私の好きな映画

カニさん バッジ画像
2023/10/15 11:38

stalk の意味 自動詞 1.威張って歩く、闊歩する、大またで歩く 2.獲物を追い詰める

ストーカー (1979)
STALKER
СТАЛКЕР

1979年の映画でしょ だから題名の「ストーカー」って昨今定着したネガな意味のワードじゃなくて
当時は”獲物を追う者”みたいなポジのカッコイイ感じだったと記憶しています

🄫 Mosfilm and Chetvyortoe Tvorcheskoe Obedinenie

監督のタルコフスキーには「惑星ソラリス」で東京の首都高ドラレコ映像を延々と見せられ
気が狂いそうになったのにも拘らず、この題名につられて観てしまいました 

🄫 Mosfilm and Chetvyortoe Tvorcheskoe Obedinenie

ロシアは(と思うけど)寒そうだ
台所と洗面所が一緒になったような部屋のコーナーにストーブみたいなんが、あって炎がチラチラしている
寒いところの生活の知恵かなんか知らんけど ストーブは少し高い位置にある
顔の高さ 昭和の湯沸かし器的な感じ こんなん初めて見た めっちゃ気になる

 

”客”を連れてレンガ造りの迷路を進む 屋内なのに貨物列車が通る ガタンガタン
ゴジラをやっつける時、使うようなでっかい絶縁体を配した設備を積んでる

🄫 Mosfilm and Chetvyortoe Tvorcheskoe Obedinenie

映画の前半では、ロシアの人って、余計なことはしゃべらない人達かもしれないと思ったが
後半は、ガンガンに言い合い

ぬめぬめーとしたパンとかズームインがこの監督の魅力。 BGV(言い方、古い?)として消音で流しっぱにしたい

T型戦車の残骸 ハゲ3人がゾーンと呼ばれる立ち入り禁止地区の”部屋”を求めて注意深く叢を進む
”部屋”は、ひとの願いをかなえるという

モノクロームからカラーへ 光と影から、人肌のぬくもりが感じられるトーンにだんだんとグラデーションしていく映像
ぬめぬめパンとズームに加えて、色までぬめぬめと移ろいゆく

登場人物の顔が(当たり前やけど 人間だもの!)人間味を帯びていく でも、感情移入はできない というかするのが怖い

わんこ と 鷲 or 鷹 
この映画に猛禽類が出てくるのは、覚えていたが 久しぶりに観て ちょっと感じが違った 相変わらず意味は分からんかった

🄫 Mosfilm and Chetvyortoe Tvorcheskoe Obedinenie

クロックを横目で見ながら観はしましたが、そんなに長さは気にならなかった(2時間40分ぐらい) 
ロシアの作品は小説でもなんでも長いとあきらめているので(罪と罰の文庫本とかレンガみたい)
因みに原作は ストルガツキー兄弟 です(兄弟てッ!)
 

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1 件の返信 (新着順)
さっちゃん
2025/03/30 10:24

 さっちゃんです。昔の記事を再訪してコメントを書いております。
 本作はカニさんも言及されている『ソラリス』と併映で観ました。本国の公開からかなり経ってだと思いますが(昔のことなので記憶が曖昧です)北九州でソビエト映画祭だったかがあり、日によって組み合わせが変わるのですが、タルコフスキー監督で2作というのを選択しました。
 強制睡眠装置である『ソラリス』ではホントに少し眠っていたと思います。首都高のドラレコ映像(言いえて妙!)も覚えています。誰かがジョークで「現代の日本は未来のソ連だ」と言ってました。
 『ソラリス』はポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの小説を映像化し、本作はソ連本国のSF作家アルカージィ&ボリス・ストルガツキー兄弟の小説を映像化したものです。これらの情報は映画化された当時、購読していたSFマガジンから得たものです。
 本作の原作小説「路傍のピクニック」も読みましたがラストは”部屋”に辿り着いた主人公が「俺の心の底を覗いてみろ!」と未知の存在に対峙するところで終わってまして、娘が超能力を持っていることをほのめかす映画のラストは原作者はあまり気に入ってないようでした。
 ちなみに「路傍のピクニック」というタイトルの由来は未知の存在が”ゾーン”に現れ去っていった後の奇妙な事象を人間が道端の野原でピクニックをしたあとに残ったお弁当の残りや屑を虫たちが何だか理解できないことになぞらえたものだそうです。
 あと、いくつかタルコフスキー作品を観て気がついたのは監督が水にこだわっているように思えることです。記事のYoutube画像でも色々な作品で水が登場人物の回りによく出てくると思いました。
 何だかとりとめのないコメントになってしまいましたが、今後も気まぐれにお邪魔すると思います。よろしくお願いいたします。


カニさん バッジ画像
2025/03/31 09:21

”お邪魔”、大歓迎ですよ!

原作は「路傍のピクニック」というのですね
映画の感じとぴったりですね
ゾーンに行った人々のピクニックの残骸

そうなんです
タルコフスキーは 水 なんです
ぬめぬめ 色気と呼ぶには、ちょと違うんですが
途轍もなく尊大なものの一部を垣間見ているような
やわらかい”残骸”を見せられているような

「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」ですなぁ~

以上 とりとめなし返しでしたー