香港ノワールの魅力「ザ・ミッション 非情の掟(鎗火)」
裏社会を描いた作品が好きです。
特に「(真っ当でない)その世界でしか生きていけない人たち」が生きる為にもがき、「それでも生きていく」様子が描かれたり、あるいはその業の帳尻を合わせることになる物語に胸を揺さぶられます。
香港ノワールと呼ばれるジャンルがあります。
多くの作品は裏社会の人物が主人公です。
「男たちの挽歌」という作品は有名なのでご存知の方が多いかと思います。
香港ノワールの中で私が特に好きな作品に「ザ・ミッション 非情の掟(原題:鎗火)」があります。
香港のマフィア組織のボスを護衛する為に招集された5人組の物語です。
エキスパートのメンバーたちが各自の能力を活かすいわゆるチームものですが、各メンバーの所作やフォーメーションを組んで行われる銃撃戦のカメラワークがとにかく美しい。
劇伴のテーマ曲はどちらかというと古臭いイメージなのにそれが画面と組み合わさると「カッコいいとはこういうことさ」としか言えなくなります。
そして最初は多少互いに不信感があったメンバーたちが過酷な任務を共に遂行することで生まれた絆が試されるラストには、裏社会ならではの哀切が込められています。
初めて劇場で観た時には衝撃を受けました。
上映最終日だったのでリピートすることはできなかったのですが、後日DVDが発売された時には矢も楯もたまらず買い求めました。
現時点では権利の関係でこの作品を配信しているサービスはなく、私の知る限りではDVDレンタルショップの店頭かTSUTAYA DISCASで借りるしか見られる方法はありません。
ですが是非とも、ご覧になっていただきたい傑作の一本です。
なお、本作の監督であるジョニー・トー(杜琪峯)は、他にも多数の傑作香港ノワールを制作しています。配信で見られるものはあまりないのですが、こちらもTSUTAYA DISCASのラインナップにはありますので「ザ・ミッション 非情の掟(原題:鎗火)」を見てその魅力に撃ち抜かれた方は是非ご覧になってみて下さい。
そうそう、東京近郊の方は池袋にある新文芸坐で7/14-19の間ジョニー・トー特集上映が開催されます。残念ながら「ザ・ミッション 非情の掟」は含まれないのですが、数々の傑作を素晴らしい音響と大画面で鑑賞できる貴重な機会ですので是非。
ちなみに、私は鎗火に感化されて「香港黑社會組織のボスが襲撃され、当主代行となった元殺し屋の妻が護衛チームと共に復讐を企てる」という内容のフルボイスのノベルゲームを作成してしまいました。多数の香港ノワール作品へのオマージュが含まれていますので、興味を持たれた方はどうぞ。
「香港ノワール」というジャンルの布教の為に作った無料ゲームです。
「紅蜘蛛/Red Spider」シリーズ(Youtubeではゲーム画面を収録した動画版もご覧になれます)
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投稿を表示こんにちは😃
記事読ませていただきました!
昔少しだけ香港に住んでいたこともあり、私も香港ノワール好きなジャンルの1つです!
『ザ・ミッション〜』はまだ観たことなかったので、観てみます☺️
ゲームも作成しているとのことで、とても気になるので今度プレイしてみます🤲
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