ウィル・スミス復活作兼マーティン・ローレンスの健康が気になる文字通りの一蓮托生『バッドボーイズ RIDE OR DIE』
■バッドボーイズ RIDE OR DIE
〈作品データ〉
ウィル・スミス&マーティン・ローレンス主演の刑事アクション映画の第4弾!マイクの結婚式の二次会のダンスパーティーでマーカスは体調不良に見舞われ病院に運ばれる。一命を取りとめ回復し、マイアミ市警に戻るとかつての上司のコンラッド・ハワード警部が麻薬カルテルに関与している疑惑がかけられる。マイクとマーカスはかつての上司の汚名を晴らすために動く。マイク役をウィル・スミス、マーカス役をマーティン・ローレンスが演じ、他ヴァネッサ・ハジェンズ、アレクサンダー・ルドウィグ、パオラ・ヌニェス、エリック・デイン、ヨアン・グリフィズ、ジェイコブ・スキピオ、メラニー・リバード、タシャ・スミス、ティファニー・ハディッシュ、ジョー・パントリアーノ、マイケル・ベイが出演。
・6月21日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー【PG12】
・上映時間:115分
・配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
【スタッフ】
監督:アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー/脚本:クリス・ブレムナー、ウィル・ビール
【キャスト】
ウィル・スミス、マーティン・ローレンス、ヴァネッサ・ハジェンズ、アレクサンダー・ルドウィグ、パオラ・ヌニェス、エリック・デイン、ヨアン・グリフィズ、ジェイコブ・スキピオ、メラニー・リバード、タシャ・スミス、ティファニー・ハディッシュ、ジョー・パントリアーノ、マイケル・ベイ
原題:Bad Boys: Ride or Die/製作国:アメリカ/製作年:2024年
公式HP:https://quietplace.jp/sp/
〈『バッドボーイズ RIDE OR DIE』レビュー〉
本作は『バッドボーイズ』シリーズ第4弾としてよりも、ウィル・スミスがあのアカデミー賞の事件から復帰したことが非常に大きく、そのためのウィル・スミス主演映画『バッドボーイズ RIDE OR DIE』。ウィル・スミスのアクションと笑いのキレは相変わらずで、マーティン・ローレンスとのコンビネーションもばっちりだが、そのマーティン・ローレンスの初老&健康ネタが目立ち、タイトルのRIDE OR DIE=一蓮托生、死ぬまでともにをピッタリ表してはいるが、スピリチュアルの方向にも行き若干暴走気味。
今回の事件の元が前作殉職したコンラッド・バートンの汚名晴らしで、その鍵を握るのがコンラッドを殺し、刑務所に収監されているマイクの息子アルマンドで、そういった意味でも前作『バッドボーイズ フォー・ライフ』との繋がりが濃く、またマイクとマーカスの家族・家庭ネタが多い部分も前作に近いノリで、ある意味『バッドボーイズ フォー・ライフ2』と言っても過言ではない。
これにプラスして本作はウィル・スミス以上にマーティン・ローレンスの健康ネタに終始している。序盤で心臓関係の疾患で倒れてからやたらと菓子やジャンクフード、ジュースを飲みたがり、こうしたコメディ演出が多く、これはこれで楽しめる。が、マーカスが夢で見たシーンやスピリチュアルに走る部分はやり過ぎで、その描写になる度に暴走、空回りしている。
後半の潰れたテーマパークでのアクションは圧巻で、上手くワニを使い、リアルなワニワニパニックは迫力満点。
結果的にはある程度の『バッドボーイズ』シリーズでウィル・スミスの復帰作であり、これを相方のマーティン・ローレンスが喜んで大暴れをしているが、ちょっと暴走気味という感じではある。それでも『バッドボーイズ』シリーズとしての体はなしているし、久しぶりのウィル・スミスのアクションも健在なので、シリーズのファンは見て損はない。