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かこ
2024/05/25 23:19

熊が好きな物は…

もうすぐ5月も終わり、梅雨入りの季節。
まだまだスッキリしない日々が続くかもしれませんね。

今回はそんなスッキリしない日々を吹き飛ばすような映画を紹介したいと思います。
わたしには珍しくコメディホラーです。
 

『コカイン・ベア』

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(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS

監督/エリザベス・バンクス
主演/ケリー・ラッセル
レイ・リオッタ
オシェア・ジャクソン・Jr
マーゴ・マーティンデイル

ーあらすじー
1985年、セスナ機でコカインを運んでいた運び屋が、アメリカ・ジョージア州の森にコカインを投下したあと、機体から落下して死んでしまう。麻薬王のシドは手下のダヴィードにコカインの回収を命じる。一方、13歳のディーディーは森へ絵を描きに行くが、コカインを食べて凶暴化したクマに襲われてしまう。

 


まずは個性豊かな登場人物の紹介から

◆ 一人娘の母親サリ
一人娘ディーディーの母親で仕事は看護師をしている。派手なピンク色のジャンプスーツが印象的な活発な女性。ディーディーが内緒で森に入った為に大きなトラブルに発展するが、その時も子供たちへの鋭い観察力は怠らない。

(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS


◆ 同級生の二人組
絵を描くことが大好きなディーディー(写真左)と友達ヘンリー。ブラッド山の滝を描くため学校をサボり、多忙な母親には内緒で森へ入る。そこで大量のコカインを見つけ、コカインを食べた熊に遭遇してしまう。

(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS


◆ 麻薬王シド
行方不明のコカインと、妻を亡くし悲しみから立ち直れない息子のことで頭を悩ます麻薬王。コカイン回収の為なら手段を選ばない冷酷無比な男で、警察はもちろん、熊との真向勝負にも挑む。(シド役のレイ・リオッタは2022年に急死、本作が遺作となった)

(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS


◆ コカイン回収役
シドの息子エディと(中央)シドが最も信頼するダヴィード(写真左)二人は親友同士。エディは裏社会から足を洗っているが、父親のシドから自分のケアを頼まれたダヴィードと共にコカインを回収することになる。のちにシドと対立関係になる

(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS


◆ 引退間近の刑事ボブ
報道されたコカインのニュース。シドの物だと察知し、長年に渡る因縁に決着をつけるために一人で森へ入る。そしてコカインの回収とシドの逮捕に意欲を燃やす。ペットのマルチーズを溺愛している。ボブには部下の女性リーバが居るが、訳ありだった。

(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS


◆ 森林公園のレンジャー
赤いネイルでおしゃれを楽しむリズと(上)、リズが思いを寄せる同僚のピーター。普段のリズは客にも冷たいが、ピーターだけには優しい表情を見せる。しかし事件が起きればレンジャーとして頼もしい一面も!なぜか憎めない女性。

(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS
(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS


◆ レンジャーを助けにくる救急隊
連絡を受け森林公園の事務所に駆けつけたトム(上)とベス。すでに現場は血の海、そして中にはまだ熊がいた。怪我をしているリズを救急車に乗せて熊から逃げるが、なんと扉を開けたまま走り出してしまう。救急車の中は大惨事に!

(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS
(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS


◆ コカイン回収に加わる不良
コカインを見つけ、とある場所に隠した不良キッド(写真左)。次におもしろ半分で彼が襲ったのは運悪く、そのコカインを探していた麻薬王の一味ダヴィードだった(写真右)。これがきっかけでコカイン回収を手伝うことになり、彼らと友情も芽生える。

(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS


◆ こちらも登場人物?コカインベア
猫にマタタビとはよく言うが、熊にコカインの言葉がピッタリ!コカインを食べてハイになり、浴びて恍惚状態になり、それだけならまだいいが終いには人間を襲う!絶対に森で会いたくない。二匹の子熊をもつ母熊。

(c)2022 UNIVERSAL STUDIOS


ここ最近、熊に遭遇したというニュースをよく見かけるが実際に自分がその立場になったら、逃げ切れる自信は全くない。神様どうかお願いします‼︎ と心の中で願うしか出来ないような気がする。
 

本作は、麻薬密輸人が捨てた大量のコカインを熊が食べた…という実話に着想を得て、コカインでハイになった熊が次々に人間を襲う、ハラハラドキドキのパニック群像劇だ。
そして意外にも、何度観ても笑えるコメディ要素満載だ!
 

まず熊も含めて登場人物の個性が強い。
今まで何の接点もなかった麻薬王一味、子どもたちと母親、刑事、森林公園レンジャー、不良少年たちが偶然コカインベア生息地の森に居合わせる。
森に来た目的はそれぞれ違うが、命が掛かっているので目的を果たそうと皆必死だ。そこに人間の事情なんて全くわからないコカインベアがいちいち絡んでくるのだから、これほど厄介なことはない。
 

早く森から脱出すればいいものを、熊がいるとわかっていてギリギリまで内容のない会話をしたり、逃げたと思ったら扉を閉め忘れていたり、明らかにハイな熊に対し、大丈夫よと言って写真を撮りだす。極め付けは探していた娘のそばにはコカインベアの子熊が居るという設定、映画とわかっていてもイライラする笑!
でもその演出が物語を面白くしているのだ。
 

凶暴化したコカインベアは人間を襲い、その後がグロテスク!痛さが伝わってくる。
具体的なシーンの説明はここでは控えるが、
その中に時々ブラックジョークを挟んでくるのだから不謹慎だが笑ってしまう。
 

物語は親子パート、コカイン回収パート、麻薬王を追う刑事パートと群像劇で描かれ、最後に子熊のそばで一同会するシーンになる。
何もそこで新たな展開を繰り広げなくても⁈と思うが、それぞれの思惑がぶつかり合ったら止まらない!コカインベアのように皆ハイだ。
子熊がいるということは、どういうことを意味するのか?ほとんどの人が見当が付くだろう。


監督は「スパイダーマン」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」などに出演し、
「ピッチ・パーフェクト2」でも監督を務めたエリザベス・バンクス。グロテスクなシーンが多いなかファッションが可愛いのは女性監督ならではの視点だ。それに豪華なスタッフ達が真面目に『コカイン・ベア』を撮影したという点にグッとくる。
 

本作の主役はケリー・ラッセルやレイ・リオッタだが、唯一コカインにブレることがなかった熊に、豪華主役たちが食われた感は否めない。
友情、裏切り、親子愛といった人間らしい物語のすぐ側で熊がコカインでハイになる。
そんなあり得ない物語で非日常を体験してみてるのはいかがだろうか。
きっと憂鬱な5月も、これから始まる梅雨も乗り切れるはずだ⁈⁈
 

読んで頂きありがとうございました🐻🤍
 

 


 

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