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フランス映画

Stella
2025/03/23 00:19

横浜フランス映画祭2025のイベント 「モンテクリスト伯」

◆「モンテクリスト伯(Le Comte de Monte-Cristo)」

  横浜フランス映画祭2025のオープニング上映が「モンテクリスト伯(Le Comte de Monte-Cristo)」だったので、映画上映を先行予約するも、残念ながら当選できなかった。かわって、トークセッションがあるので、そちらに応募したところ当選したので、本日参った。

◆トークセッション「原作を元にした映像化」

 トークセッションの方は、フィガロジャポンが今年35周年ということで企画された様だ。アレキサンドル・デュマの歴史作品「モンテクリスト伯(Le Comte de Monte-Cristo)」を映画化したということでは、原作をもとにした映像化のむつかしさ等がトークの話題となった。登壇者は、共同監督のアレクサンドル・ド・ラ・パトリエール氏とマチュー・デラポルト氏に、エデ役を演じたアナマリア・ヴァルトロメイの3名になる。ちなみに、この女優さんは「あのこと」の主演だったことを後付けで知った。セッションの参加者は、オープニングの映画を観てない人が多かったようだが、逆に、いろいろと裏話を聴いた後で、ゆっくり鑑賞するのもよいかと思った。

筆者が撮影

◆この作品の業績

 日本では公式な上演は秋になるが、既にフランスでは一千万人を動員し世界でも3千万人と、パテ(Pathe)の方がヒットメークをしている。セザール賞も、作品賞、監督賞、そしてピエール・二ネが主演男優賞にノミネートされた。二ネの代表作とされ、記録を更新し続けている。

筆者が撮影
筆者が撮影

◆トークの様子(抜粋)

:歴史ものや文学作品を映画化するのは難しいが、どうだったか?

 デュマの三銃士も制作していたので、問題なかった。三銃士に較べて、歴史的な要素としてはナポレオンの失脚等の事件もあるが、どちらかというとテーマは“愛”なので、三銃士の様に戦争のことを気にする必要はなかった・・。(父であり監督のドニス・ド・ラ・パトリエールも過去にモンテクリスト伯を制作している。)

:撮影はどこで行ったか?

 実際の場所はマルセイユ近くのイフ城なので、夏の間、イフ城のちかくを借りた。珍しく雨が少し降ってくれたので、演出効果があった。(人口雨は高くつく!)


◆アナマリア・ヴァルトロメイと出演作品

 ルーマニア出身の女優。「ヴィオレッタ(My Little Princess)」(2011)でイザベル・ユぺールのロリータ系の娘役を演じた。随分前なので、あまり面影がない。

(C)Les Productions Bagheera, France 2 Cinema, Love Streams agnes b.
(C)Les Productions Bagheera, France 2 Cinema, Love Streams agnes b.

 最近では「5月の花嫁学校(La Bonne Epouse)」(2020)では、しっかり物の生徒を演じた。

(c)2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINEMA - ORANGE STUDIO – UMEDIA
(c)2020 - LES FILMS DU KIOSQUE - FRANCE 3 CINEMA - ORANGE STUDIO – UMEDIA

 特に「あのこと(L‘Evenement)」(2021)は、センセーショナルな作品で、2022年のノーベル文学賞を受賞したことでも注目されるアニー・エルノーの『事件』を映画化し、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞に輝いた衝撃のドラマ。

 なかなか、誰でもできる役柄ではないので、今後の活躍が期待できる。

(c)2021 RECTANGLE PRODUCTIONS FRANCE 3 CINEMA WILD BUNCH SRAB FILM
(c)2021 RECTANGLE PRODUCTIONS FRANCE 3 CINEMA WILD BUNCH SRAB FILM
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1 件の返信 (新着順)
Black Cherry
2025/03/25 09:58

アナマリア・ヴァルトロメイさんの立ち姿、過去作のイメージとわりと違い新鮮ですね👀 Stellaさんご紹介の作品も、みたいものがたくさんです!