まずはここから!初心者でも楽しめるオススメ韓国映画ーアクション編ー
こんにちは!コラムニストのtakaeです🍿
みなさんは韓国映画にどんなイメージを持っていますか?
『パラサイト 半地下の家族』のアカデミー賞受賞以降、世界を席巻する韓国映画や韓国ドラマ。「韓流ブーム」の頃は泣けるラブロマンスやラブコメのイメージが強かったと思いますが、特に韓国映画では迫力のあるアクションものや血生臭いバイオレンス、史実に基づく作品や社会派エンタメ作品、人間の心理を描き出すヒューマンドラマなど、幅広いジャンルの質の高い作品が数多く製作されています。
ただ、普段あまり韓国映画を観ない方にとってはたくさんの作品の中からどの作品を選んだら良いか迷われるのではないでしょうか?そこで今回のコラムでは、韓国映画初心者でも気軽に楽しめるオススメ作品をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは<アクション編>の2作品。タイプは異なりますが、共に警察が舞台となっている作品です。
『ミッドナイト・ランナー(2018)』
▪あらすじ
警察大学に入学した感情先行型の行動派ギジュン(パク・ソジュン)と理論重視の知性派ヒヨル(カン・ハヌル)。休暇で街に出た2人は偶然女性が拉致される現場を目撃し、警察に通報する。だが、証拠不十分で捜査がなかなか進まないことにしびれを切らせた彼らは2人だけで独自の捜査を始める…。
▪見どころ・オススメポイント💡
日本テレビ系列ドラマ「未満警察」の原作でもあるこの作品。主演を務めるのはドラマ「梨泰院クラス」の大ヒットで一躍有名となったパク・ソジュンと実力派のカン・ハヌルです。
一番の見どころは、この2人の息の合ったセリフの掛け合いや絶妙なバディ感!まるでコントを見ているかのような掛け合いに思わず笑ってしまいます。
この2人、こんなにカッコいいのに全然カッコよくないんです(笑) すれてなくて純朴で真っすぐ。田舎者丸出しで不器用で、でも気持ちだけは熱い。カッコつけずになりふり構わず事件解決に向けてがむしゃらに突き進む···そんな彼らのことを誰もが好きになり、応援したくなってしまいます。
そして彼らは警察学校で学ぶいわゆる「警官の卵」。
この作品のもうひとつの面白さは、主人公の2人が警察官でないというところにあります。彼らも最初は警官という仕事にそこまでの情熱を感じていませんでした。ただ、拉致事件を偶然目撃してから、拉致された少女を絶対に自分たちで助けるんだという強い気持ちに突き動かされていきます。
彼らが頼れるのはこれまで大学の授業で習ってきたわずかな知識と事件解決への情熱、そしてバディへの信頼のみ。警察官でないがゆえに様々な困難が目の前に立ちはだかりますが、そこは現場経験ゼロの彼らならではの思い切りの良さと気持ちの強さでカバー。がむしゃらに進む彼らの姿にハラハラさせられつつも、人一倍熱く絶対に諦めない姿に観ているこちらまで胸が熱くなります。
そして、コミカルな中にも韓国の社会問題をしっかり盛り込んでいることでストーリーが引き締まる。 少女誘拐に隠された闇の部分は比較的重めですが、これらのシーンが入ることによりメリハリのある内容に仕上がっています。
後半は、この闇組織に真っ向から立ち向かう彼らの迫力のあるアクションにも注目!決して強いわけではありませんが、やられてもやられても諦めずに何度でも立ち上がる。彼らのそんな姿を見ていると、手に汗握りながら思わず前のめりで応援したくなってしまいます。
トレーニングシーンで披露したパク・ソジュンとカン・ハヌルの鍛え抜かれた見事な肉体美も見どころのひとつです。
きっと主人公の2人と同じ学生さんやまだ社会に出て間もない方々は、彼らのように未熟でありながらも情熱を持って困難を乗り越えていく姿に勇気をもらえる。そして、彼らを教える警察学校の教官のように既に社会に出てある程度長く仕事をしている方々は、主人公の2人を見てまだ新人だった頃の熱く希望を抱いていた自分を思い出す。
そんな、幅広い世代で楽しめる凸凹コンビによる痛快アクション・エンターテイメント!果たして2人は少女を救い出せるのか?!韓国映画を初めて観る方にもオススメできる、笑いありアクションありの痛快で爽快な作品。是非お楽しみください!
レンタルはこちら → 『ミッドナイト・ランナー』
『ベテラン(2015)』
▪あらすじ
曲者揃いの広域捜査隊所属の武闘派ベテラン刑事ソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)。あるパーティで財閥3世のチョ・テオ(ユ・アイン)と出会い、彼に犯罪の匂いを嗅ぎ取ったドチョルは‘‘罪は犯すな”と警告するが、まもなくテオの同族会社で社員が遺書を残し飛び降り自殺を図る。この自殺の裏にはテオが絡んでいると疑うドチョルと彼のチームは捜査を開始するが、相手は韓国政府にさえ影響力のある大財閥。警察上層部からの圧力で捜査は打ち切りを迫られる。しかし、ドチョルの執念にチームは一丸となり事件の核心に迫っていく…。
▪見どころ・オススメポイント💡
勧善懲悪!庶民派熱血刑事が特権階級にあぐらをかく財閥ボンボンをぶちのめす!
韓国映画やドラマでは大企業や財閥の腐敗っぷりがよく描かれていますが、それは映画の中だけでなく実際にニュースになることもしばしば。そんな極悪非道な大財閥のボンボンを、人情に厚い庶民派熱血刑事が徹底的に追い詰めぶちのめすという痛快なストーリーが魅力の今作。
この熱血刑事を演じているのが韓国の「ベテラン」俳優ファン・ジョンミン。筆者も大好きな俳優の1人で、「ファン・ジョンミンが出ている作品に外れなし」という持論を持っているほどです。ヤクザの食えない兄貴やサイコな悪徳市長、北朝鮮に潜入するスパイ…などなど何をやらせてもはまる演技派ですが、今回のどんな悪事も見逃さない正義感あふれる熱い刑事役も最高!こんな兄貴にならどこまでもついて行く…そんな風に思ってしまうほど魅力的なキャラクターです。
そして、彼と共に執念の捜査を続けるチームのメンバーがまた最高!実は韓国映画の中に出てくる警察、全くもって使えないというのが定番なのですが、今回は詰めが甘いと見せかけて抜群のチームワークを発揮。この抜けているようでやる時はやるというところも胸熱ポイントのひとつだと言えます。
さらに今回、悪役で極悪非道の財閥御曹司を演じたユ・アイン。演技だとわかっていても思わず画面に向かって悪態をつきたくなってしまう程の胸クソっぷりで、観ているこちらが本気で嫌いになってしまいそうなくらい素晴らしい演技でした。
またまた筆者の持論ですが、「悪役が悪ければ悪いほど作品は面白くなる」…そういう意味では、ユ・アインのこの演技があったからこそ正義が悪を倒す時の爽快感が増し、作品の面白さも一段上がったと言えるのではないでしょうか。
さらに、韓国映画お得意のアクションシーンも満載!熱血刑事はその戦い方も泥臭く、ほぼ殴り合いの喧嘩。今回は観ていてかなり痛そうなシーンも入っていますが、その大迫力の戦いは見応え十分。何度倒されても起き上がるドチョルの姿、そしてラストの決着のつけ方に胸が熱くなること間違いなしです。
先ほど紹介した「ミッドナイト・ランナー」に比べるとバイオレンスシーンは多いものの、韓国映画初心者の方でも比較的見やすい内容。あまり怖がらずに是非トライしてみてください。
ストーリーは単純明快。
勧善懲悪、悪い奴は許さない!痛快なアクションに人情、コメディを織り交ぜたド直球のエンターテイメント作品。
財閥の腐敗っぷりは実話ベースだと言われても信じてしまいそうになりますが、しっかりエンタメに仕上げているところがまた凄い。
ラストにはあの大物俳優もサプライズ出演する今作、是非楽しんでください!
レンタルはこちら → 『ベテラン』
いかがでしたでしょうか?
今回は韓国映画初心者でも楽しめる作品として<アクション編>をご紹介しました。韓国映画には他にも面白い作品がたくさん!また機会があればご紹介したいと思います。
そして次回、アクション編に続き<ラブストーリー・ドラマ編>をお送りする予定です。そちらも是非楽しみにしていてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
SNSでも映画のレビューを書いています。良かったら遊びにきてください♩
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示早速読ませてもらいましたー!やっぱりたかえさんの文章すごく丁寧で好きです♡これからもこちらにお邪魔します!
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示