『チェンソーマン レゼ篇』- 敵のはずなのに…レゼが切なすぎて涙が止まらない!
たくさんの人を殺した彼女のことを、不謹慎だとわかっていても、愛おしく思ってしまう。映画**『チェンソーマン レゼ篇』**は、そんな矛盾した感情で胸が張り裂けそうになる、あまりにも切ない物語でした。
正直、鑑賞予定ではなかったのですが、配信でアニメ総集編を観てしまったが最後。気づけば、私は劇場でデンジとレゼの物語にのめり込んでいました。
あらすじは、デビルハンターとして働く、純粋でどこか子供っぽい主人公・デンジ。彼はある日、喫茶店で働くミステリアスな女性・レゼと出会い、生まれて初めての恋に落ちる?二人で夜の学校に忍び込んだり、花火を見たり…まるで普通のカップルのように穏やかな時間を過ごす二人。しかし、その出会いは、デンジの心をズタズタに引き裂く、過酷な運命の始まりだった。
少年ジャンプの枠を超えた、哲学的な”切なさ”
本作は、ジャンプ作品らしいド派手なアクションもさることながら、その根底に流れる「哲学的なテーマ」に心を揺さぶられます。
作者が様々な映画からインスピレーションを受けていると聞きますが、まさにその通り。登場人物たちが抱える、どうしようもない苦しさ、憎しみ、そして愛情。それらが複雑に絡み合い、単純な善悪では割り切れない、深みのある物語を生み出しています。
敵キャラにこそ感情移入してしまう物語
特に、本作のヒロインであり、敵でもあるレゼ。彼女の行動原理を知った時、私たちは彼女をただの”悪”として断罪できなくなります。デンジを想う気持ちと、与えられた使命の間で引き裂かれる彼女の姿は、本当に切なくて、苦しくて、たまりませんでした。
過去作を知っていると、より深まる人間関係
もし可能であれば、TVアニメ版や原作コミックで、デンジを取り巻くキャラクターたちの関係性を知っておくと、より一層この物語を楽しめるはずです。アキやパワーといった仲間たちの、デンジへの想いを感じながら観ることで、この『レゼ篇』の切なさはさらに倍増します。
ただのアクションじゃない。心をえぐるダークな純愛物語
ド派手なアクションシーンは、ぜひ映画館の大きなスクリーンで堪能してください。しかし、この映画の本質は、そこだけではありません。純粋な少年が出会った、あまりにも過酷で、美しい恋の物語。そのどうしようもない切なさに、あなたもきっと心を奪われるはずです。