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Stella
2025/01/19 18:40

「永遠のマリア・カラス」のオペラのサントラ!

◆「永遠のマリア・カラス(Callas Forever)」(2002)

  伝説の天才オペラ歌手、マリア・カラス生誕80周年を記念して製作された音楽ヒューマン・ドラマ。亡くなる前の数ヶ月間、隠遁生活を送るマリア・カラスが仲間の支えを得て一転かつての栄光を取り戻そうと奮闘する、という設定で芸術家の情熱と孤独を描く。主演はファニー・アルダン。監督は「ロミオとジュリエット」等のフランコ・ゼフィレッリで氏はオペラ演出家でもある。
 20世紀のオペラ界で美声と美貌から名を馳せたマリア・カラス。だが、彼女は今ではその歌声も失い、愛するギリシャの大富豪オナシスも亡くし失意の中、パリで隠遁生活を送っていた。そんなカラスのもとにある日、彼女のかつての仕事仲間ラリー(ジェレミー・アイアンズ)が訪ねてくる。彼は何やら企画書を持参していた。それは、カラスの全盛期の録音を用いて彼女が主演するオペラ映画を製作するというもの。そのオファーを拒否するカラスだったが、次第に彼女の中であの頃と同じ情熱が甦ってくる。

Photo:AFLO

◆マリア・カラス(1923年12月- 1977年9月)

 ギリシャ系アメリカ人のソプラノ歌手。ニューヨークで生まれパリで没し、20世紀最高のソプラノ歌手とまで言われた。特に『ルチア』『ノルマ』『ヴィオレッタ(椿姫)』『トスカ』などの歌唱は技術もさることながら役の内面に深く踏み込んだ表現で際立っており、多くの聴衆を魅了すると共にその後の歌手にも強い影響を及ぼした。

◆所感

 サントラ盤では、本映画作品でテーマとして取り上げたフランス・オペラを代表する作品「カルメン」を1964年のニコライ・ゲッタと共演した録音がとりいれられている。部分的に、本作品で流れるジャマしない音楽ピースも含まれている。最後はベッリーニの「ノルマ」の「清らかな女神(Casta Diva)」で終了する。ベッリーニの曲は洗われた美しさがあり、この曲も心にしみ、神聖な気持ちになれる。

 マリア・カラスのオペラ作品のCompilationとして楽しんでもよいと思った。カラス役として、容姿的にも近いファニー・アルダンが選ばれたのは素晴らしい。このCDジャケットもかっこよい。

 今回2回目に観たが、ラリー役のことは記憶してなかったが、改めてジェレミー・アイアンズが結構かっこよく、他の作品と比較しても悪くないと思った。

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1 件の返信 (新着順)
椿五十郎 バッジ画像
2025/01/23 23:06

この女優さん、本当にカラスに似てますよね!
64年、ゲッダとの『カルメン』というとあの超名盤ですねっ
もう、カルメンの霊が憑りついたかのような激情的なカルメン!40代ですでに声のつややかさは失われていましたが、それを超えてあまりある「女優」としてのカラスのすごさを感じる名演奏。実際の舞台ではカルメンをやっていないカラスですが、それでも、歌唱だけでこれだけのものを演じられるのだからすごいものです!
本作、監督はゼッフィレッリなのですね!これは見ないと!
ありがとうございます