イタリア映画も少々 「丘の上の本屋さん(Il Diritto alla Felicita)」
■イタリア映画もちょっと!
あまり多くのイタリア映画は観ていないが、第二次世界大戦後のネオレアリズモ映画には興味がり、古いヴィットリオ・デ・シーカの「自転車泥棒」等が好き。
チラシでも気にはなっていたが、最近ネット配信で「丘の上の本屋さん」(2021)を鑑賞した。あ!レンタルでも借りれます。
■「丘の上の本屋さん(Il Diritto alla Felicita)」(2021年)
「イタリアの最も美しい村」のひとつに数えられるチビテッラ・デル・トロントを舞台に、年齢や国籍の違いを超え、本を通し老人と少年が交流する姿を描いたハートウォーミングストーリー。イタリアの風光明媚な丘陵地帯を見下ろす丘の上にある小さな古書店。店主のリベロはある日、店の外で本を眺めていたブルキナファソの移民の少年エシエンに声を掛ける。好奇心旺盛なエシエンを気に入ったリベロは次々と店の本を貸し与え、エシエンは、リベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾ける。本の感想を語り合ううちに、2人は年齢や国籍を超えた友情を築いていく。タイトルは、幸せの権利というイタリア語なので、読書をすることによる幸せを訴えたいのだろう。
■この映画の良いところ!
● 静かに時間がながれていく。
書店と公園のベンチのシーンの繰り返しで、展開する。
● 2-3名のみのキャストで、一つのシーンが展開され、構成がシンプル。
カフェで働く店員、絶版だった書籍を探したお客等とのふれあいが描かれている。
● 繰り返しによって、知が蓄積される。
店主は、少年にマンガちっくなものから、徐々に進んで小説を貸し与え、「星の王子様」から「白鯨」迄と難しいものを提案し、店主がなくなった後も遺書のレターで「世界人権宣言」(1948)の購読を薦めており、 少年の知的欲求をどんどん満たしていくことになる。
■似た印象の映画
「イル・ポスティーノ(Il Postino)」(1994)でも、老いた詩人と郵便配達の青年との交流が描かれており、静かな時間の流れ方がよい。ちなみに、こちらは「ニュー・シネマパラダイス(Cinema Paradiso)」(イタリア/フランス映画)の主演のフランスの名優フィリップ・ノワレが詩人役で出演する。
★ 静かに時間が流れていくタイプの映画、やっぱり好き。
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投稿を表示最近見ました。リベロがまさかでしたね😭。いつかエシエン君が あの本屋の後を引き継いでほしいな🥹