【蔵出しレビュー】名作映画のオマージュたっぷりなゲームのモブキャラのアドベンチャー&アクション映画『フリー・ガイ』
※7月24日から公開のライアン・レイノルズ&ヒュー・ジャックマンW主演、ショーン・レヴィ監督作品『デッドプール&ウルヴァリン』にあわせて、主演のライアン・レイノルズ&ショーン・レヴィ監督の過去作品のレビューをUPしました。尚、文章は公開当時のものを一部加筆・訂正したものです。
■フリー・ガイ
《作品データ》
『アベンジャーズ』を原案したザック・ペンと『ナイト ミュージアム』シリーズや『リアル・スティール』のショーン・レヴィ監督が手掛けたゲームのモブキャラによるアクション&コメディ映画! 主人公のガイはビデオゲームの中の銀行員のモブキャラだったが、ある時、銀行を襲う強盗がかけてたサングラスをかけると世界が一変し、自分の意志で動くブルーシャツガイに変貌する。
主人公のガイをライアン・レイノルズが演じ、他ジョディ・カマー、ジョー・キーリー、リル・レル・ハウリー、ウトカルシュ・アンブドゥカル、タイカ・ワイティティが出演。
・TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー中!
・配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
・公式HP:https://www.20thcenturystudios.jp/movie/Freeguy.html
《『フリー・ガイ』レビュー》
これまた新型コロナウイルスの影響(※レビュー当時2021年)で大分待たされたライアン・レイノルズ主演映画『フリー・ガイ』。『シュガー・ラッシュ』シリーズのようなゲームキャラの暴走をゲーム内の世界と現実の世界をしっかりと描いたコメディ&アクション映画で、
様々な映画のオマージュやリスペクトも見られる好作品である!
「もしも、ゲームの背景キャラが自由に動いたら?」という大喜利をしっかりと描いている。それはそれまでの背景キャラとしての毎日、ゲームを作る側の現実、変わるきっかけ、変わってからのゲーム内と現実の流れ、と着実にステップアップし、一見無茶な設定をスマートに見せている。
基本的には『シュガー・ラッシュ』シリーズのようなゲームキャラの暴走アドベンチャー&コメディだが、サングラスのくだりに『ゼイリブ』、暴力や犯罪をやりたい放題なゲームキャラとモロトフ・ガールの隠れ家の様子から『時計じかけのオレンジ』など数々のオマージュや『スター・ウォーズ』や『キャプテン・アメリカ』などの大胆な拝借( これもオマージュなんだろうけど)など、映画ファンなら随所で楽しめる作りである。
そもそも退屈なモブキャラの繰り返しの毎日が『恋はデ・ジャブ』に近く、ゲームと現実の繋がりはザック・ペンが原案を手掛けた『ラスト・アクション・ヒーロー』にも通じるものも感じられる。
単にゲームキャラの暴走というだけでなく、退屈な日常からの脱出に当てはめれば主人公のガイに共感が持てる展開である。やや恋愛に寄ってしまった部分が唯一引っかかりがあるが、