横浜フランス映画祭2025のイベント 「モンテクリスト伯」
◆「モンテクリスト伯(Le Comte de Monte-Cristo)」
横浜フランス映画祭2025のオープニング上映が「モンテクリスト伯(Le Comte de Monte-Cristo)」だったので、映画上映を先行予約するも、残念ながら当選できなかった。かわって、トークセッションがあるので、そちらに応募したところ当選したので、本日参った。
◆トークセッション「原作を元にした映像化」
トークセッションの方は、フィガロジャポンが今年35周年ということで企画された様だ。アレキサンドル・デュマの歴史作品「モンテクリスト伯(Le Comte de Monte-Cristo)」を映画化したということでは、原作をもとにした映像化のむつかしさ等がトークの話題となった。登壇者は、共同監督のアレクサンドル・ド・ラ・パトリエール氏とマチュー・デラポルト氏に、エデ役を演じたアナマリア・ヴァルトロメイの3名になる。ちなみに、この女優さんは「あのこと」の主演だったことを後付けで知った。セッションの参加者は、オープニングの映画を観てない人が多かったようだが、逆に、いろいろと裏話を聴いた後で、ゆっくり鑑賞するのもよいかと思った。
◆この作品の業績
日本では公式な上演は秋になるが、既にフランスでは一千万人を動員し世界でも3千万人と、パテ(Pathe)の方がヒットメークをしている。セザール賞も、作品賞、監督賞、そしてピエール・二ネが主演男優賞にノミネートされた。二ネの代表作とされ、記録を更新し続けている。
◆トークの様子(抜粋)
Q:歴史ものや文学作品を映画化するのは難しいが、どうだったか?
デュマの三銃士も制作していたので、問題なかった。三銃士に較べて、歴史的な要素としてはナポレオンの失脚等の事件もあるが、どちらかというとテーマは“愛”なので、三銃士の様に戦争のことを気にする必要はなかった・・。(父であり監督のドニス・ド・ラ・パトリエールも過去にモンテクリスト伯を制作している。)
Q:撮影はどこで行ったか?
実際の場所はマルセイユ近くのイフ城なので、夏の間、イフ城のちかくを借りた。珍しく雨が少し降ってくれたので、演出効果があった。(人口雨は高くつく!)
◆アナマリア・ヴァルトロメイと出演作品
ルーマニア出身の女優。「ヴィオレッタ(My Little Princess)」(2011)でイザベル・ユぺールのロリータ系の娘役を演じた。随分前なので、あまり面影がない。
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最近では「5月の花嫁学校(La Bonne Epouse)」(2020)では、しっかり物の生徒を演じた。
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特に「あのこと(L‘Evenement)」(2021)は、センセーショナルな作品で、2022年のノーベル文学賞を受賞したことでも注目されるアニー・エルノーの『事件』を映画化し、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞に輝いた衝撃のドラマ。
なかなか、誰でもできる役柄ではないので、今後の活躍が期待できる。
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投稿を表示アナマリア・ヴァルトロメイさんの立ち姿、過去作のイメージとわりと違い新鮮ですね👀 Stellaさんご紹介の作品も、みたいものがたくさんです!