🪐タロとヴァレリアン

ヴァレリアン千の惑星の救世主（Valerian and the City of a Thousand Planets）
監督: #リュックベッソン
脚本: #リュックベッソン
楽曲:
#アレクサンドルデスプラ
主演:
#デインデハーン
#カーラデルヴィーニュ
#クライヴオーウェン
#リアーナ
#イーサンホーク
ルトガーハウアー
公開:
2017.07.21🇺🇸
2017.07.26🇫🇷
2018.03.30🇯🇵

リュック・ベッソン待望の最新SF。
いや、もはやもうSFジャンルに割り振るのが失礼と言えるほどの作品。

なんだろ...リュック・ベッソン本人の細胞ひとつひとつを試食させてくれ、それを食べている自分の姿をさらに客観的に見せてくれている感じ。

そう.. 言葉ではな伝わらない、タロにとってはこんな感覚にさせてくれた30年、いや50年に一度あるかないかの名作。

4Kブルーレイと3Dブルーレイで数えきれないほど観たけど未だ映画館で観なかったことを後悔。タロ、なぜ観にいかなかったんだ...

だいぶ前に一度紹介したけど改めてその感想を。今回はブルーレイと合わせてご紹介☝🏻✨

リュック・ベッソンといえば#レオン、#タクシーシリーズ、#グランブルー、#ジャンヌダルクなどのヒット作を生み出した巨匠。その中でも大ヒットした#フィフスエレメント。#ミラジョボビッチが知名度を上げた作品でもあり、未だ絶大な人気を誇るSF作品。公開は1997、そう言った意味で本作はリュックの20年ぶりのSF作品となる。

フランスで人気の#ヴァレリアンとローレリーヌ (1967)という作品がベースとなっており、メイキング特典を見る限り#スターウォーズさえも影響を受けた画期的作品だと言う。特典映像で見る限りフランス産ならではのアメリカンコミックとはタッチが一味違ったコミック。

言うまでもなくリュック・ベッソンがそのコミックの大ファンということで映像化に挑んだ本作。完全にリュック・ベッソン色が滲み出ている上、全てにおいて本気で挑んでいるのが手にとってわかる。CGはもちろん随所に使われているが、ベッソンならではのプロップ(パペットや着ぐるみ)やセットの造りに一切の妥協がない。メイクやライティングもこれでもかと言うほど完璧。どうやってこの色、風格、香り、オーラを映像で出したのか... 観ていて脳がついていかない。もちろんキャラデザインにかぎらず宇宙船のデザイン等も申し分なく、それらの動きひとつひとつこだわり抜いているのが分かる。着陸シーンひとつとっても人生で経験したことない新鮮さを味わせてくれる。

また１秒たりとも間延びしない絶妙なテンポ感は言うまでもなく、言語は英語ではあるがスピード感はリュックのタクシーシリーズ並みにさくさくと気持ちよく物事が進んでいく。

デイン・ダハーンの作品はあまり観たことがなく(アメイジングスパイダーマン2くらい)この作品で彼の真の演技力を知ったわけだが、男でも惚れるほど。カーラ・デルヴィーニュは#スーサイドスクワッドで知りファンではあったが、最高に役にはまっていた。

ただ残念なことに公開当時、アンチSNS投稿が拡散され興収に大きく影響した。作品を観てもいないのにキリトリ映像で彼らの演技は棒読みだ... #キアヌリーブスの声真似か？なんて批判/評価が後を絶たなかった。

メイキング映像で語られているが、リュックは予算オーバーした制作費を自らカバーし破綻しかけたという話もあり、限りなく彼のパッションを感じられる作品となっている。

もちろん主役2人以外のサポーティングキャラも最高の演技で作品を盛り上げる。イーサン・ホークはもちろん、リアーナも超見どころ。正直見るたび空いた口が塞がらない。あのダンスシーンは次元を超えている。観た人はわかるはず。

SFと聞くとあらゆるガジェットが出てくるイメージが強いかと。たしかにそれなりに出てくる。ただ、最近のSF作品は想像力に欠け面白みがない。

要はデザインだけがカッコ良くひたすら『バンバン、ドンドン』で終わるだけ。

本作ではそれらガジェットの使い方が極限まで考え込まれ、どのシーンを取っても想像を超えてくる。こうきたか！これぞリュックベッソン！と、思い出しただけでにやけてくる。

音楽もフランス出身のアレクサンドル・デスプラ。彼のファンも多いはず。

#ウェスアンダーソンも最近彼をよく起用し、リュックベッソンと同じフランス人同士だからなのか？ベッソンとの相性は抜群。音で作品にさらなる向上心、ワクワク感を増す。

本当に褒めることしかなくて、申し訳ないw

ただ！もし、タロがこの作品を変えるとしたら...