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2023/04/23 22:49

「ハロウィン THE END」に合わせて、ハロウィンシリーズ全紹介

2023年4月14日に公開された「ハロウィン THE END」は、「ハロウィン」(2018)、「ハロウィン KILLS」(2021)に続く続編で、3部作の完結編に当たります。


そして更に、2018年に公開された「ハロウィン」には、1978年公開のジョン・カーペンター監督作「ハロウィン」という先行作品があるのですが。
2018年版は1978年版のリメイクではなく、リブートでもなく、同じ登場人物の40年後を描くストレートな続編になっています。

…と、この時点で既にややこしい!ですよね。


壮大な…というか、訳のわからないカオスのようになっている映画「ハロウィン」の世界を、わかりやすく整理してみたいと思います。
季節外れですいません!「ハロウィン THE END」の日本公開時期を決めた人に言ってください!)

 

「ハロウィン」(1978)

ジョン・カーペンター監督の「ダーク・スター」「要塞警察」に続く第3作で、低予算でもっとも多くの稼ぎをあげたと言われる伝説的な大ヒット作品です。
マスクを被った殺人鬼が、ティーンエイジャーの男女を次々と殺戮するというシンプルなシチュエーションは、その後続々と続くフォロワーを生むことになりました。
マイケルに追い回される「ファイナル・ガール」ローリーを演じたジェイミー・リー・カーティスは、「スクリーミング・クイーン」の称号で呼ばれることになります。

 

さすがジョン・カーペンターだけあって、シンプルでありながらとても見所の多い映画になっています。
冒頭の「犯人目線の長回し」など、記憶に残る独創的な視点がたっぷり。
残酷なシーンは実際のところほとんどないのだけど、絶妙なタイミングと演出で怖がらせてくれる作品です。

 

「ハロウィン」は大ヒットしたので、当然のように続編がどんどん作られていきます。
非常に多くの続編やリブート作があるのですが、それはとりあえずさておいて。
今回の「ハロウィンTHE END」につながるのは2018年の「ハロウィン」になります。

 

「ハロウィン」(2018)

(c)2018 UNIVERSAL STUDIOS

デヴィッド・ゴードン・グリーン監督による、今回の3部作の1作目。
「2」以降のすべての作品をなかったことにして、「ハロウィン」(1978)からの直接の続編です。
 

悲鳴をあげて逃げ回るだけだったローリーは40年を経て、子も孫もある偏屈なおばあさんになっていて。
マイケル・マイヤーズがまたやって来ることを予期して、武装し、家を要塞化して、対決に備えてる。
「ターミネーター2」や「エイリアン2」のような、前作をふまえた「バトルもの」になっていて。1作目とはまたタイプの違った、面白い映画になっていました。

 

それだけに、なんで1作目と同じタイトルにしちゃったのかなあ…というのが悔やまれます。リメイクと誤解しますよね。
検索でもいろいろ混じってしまって、ややこしいんですよね。

 

「ハロウィン KILLS」(2021)

(c)UNIVERSAL STUDIOS

3部作の2作目。前作ラストの直後から始まる、直接的な続編になっています。
ローリーとマイケルの戦いはハドンフィールド全体に拡大し、マイケルも不死身のモンスターみたいになってきて、全体にエスカレートしてる作品です。
(その分やや散漫になってる…という感はあります)

 

この2作を受けて、今回の「ハロウィン THE END」となります。
40年後のローリーを描く3部作は、これで完結。…ってまあ、この手の映画で完結は信用できないことが多いですが。
「ハロウィンKILLS」のエスカレートぶりから予想する内容とはかなり違う、意外性のある映画になっていました。ぜひ映画館で確かめてみてください。

 

というわけで、「ハロウィン THE END」を楽しむためには、上記3本の映画を観れば完璧です。

(一応、何も観てなくても、わかるような作りにはなってます)


……が、1978年と2018年の間には、今回「なかったこと」にされた膨大な続編・リブート作が存在しています。

 

「ハロウィンII(ブギーマン)」(1981)(TSUTAYAさんないみたいです)
第1作の主人公、ドナルド・プレザンスのルーミスとジェイミー・リー・カーティスのローリーが続けて出ています。
前作ラストで姿を消したマイケルに、ここで決着がつけられることになります。

「ハロウィン3」(1983)

これは全然別のストーリーで、マイケル・マイヤーズが出てこない番外編。
マンネリを回避して「ハロウィンに関わるホラー映画のシリーズ」を意図したようですが、興行的に失敗。以降は、不死身の殺人鬼マイケル・マイヤーズが活躍するシリーズに戻ることになります。

「ハロウィン4ブギーマン復活」(1988)
「ハロウィン5ブギーマン逆襲」(1989)
「ハロウィン6最後の戦い」(1995)(TSUTAYAさんないみたいです)

この3作は「2」に続くストーリーで、ドナルド・プレザンスのルーミスと、マイケル・マイヤーズの戦いが描かれます。
ローリーは死んだことになっていて、出ていません。

「ハロウィンH20」(1998)

「ハロウィン レザレクション」(2002)

20周年記念作として、ジェイミー・リー・カーティスのローリーが復活。
3から6までのシリーズがなかったことにされ、「ハロウィンII」の続編として作られています。

「ハロウィン」(2007)

「ハロウィンII」(2009)

ロブ・ゾンビ監督による1作目のリメイクと、その続編。
ローリーが出てるけど、ジェイミー・リー・カーティスとは別の人。


…と、こうして振り返ってみると、それまでの流れをなかったことにする仕切り直しも既に何度か繰り返していて。
「ハロウィン」というタイトルの映画だけで3本もあるんですね。

 

こんな感じなので、いずれまた別の「ハロウィン」が作られるのは確実…だと思いますが。
今回の3部作はどれもなかなか面白いので、この機会に観てみてはいかがでしょう。

全部観るのは…根性ある人はどうぞ!

 

「ハロウィンTHE END」のネタバレ感想はブログで公開しています。よろしかったらどうぞ。

 

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