こんにちは☺︎映画・カフェ巡り好きの看護師おしずです！

看護師ならではの視点で、映画を語ります♪

けれども堅苦しくなく、
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3/22公開の『４月になれば彼女は』。東宝さんからご招待いただき、一足早く鑑賞させていただきました！

この物語は、大学時代から婚約期間という１０年間のもの。初恋に近しい淡い気持ちや、恋愛に対する憧れから安心感や尊さを感じるようになる３０代までの気持ちの変化を描いている。これはさまざまな恋愛経験を重ねてきた３０代４０代にグッと響くだろう。ノスタルジックな気持ちになったり、切なく苦しくなったり、後悔の念が押し寄せてきたり…自分の感情の引き出したら一気に恋愛感情が総出で放出された感じ。

元カノから届く手紙、突然消えた婚約者…サスペンスかな？と思いきやとんでもない！究極のラブストーリーだった。

二つの謎がリンクして解けるとき、今まで感じたことのない苦しくも温かく救われる感情に襲われる。泣き過ぎて嗚咽が止まらなかった…。

恋愛ってなくても生きていけるけれども、人を愛したり愛される喜びを感じられる人間に備わった本能なんだと思う。監督が登壇トークにて、「その時代時代で恋愛観が変わるけれども、本質的なものは変わらない。」と言っていた。

求めれば求めるほど離れていく。必死になればなるほどうまくいかない。消化できないままの思いを抱え、時は残酷にも刻々と過ぎていく。先に進むには、過去の思いが整理できてないんだよ。だから先に進むのが怖い。大切な人もないがしろにしてしまっている。過去を整理して消化していくのは自分次第。自分と向き合ってこそ、こころから人を愛し、大切にしていける。

大学時代から結婚するまでの物語であるが、本当に自分の経験と重なり合うことばかりで…。

大学時代の彼氏との海外旅行計画。親に反対され結局行けなかった思い出。親のことも大切だけど、彼も大切。その折り合いが自分の中で着けられず、結局行けなかった。（行かなかった）大学生なんてまだまだ子どもで自分で判断が難しい年頃。悔しいけれども『行かない』と判断した思いが今もまだ胸に残っている。

そして結婚前。結婚する前の不安に押しつぶされそうな気持ち。今結婚すべきか、気持ちが追いついていくのか、今後も愛していけるのか人生最大の決断を下すのである。なので私は、『結婚〜幸せ〜』というよりも『結婚！覚悟！腹括る！』という方が当てはまっているかな。なんだかね、弥生とフジを見ていたら、2人の温度差やペースの違いが自分の気持ちと重なり合ってしまった…。自分の『今』はこうやって繋がっていっているんだ、と自分を振り返る良いきっかけにもなった。

ここからネタバレ↓

愛し愛されることを避けてきた弥生。愛することと愛されることの本質を知りたかったのだろう。フジに愛されること、求められることはどんな気持ちだか。結婚ってお互いの気持ちのベースが整った上でなされるものだと思っている。だから相手の気持ちがわからないと不安になる。弥生は決して逃げたわけではない。立ち向かっていったんだ。

そろそろ命の灯火が消えつつある春。なんの病気かはわからないけれども、残りの時間が短いことが伺える。最後に『自分と向き合いたかった』のだろう。フジと過ごした幸せだった過去の悲しみや後悔をクリアにしたかったのだろう。本来春はきっとものすごく精神的に強い。しかし、『父親』の存在が大きすぎた。もっともっと春らしく生きさせてあげられたらな…なんて思ってしまった。

愛されることの本質、愛すことの本質。難しく聞こえるけれども、この映画を観たら自分なりの答えが出せるはず。全ての30代40代に贈りたい作品。是非劇場でご覧になってください。

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