断らない救急、その先にあるものとは
医療の枠にとらわれない
社会の縮図がここにある
監督:足立 拓朗
製作・配給:東海テレビ
時間:95分
医療ドキュメンタリー映画
今回は東海テレビが製作した、ドキュメンタリー映画。救急救命医療の現場に密着しています。名古屋のみなさんは、よくご存知の病院なんですかね?よくドラマでも聞く、救急救命センター、いわゆる【ER】ってやつ。しかも舞台となってる「エキサイカイ病院」は古くは船着場にあった病院で、その後は町工場が立ち並ぶ土地柄もあり、事故や機械に挟まったりして、急を要する患者さんが運ばれて来る病院となっていったそうです。
断らない救急
しかも、当時から救急車の要請を『断らない』をモットーにしていて、正に最後の砦として存在している。蜂矢医師(36歳)を中心に、日常的に続く殺人的なスケジュールの中、コロナの第5.6波も映し出していた。彼はとてもバイタリティに溢れた、人間味のある若者だった。工学部3年を中退してから、医学部へ入り直した変わり種。休みの日は、マリンスポーツをして真っ黒に日焼けしている。去年はDMAT(災害派遣チーム)の資格もとる行動力の塊のような人。何故、専門医ではなく、救急の医師になったのか?その質問に『何でも診られるから』と答える。しかし興味深いのがその後の『この何でもは年齢と病気の何でもだと思っていたけど、世の中の何でもだったんだよ』という言葉だ。
医療現場から世の中の全てを垣間る
認知症から老衰になった患者に納得しない、介護の問題。自死を選んだ人の心の問題。海外労働者、ホームレス、それ以外の支払いを拒む貧困問題。
これは、社会の縮図だ。
作品の中でも様々な患者さんが来る。その背景は誰一人として同じではない。それこそ土地柄、作業中の事故で太ももに釘が刺さってる人や、言葉が通じない外国人労働者。そうかと思えば、鼻にどんぐり入れちゃった男の子も来る。とても寒い日に来た腹痛のホームレス。もちろんお財布なんか持ってない。朝まで暖まりたかったんだなって事は、医師でなくともわかる事だった。またどこの業界も、中々ワンチームになれないもの。ERは断らないのモットー通りに受け入れるけど、専門医達は考えが違っている。だから、振り分けるだけと思われ、更には専門医より下に見られている。現に「そっちは振り分ける側じゃん、こっちは振り分けられてる」と露骨に押し付けて来ないで、と言わんばかり。
救急は研修医からも中々選んでもらえない、不人気現場。研修医の櫻井くんが医師を目指した理由が、医療ドラマの「コードブルー」や「医龍」を観てカッコよかったから。それを聞いたら普通の子なんだなって感じで何だか微笑ましい。
そんなエキサイカイ病院は昨年、救急出身院長が長い歴史で初めて誕生したそうなので、是非ともこの最後の砦が無くならないように、頑張ってほしい。
なんと!この声が届いた!!
この映画の感想を投稿したのをキッカケに、実は舞台になったエキサイカイ病院の広報部の方から連絡がありました。しかも、この投稿を病院の掲示板で紹介したいというではありませんか!こんな事初めてだったのでとっても驚きました。そして何より嬉しかったぁ。
こうして、院内の掲示板に私の投稿が貼り出されています。しかも投稿の際、フォロワーさんからのコメントのやり取りも読んでいただけたようで『素敵な映画ファンが集う場を築かれてますね』との言葉まで!私のエールが映画の主人公達にも届いた事に非常に感動しました。
映画を通して知る事の大切さを改めて感じる良作ドキュメンタリー映画でした。1人でも多くの方に届くといいなぁと思ってます。
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投稿を表示工学部から医学部に編入してまでこういう人助けをしたくなった彼にはなんてお礼を言ったらいいか👏自分も病気を抱えてる身だから最後の砦と言われてる彼らを応援していきたいですね✨前にも言ったけど地元代表として素晴らしいpostを書いてくれたじゅんちゃんには感謝だよ👏ホントにありがとう🥹
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投稿を表示素晴らしい👏👏👏👏
レビュー書いてて良かったって思えるよね!!なんだか私も嬉しいよ🥹
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