チーム 名画座
2024/11/20 23:42
昭和・平成シネマ画報 「エクソシスト」「ローズマリーの赤ちゃん」
『エクソシスト』(1973)
社会現象まで巻き起こしたオカルト映画の代表的作品! 日本での公開は、もちろん夏でした。夏休みを迎えた学生を始めとして、映画館に詰めかけた老若男女の熱気たるや、凄まじいばかりでしたね! 「映画」が最高にパワフルだった時代の象徴的風景でもありました。ある日、悪魔に取り憑かれてしまった12歳の少女をめぐる驚愕のストーリー。この世の者とは思えない邪悪な風貌と、地獄の底から響き渡るような怖しい声になってしまった娘。医者にも見放されて心底困り果てた母は、神父に″悪魔払い″を依頼する。2人の神父による悪魔との壮絶な死闘が幕を開ける。その筆舌に尽くしがたい地獄絵に、観客は目を覆い、身を震わせ、失禁寸前にまで追い詰められました(笑)。
『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)
ニューヨークに引っ越してきた若夫婦。夫は売れない役者。度が過ぎるほど世話を焼いてくれる隣人の老夫婦と、何故かそれを積極的に受け入れる夫。ある晩、妻は悪魔に犯される夢を見る。翌朝には体中に無数の傷跡が。そして、ほどなく妻は妊娠。やがて、かかりつけの産婦人科医を勝手に変えられ、親身になってくれていた妻の友人は謎の死を遂げるのだった。気がつけば、周囲は不気味なほどに連携している。夫も含め、周りの連中は、さまざまな理由から悪魔に心を売り渡した″悪魔崇拝者″なのでは⁉ この子の父親は何者⁉ これは妊娠による情緒不安か、はたまた妄想か⁉ 透けるような青白い表情で、大きなお腹で逃げ惑うミア・ファローが哀しくて怖い。そして・・・産まれた。
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投稿を表示白い息
『エクソシスト』のイラストに、神父様の吐いたであろう白い息が描かれておりますが、
すばらしい
僕が『エクソシスト』という映画で一番印象に残っているのは、母 エレン・バースティンの吐く白い息なのでございます 青色吐息という言葉がありますが、追い詰められた人間を表現した演出だったのではないかと思うのであります
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投稿を表示この2作のどちらが怖かったかというのは難しいですが、キリスト教徒にとってはどちらも怖かったと思いますね。
『エクソシスト』ではメリン神父(マックス・フォン・シドー)と悪魔がとり憑いたリーガン(リンダ・ブレア)との対決がすさまじかったですし、メリン神父がああいうことになったというのは悪魔が勝利したと感じる観客も多かったのではないかと思います。
一方、『ローズマリーの赤ちゃん』ではじわじわと不安を醸成していってラストのミア・ファローの決定が怖かったと思います。こちらは確実に悪魔が勝利した構図でしたから。夫を演じたジョン・カサベテスも私の好きな俳優さんです。監督に回った『グロリア』は劇場で観ましたが夫人のジーナ・ローランズの姐ごっぷりに痺れました。
で、我々、日本人はやっぱり絵面で怖い『エクソシスト』が強く印象に残ったのではないかと思います。どちらかというとキリスト教徒はより身近な話として非キリスト教徒はホラーとして受け取ったのではないでしょうか。
最後に余談ですが、『エクソシスト』のメリン神父役のマックス・フォン・シドーはなで肩で優男に見えたので特殊メイクで肩をいからせたということを以前に読んだことがあります。彼はスェーデン時代に『第七の封印』で死神とチェスをした人ですから悪魔と対決するエクソシスト役にぴったりだと思います。
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