2023年9月14日、映画『春画先生』の完成披露上映会にご招待いただいた。場所は新宿ピカデリー1番シアター。内野聖陽、北香那、柄本佑、白川和子、安達祐実に塩田明彦監督と、豪華キャストの舞台挨拶から始まった。

ハリウッドスターとはまた違ったオーラが劇場を埋め尽くす。*邦画をほとんど観てこなかったこともあって、日本人俳優を実際このような形で見るのは初めて。ハリウッドスターには失礼だが、日本人俳優/女優の放つオーラは別格。まちがいなく邦画にハマりそうな予感。*帰国子女ということでお許しを🙇🏻‍♂️

ちなみにプロデューサーの小室直子さん(658Km, 陽子の旅、を含む多くのヒット作をプロデュース)とお会いする機会がありチラシにサインをいただけた！感動🥹

さて、今回はストーリーにはあまり触れず映画のテーマでもある偏愛を考慮し、わたくしタロの偏愛の『映像面/音響』を主とした感想を☝🏻まず気になったのは構図とライティング。撮影監督は誰？？と上映中終始気になり調べたところ『芦澤 明子』さんとのこと。1951年生まれの女性、撮影した作品は数えきれないほどの超ベテラン撮影監督。安定感があるわけだ。

彼女の撮影スタイルなのか監督の好みなのかは定かでないが、観ていて真っ先にスタンリーキューブリックを思い浮かべた。シンメトリー画角が多用され、主役がセンターに置かれた左右対称の構図が目に止まる。なんなら『あれ？この子達、シャイ◯ングで出てきたよね！？』と思うシーンも🫢

そして、ライティング。陰影をうまく使った撮影は奥行き観を増す。陰影をうまく使った撮影は空間に新たな空間を創り、あらゆる感情を掻き立てる。特に安達祐実の登場シーンに注目していただきたい。

また、風景などのエスタブリッシング・ショット(シーンが変わった時に位置関係、時間などを示すもの:家の外観や風景など)がお見事。手前の木、その少し先で会話をする主人公。そしてその奥にたたずむ山々。この明暗/高コントラストはカメラマン泣かせのはず。(通常暗いところは潰れ、明るいところは通常白飛びしてしまう)そんなショットが随所散りばめられ、暗い室内から広々とした開放感まで気持ちよく見せてくれた。こういう撮影技術はプロとして出来て当たり前かもしれないが、できていない作品が多いのが現実。

本作は言うまでもなく多くの春画が登場し、原画に敬意を払った撮影がされている。色彩やコントラスト、繊細さ、見事に映像におさめられている。まるで本物を大画面で観ている錯覚に。ぜひドルビーシアター等、色調整がしっかりしている劇場で観ることをお勧めしたい。#白がキーワード

っと、、褒めてばかりなので(偉そうですみません)強いていうならば、もっともっと俳優たちのアップが見たかった。鳥肌が立つ瞬間や汗が滲み出る瞬間、春画だけに主役たちの火照った肌の温もりをダイレクトに感じたかった。#足の指がキーワード

音についてはちょっとだけ厳し目に。フロントヘビーな音作りで、低音はやや弱め。とある自然現象などもう少し低音やサラウンドチャンネルを使った音作りでもよかっなぁ？とおもいつつ、これ以上やるとホラーになってしまうのでベストバランスだったのかと。一番低音にパンチがあったのは車のドアが閉まるとき。なにか意図的なものがあったのか🤔パチーンの音もよく響き渡ってました😬*これは観てからのお楽しみ

さて、内容について。

海外育ち16年の帰国子女であることからそれなりに過激なものには慣れていると自負していたが(笑)色々な意味でエロスは日本がダントツトップであることを改めて実感させてくれた。日本のエロスは強いんです。ヘンタイという言葉が世界で使われているほどですから。#ヘンタイという言葉は世界共通

そして、1番大事なこと、それは見所が無修正上映という点ではなく無修正であろうがそうでなかろうが日本特有の『春画』の奥深さを学ぶことができるところにある。あくまでも無修正はストーリー運びの助っ人であるということ。

もちろん初の無修正というところもすばらしい。帰国子女が偉そうに言えることではないが、日本のこのような一面を知れて日本人で良かったと感じた瞬間でもあった。

親と一緒に観るのはちょっと気まずい。カップルでも場合によっては気まずい？これは1人で観に行くのが一番集中できるのかと。あと、絶対リピートした方が面白い。

ホームシアターを推しているタロとしては4Kブルーレイ、またはブルーレイが発売されたら家で何度も観たい。そう思えた作品。もちろんメイキング映像などもたくさん入れてほしい。

『春画先生』は10.13金、全国ロードショー！↑クリック　ぜひ、劇場で✨
タロ映画館でした。

タロ⭕️映画館のインスタはこちらから！