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Stella
2024/03/19 13:15

美貌で往年のフランス俳優 ジャン=ユーグ・アングラードの魅力!

ジャン=ユーグ・アングラード(Jean-Hugues Anglade)(1955年7月~) とは?

  10代の頃から音楽に目覚め、バンドを組んでプロ・デビューを目指していたが、75年からパリのコンセルヴァトワールで演劇を学び、78年にプロ・デビュー。映画へは82年に初出演して、翌年の「傷ついた男」でセザール賞の有望若手賞候補となる。以降、「サブウェイ」、「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」、「インド夜想曲」でもノミネートされた。その後「ニキータ」等の話題作にも出演。94年の「王妃マルゴ」でセザールの助演賞に輝いた。96年には「マキシマム・リスク」でアメリカにも進出。翌年には「裸足のトンカ」で監督、脚本にも挑戦している。最近では、「バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー」にも出演しており、息の長い俳優である。

Photo:AFLO

ファンになったきっかけ

 ドラマ、音楽、ファッション関係の映画を中心に鑑賞していたが、これまでは苦手だったジャンル(アクション、戦争もの、サスペンス等)も、幅を広げる意味で遅まきながら鑑賞し始めた。昔は鑑賞の対象にしなかった作品「ニキータ」で、優しい恋人役を演じるジャン=ユーグのさっぱりしたイケメンぶりに興味をもった。その後は、多数の氏の作品を優先して鑑賞する様になった・・・・。

 また、当時のフランス俳優の美貌派を代表する俳優であったことがわかる。引用したムックは1993年版のもの。 

ムック(1993)を筆者が撮影

●最近の作品から

■「バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(Super-Heros Malgre Lui) 」(2021)

 フィリップ・ラショーが監督・主演を務めて贈る痛快パロディ・ヒーロー・アクション。ハリウッドのアメコミ・ヒーロー映画をモチーフに、記憶をなくして自分をスーパーヒーローだと思い込んでしまった売れない俳優が大騒動を繰り広げるさまを、パロディと下ネタ満載に描き出す。共演はジュリアン・アルッティ、タレク・ブダリ、エロディ・フォンタン。ジャン=ユーグは警察署長の父の役を演じている。

■「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(Le Grand Bain)」(2018)

 若手俳優のジル・ルルーシュ監督作品で、マチュー・アマルリックは主演、ジャン=ユーグ以外では、ギヨーム・カネ 、ブノワ・ポールヴールド等が共演している。

 スウェーデンに実在する男子シンクロナイズドスイミング・チームがモデルで、フランスで大ヒットした映画。中年の危機を迎えた8人の負け組おじさんたちが、シンクロナイズドスイミングで世界を目指すことで自信を取り戻す姿を描く。うつ病を患い、会社を退職して引きこもり生活となり、家族からも冷たい視線を浴びる主役のベルトランは、ある日、地元の公営プールで“男子シンクロナイズドスイミング”のメンバー募集を目にしチームに参加する。ジャン=ユーグは、ミュージシャンになる夢が捨てきれないシモン役で出演している。

 

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●過去の作品から

■「とまどい(Nelly & Monsieur Arnaud)」(1995)

 クロード・ソーテ監督の作品で、エマニュエル・ベアール(ネリー)やミシェル・セロー(アルノ―)が出演する大人の恋愛映画。失業中の夫を抱え働きづめの毎日を送っていた25才のネリーは、ある日カフェで初老の紳士アルノーと知り合う。会ったばかりの彼女に即座に資金提供を申し出ると同時に、彼が執筆中の自伝のタイピストとして働くことを提案した。やがて2人は仕事を進めていく内に、年齢差にもかかわらず惹かれ合っていく。初老の男と、若く美しい女性が繰り広げる恋愛劇。ヴァンサン(ジャン=ユーグ)はネリーと少し付き合ったが、直ぐに別れた。

「とまどい」のパンフレットを筆者が撮影

 ■「王妃マルゴ(La Reine Margot) 」(1994)

 宗教革命に揺れる動乱の16世紀フランスの宮廷を舞台に、イザベル・アジャーニが、愛に生きた女(王妃マルゴ)を演じた一大ラブ・ロマンス。原作はアレキサンドル・デュマの同名小説。ジャン=ユーグは、王妃の兄フランス王シャルル9世を演じセザール賞最優秀助演男優賞を受賞している。

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■「ニキータ(Nikita)」(1990)

 リュック・ベッソン監督作品。ニキータはアンヌ・パリローが演じる。政府の秘密工作員に仕立てられた不良少女、“MY FAIR LADY”ならぬ“MY FEAR LADY”ニキータを描いたスタイリッシュでパワフルな女性アクション映画。死刑宣告を受けた主人公が選択の余地無く組織に入り、訓練を積み重ねていく。スーパーで働くジャン=ユーグは、ニキータを優しく包む恋人役を演じる。

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Photo:AFLO

■「インド夜想曲(Nocturne Indien) 」(1988)

 アラン・コルノー監督作品の、数少ない主演作品である。

友人の行方を捜してインドへとやって来たロシニョルは、そこで彼が病気にかかっていた事や、神智学協会とかかわりのあった事を突き止める。そして彼は協会へと赴く。この映画での、主人公の魂の紀行を追って描くという一つのテーマを表現するのに、本作の舞台であるインドという街は非常にマッチしていて興味深さを増している。なんともあやしい街の雰囲気と、主人公の心の揺れ動きが印象的な佳作。音楽は、静かな佇まいのシューベルトの楽曲が使用されている。

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 ■「ベティ・ブルー/愛と激情の日々(Betty Blue/37-2 Le Matin) 」(1986)

 ジャン=ジャック・ベネックス監督作品。原題の『朝、摂氏37度』は女性が最も妊娠しやすい体温のことを言う。ジャン=ユーグは、海沿いのバンガローで小説を書きながら塗装業をしている青年ゾーグ役で出演する。風来坊のセクシーな少女ベティ・ブルーと同棲し、激しい肉欲に耽る。全般、過激な作品であり、最後のシーンは切ない。

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●●ジャン=ユーグの存在感とアピールポイント

 クラシカルなイケメンのジェラール・フィリップとは違うが、日本などのアジア系の女性に好まれるタイプと思う。あまりインパクトがないので、“気の弱い女性に、やさしく寄り添う男性”役がぴったりで、加えて「インド夜想曲」の様な思考や理屈を好むところも向いている。

 個人的には、没個性だが、初老男性とあえて対比させ、若く理想的な恋人を演じていて、「とまどい」の役が、一番相応しい役かと思う。

 

 

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