊体験。
特にこれは、このスクリーンで、『ゼロ・グラビティ』でなければ出来ない体験であり、その体験ができたことに誇りを覚えるとともに、またいつか再上映を強く望むものであります。

 

ちなみに、本作で音響をプロデュースした人物が、10月に公開された『シビル・ウォー』の音響も担当した人物らしく、私の友人がこの劇場で『シビル・ウォー』を観てきたようなのですが、やはり効果はすごかったものの、『ゼロ・グラビティ』の衝撃には、とても敵わなかったと言っていました。


③公開当時の熱気を追体験

『ゼロ・グラビティ』もそうですが、最近、過去の名画をデジタルプリントに再構築して、美しい状態の映像で復活させた「4Kリマスター化」による上映が流行っています。

フイルムでのくすんだ画像やビデオでの粒子の粗い画像で体験した映画を改めてみる際、そういった映像のノイズがむしろ味になったりして、デジタル化された映像に違和感を唱える方もおりますが、(かくいう椿も、そんなことを言う人たちの考え方にちょっと近い天邪鬼でありんす)映像がクリアになったことで見えた、作りての仕事の細かさや仕掛けなんかもしっかり味わえたりするので、デジタルされたことによる功はかなり大きなものといえましょう。そして、この流れにより、テレビやビデオ、DVDや配信でしか見ることができなかった過去作品が次々と、今の、再生技術も環境も格段に良い状態で劇用の大スクリーンで見ることができるというのが、最大の功績であると思います。

 

そんな中、この8月に、とある映画がTOHOシネマズ 日比谷のプレミアムスクリーンにて4Kリマスターされた過去作品が上映されました。

それがこれだ!!

『キングコング対ゴジラ(1962)』

この劇場では2番目のキャパ数である388席収容の大劇場(5番スクリーン)での上映!しかも「TCX🄬」スクリーンとなっています。「TCX🄬」とは、TOHOシネマズ独自規格による圧倒的な巨大スクリーンのこと。
▶ Wall-to-Wall(左右の壁から壁まで)の壁一面に広がったスクリーン
▶ 同規模の座席数のスクリーンよりも画面サイズを約120%拡大

という迫力ある上映力を誇ったスクリーン。

 

ここで「巨大なる魔神」コング対「怪獣王」ゴジラの死闘が繰り広げられるというわけです!興奮しないわけがないですよねぇ・・。

 

本作『キングコング対ゴジラ』は、ゴジラ映画の第三作目にあたる作品で、前作『ゴジラの逆襲』から8年の月日が流れ、「東宝創立30周年記念」を飾る超大作として企画された、日本中が、いや、世界中が登場を待ち望んだ「ゴジラ」映画の登場となります。
前作からの8年間の間、東宝特撮映画は『大怪獣バラン』『地球防衛軍』『空の大怪獣ラドン』など様々な作品を世に送り出し、特撮技術を磨いてきました。その技術が、東宝がほこる看板スター「ゴジラ」と特撮の神映画である『キングコング(1933)』の5年間の使用権利をRKOから8000万円で借りて、カラー映画で、東宝の威信をかけて作り上げた作品なのです。
この作品は初のカラーによるゴジラ映画、というだけでなく、ゴジラ映画初のワイドスクリーン(「TOHO SCOPE」)作品として作られました。

大劇場にふさわしく、世紀の大怪獣が、美しい映像と巨大なスクリーンで対決するという、これ以上無い大娯楽作品として、観客の度肝を抜いたのです。公開当時大ヒットし、当時の東宝の興行成績の中でも群を抜いています。
 

さぁ、そんな映画が現代によみがえったのですから、これは劇場で観ないわけにはいきません。
実は『キングコング対ゴジラ』はゴジラ映画では初めて4Kリマスター化された作品だったと記憶します。ケーブルテレビの「日本映画専門チャンネル」での放送と同時に劇場でも4Kリマスター化作品として上映され、多くの話題にのぼりました。それが、今年「ゴジラ生誕70周年記念」ということで、「ゴジラシアター」というイベントが開催され、全国5か所のTOHOシネマズで上映されたのです。初カラーゴジラということもあり、映像の美しさと迫力に最大限の効果を求めて作られた作品だっただけに、この、映像のすばらしさを最大限に引き出す4K化とは、かなり相性の良い作品でありますし、当時の巨大ワイドスクリーンでの怪獣バトルを、現代の「TCX🄬」による巨大ワイドスクリーンは当時の「TOHO SCOPE」をよみがえらせ、まさに1962年に本作を見て、大迫力に興奮した観客を、現代の観客が追体験する、という、極めて貴重な上映となりました。

TOHOシネマズ日比谷

おそらく今後も劇場で公開される機会はあると思いますので、チェックしていただき、是非劇場でご覧になっていただきたいです。
作品的にはコメディで、前2作のシリアス路線とは180度転換して、軽妙で見ごたえのある作品となっています。舞台は南の島から、北極、そして日本と見せ場を変え、様々な作戦でコングとゴジラを迎え撃つ自衛隊(映画内では防衛軍)と、魅せる手数が豊富で90分間飽きさせず観ることができます。これぞ、昭和娯楽映画の見本!!とも言える作品であり、TSUTAYA DISCASでもぜひレンタルしてみてほしい作品でもあります。出演は当時の東宝スターだった高島忠夫(高嶋政伸・高嶋政宏の父)、藤木悠、大ベテランの喜劇役者 有島一郎が出演。有島の熱演には、むしろ怪獣王はコングでもゴジラでもなく有島だ、との評価も(笑)
またヒロインの浜美枝、若林映子は、この映画を見た英国のプロデューサーが『007は二度死ぬ』で二人を起用。日本人初のボンドガールになりました。


④劇場内の一体感

映画の楽しみ方はいろいろあります。一人でゆっくり見たいという人もいれば、映画好きな仲間と一緒に見て、あれこれ感想を語り合う、また、大切な人と一緒に観に行って、特別な時間を、素敵な映画を観て共に過ごす・・
そして・・
赤の他人と時間、作品を共にする「映画館」という空間で、観客として座っている人々が、同じ映画を観て、同じ映画に笑い、泣き、感動する思いが一つになる空気を感じ、映画だけでなく、客席の一体感を感じ「映画を観たなぁ」という思いで一つになる感覚・・。

個を重んじる日本では、マナーの問題やらで、そういう空気感になるというのはなかなか難しいですが、海外での上映風景などを見てみると、劇中で爆笑したり、掛け声だしたり拍手したり、スタンディングオベーションしたり、となかなかに騒々しいけどめちゃくちゃ楽しそう!
日本でも「応援上演」でそういう体験ができそうですが、普段の劇場でそういう感じになるのってなかなか難しい・・。
私の子供のころ、つまり昭和の後半くらいまでは、客席も自由席だったり立ち見の人もいたりで、消防法無視?のぎゅうぎゅう詰めの映画館で、ワイワイと映画を観た記憶があります。(まぁ、子供だったせいかもしれませんが・・)

 

そんな中、映画を観て、劇場の一体感の空気を楽しめる映画が登場しました。

それが

『カメラを止めるな!(2018)』

たった1館の上映から全国の映画館を制覇した、まさに、ひとつの伝説を作り上げた映画ですね。前半37分を、ワンカットで捉えたゾンビ映画として上映し、後半を、そのゾンビ映画ができるまでを追いかけるというコメディ映画で、ワンカットのゾンビ映画というトリッキーさ、伏線回収の見事さ、映画を作りたい!という映画を愛するものたちの映画への思いがぎゅっと詰まった作品で、映画好きならば誰もが好きになってしまう要素てんこもりの作品でした。

自主映画のため、普段目に触れる機会の少ない俳優さん達がそろい、メジャーな俳優たちに引けを取らない、かつ、メジャーにはない新鮮な芝居により生き生きした映画としても出来上がっており、池袋シネマ・ロサの単館上映から口コミで人気に火が付き、全国で上映されることとなりました。

私が観に行ったのは、公開から2週間弱のころかと思います。シネマ・ロサで、まだ一日1回の上映だったと記憶しますが、夜の上映にも関わらず、席が端っこの数席しか空いておらず、なんとかチケットをゲットして入館。
ゾンビ映画で、こんなに人気って何よ?

そうです。この時は事前情報が何にもないので単純にゾンビのホラー映画かと私は思っていました。で、始まってみると、なんとも気の抜けたお芝居に、血のりやグロも全然大したことなく、「Z級?なんでこんな映画がこんなに人気なの??」というのが正直な感想でした。
ところが、客席では、主人公がぶつぶつ何か言ったりするのに反応して笑い声がしたり・・??
ますます映画の内容と客席の反応が分からなくなってくるのです。で、あっという間に映画が終わってしまった・・・。えっ?30分の映画なの??

と、エンドロールが終わったらゆっくりと次の映画が始まる・・。ん??

そして見続けることで、このゾンビ映画の作られる過程が描かれるようになる。もうそうなったら、面白くて面白くてたまらない。劇場も大笑いで包まれる。
ゾンビ映画の作中、なんで観客が笑っていたのかも、後半を観ればちゃんと伏線が回収されていって、これがまた滅茶苦茶面白い!そして、最後には全員で協力して撮影完了!その映画にかける思いと親子愛が見てるものの心をついて、あちこちですすり泣く声・・。

そしてエンドタイトル後の大拍手!

劇場にいた大半の観客は、映画の面白さもさることながら、観客みんなで、「映画を楽しむ時間」を共有した、その喜びに浸っていたのだと思います。映画を観て笑い、泣くことで、映画を作った人、出演した人たちと同様、映画に観客として「参加」している気持ちになり、この映画を大切にしたいという思いを抱くようになったんだと思います。特別な映画を「共有している」という、特別な思いを抱かせてくれる・・。「映画」を楽しむ原体験でありながら、なかなかできなかった、こういう楽しみ・・。それを与えてくれたのが『カメラを止めるな』であり、あの時の劇場で本作を観た時の何とも言えない、映画好き観客の一体感は、あの時の劇場でないと味わうことのできない、本当に貴重な体験でした。そういう意味でも、本作を劇場で見ることができたのは誇りであり自慢できるものだと思います・・。

 

でもでも、皆様、ご安心ください!!

そんな「映画を観て一体感に浸れる」想い!なんと今ならまだできるのです!!

そんな映画体験は『カメラを止めるな』が伝説であり、今後、そのような思いになれる映画は出てくることはない

映画界隈ではまことしやかに言われていた言葉です。
 

ところが、その伝説をおもいきりひっくり返した映画が、今年登場したのです

 

そ・れ・が。。。

 

『侍タイムスリッパ―』

(c)2024未来映画社

ですよっ

まぁ、どうせ、椿のことだから『侍タイ』が出てくるだろうと思ったでしょう?

ご期待に応えて、出しましたよ!『侍タイ』!

でも、でも、本稿では、今回は言及しませんっ

 

なぜならぁ、、12月のお題が

『2024年 マイベスト映画』

だから!!

 

『侍タイムスリッパー』については、またそこで熱く、粘着質に語りたいと思います!
(誰が読むかぁ!?すみません、、ただただ侍タイムスリッパーを語りたい自己満足です(;^_^A)
 

ただ一つ言えるのは

 

まだまだ侍タイムスリッパーを観ていない人が結構いて、でも、そういう方々が、映画を観た後口々に「本当に素晴らしい映画を観た!」「映画を観てこんな気持ちになったの初めて!」「初めて同じ映画を映画館で2回以上見た!」といった方々が増殖中であること。そして、8月にたった1館で始まった上映が、なんと300館を超え、年を越すというロングランになったことで、この映画がいかに人々の心に残る作品であるかが理解していただけると思います。
 

そう、まだ、『侍タイムスリッパ―』をご覧になっていない、あ・な・たっ💛

 

今すぐ映画館に急ぎましょう!そしてご覧になってください
 

きっとあなたにとって

「映画館で観たことを誇りに思う映画」

となると思いますよっ

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4 件の返信 (新着順)
はじめ バッジ画像
2024/12/04 17:26

キングコングとゴジラのゴジラが、宙に可愛く浮いていますね(笑)そして、最後の締めがあの作品に愛を感じました✨👏


椿五十郎 バッジ画像
2024/12/07 12:24

はじめさん!
コメントありがとうございます!
さすがに映画内では、ここまでゴジラ飛びません(;^^A
でも、コングもゴジラもめちゃくちゃかわいいんですよ(笑)『シンゴジラ』や『ゴジラ-1.0』からゴジラに入った方も是非見てもらいたい傑作です!
あっ、『侍タイムスリッパー』はもう、マストですっ。今年しつこすぎてすみません(;^
^A

すた☆みな バッジ画像
2024/12/03 21:19

椿さんの2024年 マイベスト映画記事を密かに楽しみしております。やはりあの作品ですね!(^^)!


椿五十郎 バッジ画像
2024/12/07 12:27

すたみなさん!
コメントありがとうございます!
正直2024上期は少し低調かなぁ、と思っていたのですが、下期は結構傑作!と思える作品に出合えた中での、あの大傑作!!もう幸せな1年でしたっ
あと1回で20スリッパ―達成なので、それに合わせて記事にしたいと思います(爆)

Black Cherry
2024/12/03 20:41

椿さんの記事、スゴく読み応えありますね!面白いです✨
昭和の自由席、立ち見、ありました、懐かしい😆
私、作中で大拍手が起きた映画体験が一度だけありました
そういう客席の一体感、うれしくなりますね
それにしても、映画館で年間70〜80本はやはり多いですよ…!さすがです👍


椿五十郎 バッジ画像
2024/12/07 12:32

Black Cherryさん!
コメントありがとうございます!

えっ!?昭和の自由席・立ち見経験おありですか!?
お若くていらっしゃるので、てっきり平成世代の方かとばかり・・(;^_^A
Black Cherryさんが体験された、劇場の大拍手体験、なんの映画かすごく気になります!
いい映画を観て素直に感情が動く、って本当に豊かな映画体験ですよねっ、
そんな映画に出会えることを期待して映画館に足が向いてしまいますっ

Black Cherry
2024/12/07 15:09

ご返信ありがとうございます
ひえー💦なんと、恐縮です💦 
子ども時代はバッチリ昭和でした笑笑
大拍手体験のこと、投稿しようかなと思いながら原稿途中のまま思い止まっているのです(マイナーな作品かな?と思いまして…💦)
その作品は「ブルー・イン・ザ・フェイス」といって、「スモーク」のスピンオフ的な映画でした☺️
椿さんご存知でしょうか?
今でも大好きな作品です
そうですね、豊かな映画体験、本当に素敵で✨大切な思い出にもなりますね✨

U子
2024/12/03 19:12

すごいクオリティ🤩🤩🤩スバラシイ!
でもね、椿さん…。
もう、今月のお題じゃないんですよw🤣
11月のお題ですww
私、最近はインスタに先に適当にレビュー書いて、お題に合うものがあれば、こちらにコピーして、文章をきちんと直してから投稿してたりします。
インスタだと、個人のものなので、気楽に書けるので😁


椿五十郎 バッジ画像
2024/12/07 12:38

U子さん!
コメントありがとうございます!
ほんとだ・・・(;^_^A
頭は11月30日に書き出していたのですが、結局書き終わらぬまま12月に突入し、書いているうちに月のことも忘れて、そのままアップしちゃったんですね・・💦
なるほど、そういうインスタの使い方もあるのですね。それなら、こちらで原稿書いてる途中で、保存し忘れて、事故で内容がすべて飛ぶ、ということもありませんもんね・・。
普段X民でインスタ全然わからないので、どうも躊躇しちゃうんですが、私みたいにまとまらずダラダラ文章な人間としてはインスタの方が向いているのかも(と思いつつ、短くまとめる訓練という意味ではXの方が都合よかったり・・)ちょっといろいろ試してみたりしてみようと思います!
さすがU子さん、長けてらっしゃる!今後もご指導のほどお願いいたしますっ