踊るハンス・ジマー!
ハンス・ジマー&フレンズ:ダイアモンド・イン・ザ・デザート 2025HANS ZIMMER & FRIENDS: DIAMONDS IN THE DESERT

先ごろ、ハンス・ジマーのLIVE、日本公演が開催されました。
東京、名古屋の2地区のみで、いづれもかなりのオオバコで。
入場券もけっこうな高額で、わての友人たちが観戦しておりました。
このツアーは世界巡業らしく、
今回期間限定で入場料も特別料金ながら
観に行ってきました。
本作はドバイでのLIVEを収録したもので
単なるLIVE映像ではなく、映画音楽用に演奏シーンがつくられております。
いわゆるサントラオーケストラではなく、
ほぼ巨大なロックバンドとオーケストラとのフュージョン・コンサートになっています。
これだけ巨大な奏者をもってしたなら、相当の費用が掛かっているのも頷けます。
LIVE映像をマルチカメラで収めた映像にこのドバイでの撮影などを入れると、コンサートうよりお得ではないかと思います。
アコースティック楽器も踊りながら演奏と、オケ音楽ではみれないエキサイティングなコンサート模様が堪能できます~
演奏の合間にインタビュー映像がさしこまれ、
ビリー・アイリッシュ、クリストファー・ノーラン、ドゥニ・ヴィルヌーヴ。ティモシー・シャラメに本作のプロデューサーでもあるジェリー・ブラッカイマーンなどが登場し、対談シーンとなっています。
ハンス・ジマーは=ミュージシャン系フィルムコンポーザー
彼の名を知るのはバグルスの「ラジオスターの悲劇」で、そのキーボード奏者でした。
サントラで彼の名を知らしめたのは日本のテレビ「料理の鉄人」ではないでしょうか?
「バックドラフト」の引用です。
ミュージシャン系コンポーザーとしては、ダニー・エルフマン、ランディ・ニューマン、トレヴァー・レヴィンといったところでしょう。
日本では井上堯之、宇崎竜童くらいかな?
彼の作品を語るととまらなくなるので、別の機会とします。
わてが最初に印象的だったのは「レインマン」です。
あの不思議なメロディが主人公ふたりの道中を印象づけておりました。
「ブラックレイン」もなにわのカラーにぴたぴたでした。
最近では少ない聞けば、誰の曲?ってすぐわかるコンポーザーです。
フィルムスコアをLIVEでする意義
アメリカで映画の仕事をしている友人に聞くと、サントラコンポーザーがコンサートしていることを聞きました。そんなのに人が来るのか?と聞くと、来るよ~
彼が観たのはこのハンス・ジマーだったそうです。
映画音楽はスタジオで数日間で収録されます。練習などなくその場で楽譜が渡され、また書き直されていくそうです。基本、人前で演奏されることはない業務用音楽なのです。
フィルムコンポーザーは他のアーティストと違い、聴取の前で演奏することがありません。
自分の音楽の反響というのは、映画賞やサントラくらいしかないんですね。
アメリカではそういう機会があるということで、羨ましいと思いました。
J・ウィリアムズくらいしか、そんなことはできませんでした・・・
映画終了後、エレベーターに乗った観客が、
「映画音楽は好きだけど、その演奏を聞きにいくかと言うとそんな人っているのかな?」ってーー「いますよ‼」

追伸:バンドメンバー、スタッフ合わせて160人におよぶ編成だったらしいです。日本公演は日本人のスタッフに変えていたようで、本作の映像のほうがリアルなんですって・・・