2025年に観た映画(7) 「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」

2019年に公開された「アベンジャーズ/エンドゲーム」以降で私が劇場で観賞したマーベル作品はというと、
「ブラック・ウィドウ」(2021)
「ソー:ラブ&サンダー」(2022)
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」(2023)
の3本のみで、この内の下2本は「エンドゲーム」以降のお話。
そして本作も、「エンドゲーム」のラストで初代から盾を受け継いだ2代目の戦いである事を知ってはいたものの、始まった途端に出てくるのは見知らぬ連中ばかり。観賞後、「エンドゲーム」と本作との間に「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」なるシリーズが配信されていた事を知ったのでした。
「鬼滅の刃」の原作もTVシリーズも観ないで劇場版の「無限列車編」を観に行ったようなもんなのか?と思ったりもしましたが、帰宅後よくよく復習してみると、本作においては最重要人物であるサディアス・ロスをはじめ、観賞済みの作品に登場していたうろ覚えのサブ・キャラだらけなのも再認識。インド洋沖の“ティアマット”なる謎のオブジェといい、本作を準備万端な体制で観賞するにはどんだけの復習と予習が必要なのか、もはや私にはよくわからない。
現実世界とは随分と違った形で弱体化している合衆国において、まるでイーサン・ハント@MIシリーズの如き四面楚歌の中で世界平和の為に身を削る2代目キャプテン・アメリカ。スパイ・アクション物としてポリティカル・サスペンスを気取るMIシリーズと、SFヒーロー物にそのエッセンスを盛り込んだ本作。主人公の行動パターンとストーリー展開が似通ってしまうのは自明の理か。ただし、どちらの作品も見応えあって面白い(それが余計に(本当はもっと面白かった筈という)消化不良を感じてしまう!)。敵の悪だくみが物凄く古典的な手口だったりするのに、それを陳腐に感じさせないテンポの良い演出。結構畳み掛けてきます。
少々おちゃらけた主人公を好む私にとって、この2代目は少々真面目過ぎ。ですがトニー・スターク亡き後のMCUの世界において、新たなリーダー争いの本命候補に躍り出る活躍ぶりではありました。
作品を100%楽しむ為にかくも広範囲なヒーロー科目と大量の予習/復習を課すマーベル作品。一体どれだけの観客が付いて行けているのだろうと疑問を感じつつ、その一方でMCUのヒーロー達には
「しっかりついて来いよ、楽しませてやるから♪」
と言われているような頼もしさも感じてしまうのでした。
№7
日付:2025/2/15
タイトル:キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド | CAPTAIN AMERICA: BRAVE NEW WORLD
監督・共同脚本:Julius Onah
劇場名:シネプレックス平塚 screen8
パンフレット:あり(¥990)
評価:5 ←こっち側の問題あり



ルース・バット・セラフやレイラ・テイラーといった女性キャラが良い味出していた

安易にミサイルぶっ放す日本の描かれ方もこの総理もなんかヤダ



<CONTENTS>
・イントロダクション
・キャラクター紹介
・インタビュー アンソニー・マッキー
・インタビュー ダニー・ラミレス(ホアキン・トレス)
・インタビュー カール・ランブリー(イザイア・ブラッドレー)
・インタビュー ティム・ブレイク・ネルソン(サミュエル・スターンズ)
・インタビュー ジャンカルロ・エスポジート(サイドワインダー)
・シラ・ハース(ルース・バット=セラフ)/ゾシャ・ロークモア(レイラ・テイラー)
・インタビュー ハリソン・フォード(サディアス・ロス)
・サム・ウィルソンが切り開く次世代MCUヒーロー 杉山すぴ豊(アメキャラ系ライター)
・インタビュー ジュリアス・オナー監督
・インタビュー ケヴィン・ファイギ(プロデューサー)、ネイト・ムーア(同)、キアナ・F・デヴィッドソン(共同プロデューサー)
・インタビュー マルコム・スペルマン&ダラン・ムッソン(脚本)
・キャラクター分析 サム・ウィルソン
・「ファルコン&ウインター・ソルジャー」解説
・キャラクター分析 サディアス・“サンダーボルト”・ロス
・その他のキャラクター分析
・「キャプテン・アメリカ」という象徴に寄り添って来た男 小池顕久(アメコミ」・ライター)
・クレジット
