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DISCASレビュー

すた☆みな バッジ画像
2024/07/23 20:42

3-4X10月

3-4x10月・・・「源」1990年公開

 

映画監督・作家として注目を浴びた2作品目。

監督作品2作目になるが、この作品が事実上のデビュー作では?とも言われている。

前作は元々、深作監督の作品でもあり、制作者の奥山氏は「和製ダーティハリー」のイメージだった。その為か有名な俳優も出演していた。脚本は野沢尚氏。

今作ではたけし軍団を起用する。元々たけし軍団を結成した時に「ドリフのようなコントをしたい」と思っていた監督。その何年後かに映画制作でたけし軍団を起用するとは思いもよらなかったであろう。軍団の中でも印象が薄い芸名のままの柳ユーレイ(現:憂怜)主役で本名の小野昌彦としてクレジットされている。たけし軍団は1983年に結成され今年で40年を迎えた。

 

初期の北野映画は日本で認められなかった?事について

「初期の北野映画が日本では認められなかったのはビートたけしというフィルターを通していたため、ヨーロッパと比べて客観視されていなかったと思う。HANABIで賞をもらって海外での評価で日本での評価が変わった。映画監督の北野武ではなくコメディアンビートたけしが撮った映画の認識がまぎれもない事実だった。

3-4x10月を源流に。

この作品は今後の北野作品(あの夏、いちばん静かな海。ソナチネHANABIなど)のあらゆるヒントがありダイヤモンドの原石みたいな映画(3-4X10月)、新しい映像の監督が生まれた。

前作以上にセリフが少なく、表情と情景で物語が進む。ビートたけし演じる上原の理不尽な振る舞いが残尿感のようなすっきりしない気持ちと井口だよ~のセリフが耳に残りる。夏にこの作品を観るとアイスキャンディーが無性に食べたくなる。

「リアリティ×エンターテインメントを融合された作品」

北野映画入門にはこの作品をおススメします。

 

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