村松健太郎
2025/02/20 00:50
文芸ロマン大作『ゆきてかへらぬ』
芽の出ない女優の長谷川泰子とまだ学生だった、のちの詩人中原中也、そして二人と運命的な出逢いをする評論家の小林秀雄の物語。単純な三角関係の映画とも愛憎劇とも言えない文芸ロマン映画。
中原中也という難役に挑んだ木戸大聖とこれまでの役どころから一段上がって”年上の女性”を演じる広瀬すずが必死に映画に追走している姿が時に痛々しさを感じさせながらも、見ることができます。一方、すでに大人であった小林を演じる岡田将生は流石の存在感。基本的には好青年を演じることが多いですが、こういう曲者キャラだと俄然活き活きとしています。
© 2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会
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